FPGAボードで学ぶ組込みシステム開発入門 の商品レビュー
所在:展示架 資料ID:11300624 請求記号:548.2||Ko12 これから「Quartus II」を使用してシステム開発をしようと考えています。内容は充実しているが、入門者にとっては難しい内容も多い。 Y.U
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AlteraのFPGAボード「Altera DE0 Board」を用いて、ハードウェア・ソフトウェアの設計といった、組み込みシステム全般を学ぶという趣旨で書かれている本である。 「Quartus II」の使い方から始まり、最初にボード上のLEDの点灯、波形観測に使用する「SignalTap II」の使い方の紹介、CPU「Nios II」の実装、VGA・キーボード・マウスなどの周辺機器制御回路、SDRAMコントローラの実装、最後には「uClinux」をNios上で動作させるといった充実した内容となっている。 内容が充実していることから、説明が削られている部分もあり、Verilog HDLやC言語、Linux等がそれにあたる。 これらの基本的な知識は持っているものとして解説されているため、組み込み系の開発を経験した人でないと、読みこなすのは難しいだろう。 しかし知識がある人がこの本を読めば、組み込みシステムの開発の全般的なスキルが向上することは間違いないだろう。 また、この本の一番良いところは、組み込みに限らずどの分野でもよくある、ツールの使い方でつまづいてしまう人に気を使っている点である。 操作1つ1つを図を用いつつ丁寧に書かれているため、ツールの使い方という点で迷う心配をせず、組み込みシステムの開発に集中できる。 そのため、組み込みシステムの開発を経験していて、先ほど挙げた知識が備わっているならば、特に迷わず読み終えることができると思う。
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