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舟を編む の商品レビュー

4.2

2914件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1077

  2. 4つ

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  3. 3つ

    407

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  5. 1つ

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やっぱり面白かった

ハードルを上げた状態で読み進めたが、辞書編集という題材のなかに、小説の楽しさが盛りだくさんに入っており、やはり面白かった。ところどころでの映像的に描写も良かった。

平塚 泰司

2024/05/15

学生時代に、なんとなく家にあって使用頻度が少なめだった「辞書」が、こんなに沢山の人や時間を要するものだと考えたことがなかった。 大人の恋愛の様子や、仕事に対して全員が愛着と情熱を持って取り組む姿に心打たれるものがあった。 ここ3ヶ月で一番好きな本!! 『大渡海』を思わせる装丁の...

学生時代に、なんとなく家にあって使用頻度が少なめだった「辞書」が、こんなに沢山の人や時間を要するものだと考えたことがなかった。 大人の恋愛の様子や、仕事に対して全員が愛着と情熱を持って取り組む姿に心打たれるものがあった。 ここ3ヶ月で一番好きな本!! 『大渡海』を思わせる装丁の単行本が素敵☺︎

Posted byブクログ

2024/05/14

NHKのドラマが良くて原作へ。 いやー、良かった、良かった。 ドラマより時系列的に長め。 恋愛要素多め(笑) 松本先生のくだりは、泣いてしまった。 ドラマもそうだけど、辞書を手にしたくなる。 紙のぬめりを比べたくなる。 最後の謝辞と主要参考文献をみたけど、相当取材してると...

NHKのドラマが良くて原作へ。 いやー、良かった、良かった。 ドラマより時系列的に長め。 恋愛要素多め(笑) 松本先生のくだりは、泣いてしまった。 ドラマもそうだけど、辞書を手にしたくなる。 紙のぬめりを比べたくなる。 最後の謝辞と主要参考文献をみたけど、相当取材してると思う。 他作品も読んでみたい。 そしてこれがCLASSY.に掲載されてたとは意外であった

Posted byブクログ

2024/04/21

何かに深く傾倒できる人に憧れて止まない。自分の仕事やなすべき事への意欲と勇気を駆り立ててくれる。人に勧めたい一冊。わたしは西岡と岸辺を足して2で割ったような人間かな。

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2024/04/19

NHK-BSのドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります』を観ての再読だが全く記憶に残っていなくて驚く ドラマを踏まえて読み直すと、ドラマのリブート?とともに改めて原作の素晴らしさ、双方を再認識させられた 馬締、西岡、岸辺、松本先生、荒木さん始め、登場人物が皆愛おしい ドラマを完走し...

NHK-BSのドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります』を観ての再読だが全く記憶に残っていなくて驚く ドラマを踏まえて読み直すと、ドラマのリブート?とともに改めて原作の素晴らしさ、双方を再認識させられた 馬締、西岡、岸辺、松本先生、荒木さん始め、登場人物が皆愛おしい ドラマを完走したら、映画版を見直して、できればアニメ版まで観てしまおうと決心した とてもよかった

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2024/04/16

NHKドラマを見て読了。馬締さんのキャラ、西岡のチャラキャラ、最高にナイス配役でしたードラマは池田エライザ扮する岸辺さんと馬締さん、香具矢扮する美村里江を中心に廻る。まだドラマは最終回まで行き着きませんが、本当に幸せな気持ちになる話でした。

Posted byブクログ

2024/04/11

ものすごく良かった。 三浦しをんさんの素晴らしさが詰め込まれ小説だと思う。じんわりとした熱さがあって、心に残る作品。 読んだ本の中には内容や読んだことも忘れてしまうものも少なくなくて、ブクログに記録を始めたけれど、この本の印象はとても強くて 登場人物のどの人も忘れそうにないくらい...

