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レーン最後の事件 の商品レビュー

4.4

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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2016/04/24

ミステリーというより、稀覯書をめぐる小説として楽しむ。シェイクスピアは改めて、西洋文明においては知識階級の教養なんだな〜と実感。今年2016年はシェイクスピア没後400年!

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2015/03/01

レーン四部作の最後の作品。 前作Zでは、あまり登場しなかったレーン氏が、今作ではかなり登場するシーンが多く、ラストだからかと一抹の寂しさを覚えながら読み進めた。 四部作の中で最もどんでん返しが酷く、最も残酷で、最も悲しいストーリー。 サム警視の元を訪ねてきた奇妙な客から、ストー...

レーン四部作の最後の作品。 前作Zでは、あまり登場しなかったレーン氏が、今作ではかなり登場するシーンが多く、ラストだからかと一抹の寂しさを覚えながら読み進めた。 四部作の中で最もどんでん返しが酷く、最も残酷で、最も悲しいストーリー。 サム警視の元を訪ねてきた奇妙な客から、ストーリーは始まる。 いたずらに見えたその依頼が、歴史を揺るがす大きな事件へと発展。 あまりにも混乱する内容だったが、ラストは本当に本当に悲しい終わり方だった。 しかし、四部作の中でこれが一番推理が難しく、一番面白かった。

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2014/02/13

頭が真っ白になる衝撃の結末。 まさか、、、、 『Xの悲劇』、『Yの悲劇』、『Zの悲劇』、『レーン最後の事件』の順にあまり間をおかずに読めたことを嬉しく思う。 前の3冊はタイトル通りの「悲劇」だった。 たぶんもう読み返さないだろうと思っていた。 面白かったけど、結末が分かっていて...

頭が真っ白になる衝撃の結末。 まさか、、、、 『Xの悲劇』、『Yの悲劇』、『Zの悲劇』、『レーン最後の事件』の順にあまり間をおかずに読めたことを嬉しく思う。 前の3冊はタイトル通りの「悲劇」だった。 たぶんもう読み返さないだろうと思っていた。 面白かったけど、結末が分かっていて読みたい類の本じゃないと。 でも、『レーン最後の事件』を読んで、主人公について私が信じていた人物像が粉々に砕けたことで、このシリーズがより恐ろしく、だからこそより魅力的なものに感じられるようになってしまった。 「あれ」もそうだったんだ…。 「あれ」も演出だったのか…。 シリーズ全体の色合いが、レーンの推理と言葉から受ける印象が、ガラリと変わってしまった。 頭がぼーっとしてしまう。 たぶんまた読んでしまう。 このシリーズの輝かしい探偵役である名優は、今度は全く違う顔を私に見せてくれるだろう。

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2017/09/02
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「X」「Y」「Z」につづく最後。アラ、本当に最後なのね・・・ 泣けてしまうわ、一途さに。 ペイシェンスってこんなにいい子でしたっけ?一緒に泣きました。 古書をめぐる学術的な記述など、シェークスピアネタが調所に。 深身のある一冊でした。

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2012/10/18
  • ネタバレ

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平凡な印象。 忍耐ちゃんが、自分の気がついてしまった真相を明らかにする場面はドラマチックだった。 この物語の登場人物、特に探偵たちは「自分>罪」な価値観を持っているように思えて仕方がない。 彼らの物語の前提として独善があることは分かっていたけれど、自己愛もリストに連ねなければならんことには読了まで気がつかなかった。 それは探偵たちの性格要素に過ぎないと思っていたよ。 思えば、二人ともナルシーなのは不自然だよなぁ。 そこを念頭に読み進めれば、良質のサスペンスとして楽しめる。

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2012/07/25

ドルリー・レーン氏に敬意を表して。 四部作最後の作品ということで、感慨深かった。ラストにも、うーん。。。と、しばし浸ってしまったし。 謎解きも比較的馴染みやすかった(真相にはたどり着けなかったけど)し、カップルの微妙な関係とお父さんの困惑っぷりが大変微笑ましかった。 エラリー・...

ドルリー・レーン氏に敬意を表して。 四部作最後の作品ということで、感慨深かった。ラストにも、うーん。。。と、しばし浸ってしまったし。 謎解きも比較的馴染みやすかった(真相にはたどり着けなかったけど)し、カップルの微妙な関係とお父さんの困惑っぷりが大変微笑ましかった。 エラリー・クイーンの描写は繊細にして余すところがなく、知的な文章であると思う。読むのに時間がかかるけど(クリスティーはわりとさくさく進む) 【以下ネタバレ】 レーン氏の犯罪に対する捉え方は、現代の警察的思考とは一線を画すものであるように思う。独自の善悪基準があり、裁くのもまた自分自身であったりする。それは、長くシェイクスピア劇の中に生きてきた中で培われたもので、最後まで貫き通した姿は、劇的な神々しさを放っていた。とはいえ、実際にレーン氏が生きているのはシェイクスピアの時代ではないのであって、そこに周囲の人々との感情的な齟齬も生まれてしまうのだろう。あんなに可愛がり、その知恵を賛美していた、愛すべきペイシェンスに、つらい思いをさせるべきではないと思う。彼女なら真相にたどり着くと、きっとわかっていたはずなのに。

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2018/11/25

ついに終わってしまった。 なんとも言えない最後に言葉を失ってしまった。 解説でもあったが、これは「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」を読んでから是非読むべきだ。 こんな素晴らしい作品が昔からあったなんて。 見事な4部作だった。 タイミング良く新訳で読めたのは非常にラッキーだったよ...

ついに終わってしまった。 なんとも言えない最後に言葉を失ってしまった。 解説でもあったが、これは「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」を読んでから是非読むべきだ。 こんな素晴らしい作品が昔からあったなんて。 見事な4部作だった。 タイミング良く新訳で読めたのは非常にラッキーだったようだ。 あ〜、面白かった。

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2011/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サム警部のもとに現れた七色のひげをした依頼人。託された封筒の中の暗号。 盗まれたシェークスピアの1599年版『情熱の巡礼』、代わりに置かれた更に貴重な1606年版の謎。 荒らされた容疑者の家、目覚まし時計に隠された謎。

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2011/11/05

事件や推理自体は正直地味。悲劇四部作の最終章としての意味合いが強いか。結末は賛否両論ありそう。 Zと本作はペイシェンスへの継承という意味合いから、セットな気がしますね。

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