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舟を編む の商品レビュー

4.2

2915件のお客様レビュー

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2024/03/31

辞書を作るということが、こんなに膨大な時間と作業を必要とするとは想像もしていなかった。 雑誌や単行本を作るのに比べたら、地味だし、気にも欠けたことがなかった。けれど、言葉はすべての基本になるもので、それだけの情熱をかけて作られるべきものなのかもしれない。 いま海外に住んでいて、...

辞書を作るということが、こんなに膨大な時間と作業を必要とするとは想像もしていなかった。 雑誌や単行本を作るのに比べたら、地味だし、気にも欠けたことがなかった。けれど、言葉はすべての基本になるもので、それだけの情熱をかけて作られるべきものなのかもしれない。 いま海外に住んでいて、日本人として日本語で学ぶことの大切さを感じることが多いので、表現できるのは言葉があるからこそ、ということに激しく共感した。 思いを表現する言葉をもたなければ、考えることすらできないのだから。 登場人物もそれぞれ魅力があって、最初から最後まで楽しませてくれた。 三浦しをんさんは同世代ということもあるのか、いちいち細かいところまで笑いのツボがハマる。

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2024/03/31

とにかく辞書制作への熱意が凄い。一冊の辞書をこの世に生み出す為、誰もが魂を削って取り組んでいる。その姿勢に圧倒されると共に、誇らしく思えた。普段知れないニッチな世界を知る事が出来たのも良かった。自分も今の仕事にこんな情熱を持てているだろうかと、改めて考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/03/30

前から読みたかった本だが、NHKでドラマ化されたのをきっかけにようやく手にしてみた。ドラマとは構成や一部内容が異なるが、それぞれ面白い。様々な立場で辞書作成に関わる個性豊かな登場人物たちの、辞書作りにかける熱い思いが感動的。わちゃわちゃわちゃしながら、皆で辞書を作り上げていく過程...

前から読みたかった本だが、NHKでドラマ化されたのをきっかけにようやく手にしてみた。ドラマとは構成や一部内容が異なるが、それぞれ面白い。様々な立場で辞書作成に関わる個性豊かな登場人物たちの、辞書作りにかける熱い思いが感動的。わちゃわちゃわちゃしながら、皆で辞書を作り上げていく過程が羨ましい。

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2024/03/23

私は普段、なにかとカタカナ英語で呪文のような難解そうに聞こえる会話を耳にすることが多い。それに対してなんとなくの憧れを抱き、気づいたら自分もどこかから拾ってきて覚えたカタカナ英語を使いこなせてしまえるようになっていた。 この物語の辞書作りに励む登場人物が紡ぐ言葉になんともいえな...

私は普段、なにかとカタカナ英語で呪文のような難解そうに聞こえる会話を耳にすることが多い。それに対してなんとなくの憧れを抱き、気づいたら自分もどこかから拾ってきて覚えたカタカナ英語を使いこなせてしまえるようになっていた。 この物語の辞書作りに励む登場人物が紡ぐ言葉になんともいえない美しさ奥ゆかしさを感じた。知らない用語があっても、その用語からなんとなくうっすらと見える景色があり深みを感じれることに気づいたとき、カタカナ英語の表面的な煌びやかさや薄っぺらさを感じてしまった。 言葉の力をあらためて考え、自分から発される言葉がどうあるべきなのかをあらためて自分に問い直すきっかけとなった。

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2024/03/23

用例採集カード、紙のヌメリ感。 言葉は生き物。辞書作りはその一瞬を正確にすくいとり、文字にすること。 言葉をきちんと使える人になりたいと思う。

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2024/03/20

評価がとても高い小説であることは知っていた。映画にもなった。 評価が高かったから、逆に手に取ることを躊躇っていた。 ようやく手にとって読んでみると、間違いなく感動するとともに、羨ましく思える内容だった。 一つのことに、これほどまでに力を注げることは、本当に羨ましい。

Posted byブクログ

2024/03/16

NHKでドラマ化されたので、久々に読んでみました。 やっぱり面白いなぁ。 ドラマとは違うけれど。 違っててよい! この本、大学時代に出会っていれば…! 国語学を受講していたのだけれど、先生が浮世離れした方で。 あの頃は、その良さが感じられませんでした。残念。

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2024/03/15

三浦しをんさんの本はドラマか映画を見ているみたいに読むことができる。 辞書を引いてみたくなった。最近スマホで調べてばかりだけれど。 前半少し性的な表現があったけれど、うちの場合なら中学生でも大丈夫かな。という感じ。

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2024/03/12

NHKのドラマを観て、読んでみました「舟を編む」。ドラマでは女性編集者が主人公ですが、原作は新規の辞書(広辞苑のような)を世に出すまでの十数年間を、複数の編集者それぞれに焦点を当てていく章立てで構成されています。 辞書を作ると聞くと地味な印象ですが、内容的には基本コミカルで、なる...

NHKのドラマを観て、読んでみました「舟を編む」。ドラマでは女性編集者が主人公ですが、原作は新規の辞書(広辞苑のような)を世に出すまでの十数年間を、複数の編集者それぞれに焦点を当てていく章立てで構成されています。 辞書を作ると聞くと地味な印象ですが、内容的には基本コミカルで、なるほど辞書作りとはそんなことまでやるのかとためになった感も得つつ、サクサクと読み進めることができます。ぐっと感動的なシーンも程よく散りばめられているので、あぁ、いいもの読んだなという満足感が高いです。 作家さんのエッセイも読みたくなりました。

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2024/03/05

タイトルがお洒落。表紙が格好いい。本作は辞書製作に命を捧げる不器用な男とそれを支える人たちを描いたもの。静かだけど、情熱に満ちた物語。辞書をつくる工程自体の面白さやそれに伴うドラマ。人物、背景、言葉遣い含めて丁寧につくられている。メタ的に作者の本や文章作りへの静かな情熱も感じられ...

タイトルがお洒落。表紙が格好いい。本作は辞書製作に命を捧げる不器用な男とそれを支える人たちを描いたもの。静かだけど、情熱に満ちた物語。辞書をつくる工程自体の面白さやそれに伴うドラマ。人物、背景、言葉遣い含めて丁寧につくられている。メタ的に作者の本や文章作りへの静かな情熱も感じられ、印象深い。一方で、丁寧であるがゆえに、展開が読める。そして単調さを感じてしまう。続きが気になって一気読み、そういう一冊とはいえなかった。とはいえ、本作読むと、駄文を撒き散らしている自分が恥ずかしい。言葉を大切に使っていこうと思う。

Posted byブクログ