ものすごく良かった。 三浦しをんさんの素晴らしさが詰め込まれ小説だと思う。じんわりとした熱さがあって、心に残る作品。 読んだ本の中には内容や読んだことも忘れてしまうものも少なくなくて、ブクログに記録を始めたけれど、この本の印象はとても強くて 登場人物のどの人も忘れそうにないくらい。 辞書をつくる話だけど 堅い内容でもなく、ところどころ 笑えるようなユニークな場面もあり、いろんな表情を見せてくれる作品。私は映画のキャストを思い浮かべつつ読んだのだけど、映画は見てないけれど、とてもしっくり だった。 いい本に出会えた、と思う。

Posted byブクログ

2024/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

岸辺みどりの視点で描かれたアナザー版のドラマが放送され、再び注目を集めている本作。私はTikTokで有名小説のあらすじ紹介動画を作っていて、そのために久しぶりに読み返しました。 この作品は最初に見た映画版がとても好きで、そのイメージを強く重ねてしまっているのですが、原作小説も非常に好きです。 まず、個性豊かな登場人物。馬締=真面目というギャグなのか知りませんが、冴えないけれど実直で愛すべき主人公。香具矢はかぐや姫のカグヤだと勝手に思っていて、どことなく不思議なイメージの女性です。個人的に大好きなのが西岡。お調子者ですが男らしい一面もあって、『大渡海』プロジェクトの続行と引き換えに、身代わりのような形で宣伝広告部へ異動を命じられるのですが、その無念を語らずに去っていくところがカッコいい。映画ではオダギリジョーさんがこの役を好演されました。それにしても、加藤剛さんの松本先生は本当に魅力的だったなあ。 馬締の不器用な恋もじつに微笑ましくて、西岡でなくとも応援したくなります。控えめ過ぎる恋文がラブレターだとわかってもらえないエピソードは可笑しくて、文庫版ではその全文が公開されているそうですが、映画では馬締が毛筆で書いたために香具矢がそれを読めなくて、料理屋の大将に代わりに読んでもらい、図らずも自分宛のラブレターを他人に読まれてしまうという赤面な演出が萌えました。 ところで、私は昔広告代理店に勤めていたことがあるのですが、誤植というのは本当に洒落にならないミスで、間違えによっては収益どころか損失が出ますから、発覚したときは文字通り青ざめます。その意味では、辞書なんてもっとも間違いの許されない印刷物で、本当にこの仕事をされている方々には頭が下がります。作中でも抜けている見出し語が見つかって不眠不休の修正作業が続く場面がありますが、誰を責めるわけでもなく、ひとつのゴールに向かって力を合わせる様子は、他人事ではない感動を覚えました。 松本先生が『大渡海』の完成を待たずに他界してしまったのは本書のいちばん悲しい部分ですが、「感謝という言葉以上の言葉がないか、あの世があるならあの世で用例採集するつもりです」という国語学者らしい手紙に、荒木と馬締が救われる気持ちが痛いほど伝わります。単に読者を泣かせるための設定で終わっていないところが、さすがは作家です。ドラマ版ではじめて知った方にも、ぜひ手に取ってほしい作品です。

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2024/03/31

辞書を作るということが、こんなに膨大な時間と作業を必要とするとは想像もしていなかった。 雑誌や単行本を作るのに比べたら、地味だし、気にも欠けたことがなかった。けれど、言葉はすべての基本になるもので、それだけの情熱をかけて作られるべきものなのかもしれない。 いま海外に住んでいて、...

辞書を作るということが、こんなに膨大な時間と作業を必要とするとは想像もしていなかった。 雑誌や単行本を作るのに比べたら、地味だし、気にも欠けたことがなかった。けれど、言葉はすべての基本になるもので、それだけの情熱をかけて作られるべきものなのかもしれない。 いま海外に住んでいて、日本人として日本語で学ぶことの大切さを感じることが多いので、表現できるのは言葉があるからこそ、ということに激しく共感した。 思いを表現する言葉をもたなければ、考えることすらできないのだから。 登場人物もそれぞれ魅力があって、最初から最後まで楽しませてくれた。 三浦しをんさんは同世代ということもあるのか、いちいち細かいところまで笑いのツボがハマる。

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2024/03/31

とにかく辞書制作への熱意が凄い。一冊の辞書をこの世に生み出す為、誰もが魂を削って取り組んでいる。その姿勢に圧倒されると共に、誇らしく思えた。普段知れないニッチな世界を知る事が出来たのも良かった。自分も今の仕事にこんな情熱を持てているだろうかと、改めて考えさせられた。

Posted byブクログ