ようこそ、自殺用品専門店へ の商品レビュー
ラストはちゃんとハッピーエンドだとナチュラルに思い込んでたんですけど・・・ち、違うの・・・か・・・??? アニメ映画早く観たい
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2007年にパリで出版された本で、それを和訳したもの。年齢層は低いところがターゲットっぽい。 タイトルとは裏腹にポップな世界観が印象的の一冊。
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本文は非常に面白く読むことができました。 ただ残念なのが巻末にある訳者あとがきがあまりにも的外れな内容であるということ。 単にアランの存在を「自殺したいほど落ち込んでいる人を勇気づける存在」としてしか見ていないようで読解力のなさがとても残念に思えました。本当にオチまで訳した人なん...
本文は非常に面白く読むことができました。 ただ残念なのが巻末にある訳者あとがきがあまりにも的外れな内容であるということ。 単にアランの存在を「自殺したいほど落ち込んでいる人を勇気づける存在」としてしか見ていないようで読解力のなさがとても残念に思えました。本当にオチまで訳した人なんでしょうか?
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老舗の自殺用品専門店を営むテュヴァッシュ家の物語。 お店で扱うのは、ロープに毒薬に切腹セット、その他ありとあらゆる自殺補助用品。揺るぎない陰鬱さを誇りとしてきたテュバッシュ家に、明朗な末っ子が生まれたことで何かが変わり始める。 ネガティブ全開のコメディでおもしろかった。登場人...
老舗の自殺用品専門店を営むテュヴァッシュ家の物語。 お店で扱うのは、ロープに毒薬に切腹セット、その他ありとあらゆる自殺補助用品。揺るぎない陰鬱さを誇りとしてきたテュバッシュ家に、明朗な末っ子が生まれたことで何かが変わり始める。 ネガティブ全開のコメディでおもしろかった。登場人物の名前が世界の自殺者から拝借されているのは興味深い。店主の「ミシマ」は三島由紀夫かな。 生きることは辛くてしんどくて死にたくなることもある。一方で、誰しもが幸せになりたい幸せに生きたいと願っている。だからほんの少しの希望さえあれば、人間は簡単に「死」の道を選ぶことはできないのだと思う。
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ブラックユーモアかと思いきやそうでもなかったフランスの小説。 代々自殺用品専門店を営む一家に、なんと明るくポジティブな子供が生まれてしまった。 というあらすじでアダムス・ファミリー2を思いだした。 『自殺うさぎ』http://booklog.jp/users/melancholi...
ブラックユーモアかと思いきやそうでもなかったフランスの小説。 代々自殺用品専門店を営む一家に、なんと明るくポジティブな子供が生まれてしまった。 というあらすじでアダムス・ファミリー2を思いだした。 『自殺うさぎ』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4899980612みたいな客、商売柄の陰気さは『セレモニー黒真珠』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4840127417を思い出してにやにやする。 そんな感じで期待いっぱいで読み始めたら『みどりのゆび』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4001141019みたいになってしまった。 なに考えてんのかまったくわからないアランは『敬虔な幼子』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/430926588X風にみることもできる。 後半の陳腐な幸せがむしろブラックなのか?うーん。 あらすじが一番おもしろくて、最初は結構おもしろくて、どんどん失速していく。 最後までシュールを貫くか、素直に希望の終りにするかすれば良かったのにどうにも半端だ。 暗い一家も違った価値観で生きている人たちではなく、「あるべき姿のゆがんだ形」でしかなくてがっかり。 上の子たちが憂鬱なのもただの毒親原因だし。 そんな半端なリアルさは求めてないのよ。 だいぶ読んでからディストピアらしいことに気づいた。 唐突にでてくるとってつけたような未来設定は著者の価値観の古さを強調する。 未来なのに今でさえ年寄り臭い性別役割分業が当然視されている「文化女中器」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4150103453的な古臭さ。 「セクシー」の描写がセクハラおやじ節で気持ち悪い。 古い作品ならまだしも、わりと最近の本なのに。 登場人物や場所や店の名前がみんな自殺した人の名前なのも最初はおもしろかったけど、地の文の中で説明をつけてしまうのは野暮だ。 気づいてにやにやするのが楽しいのに。 日本では有名じゃない人もいるから、どうせ書くなら最後にずらっと説明を並べてくれれば良かった。 装丁は好き。 「あれはおしおきです。学校で、自殺者(スュイスィデ)とは何かと聞かれて、あの子は『スイスに住む人』と答えたんですのよ!」p36 とか、穴あきコンドームのくだりのブラックさは好きなんだけどな。
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2007 フランス おいおい、そりゃないだろ…。 使命遂行って、アランは天使だったの? 確かにこのままハッピーエンドなら、正直あんまりおもしろくないお話になっちゃうけど、えー…。 生きるためには、うたかたの幻のような希望を、夢に見続けなくちゃならないのかな。
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自殺用品専門店を経営する暗い一家に、とてつもなく明るい末っ子アランが生まれて…という話。 アダムスファミリーとかティム・バートン監督の映画をイメージさせるブラック・ユーモアの世界。 アダムスファミリーとかよりは、一家がアランに影響されてくるので明るめの内容かな。最後はユーモアな...
自殺用品専門店を経営する暗い一家に、とてつもなく明るい末っ子アランが生まれて…という話。 アダムスファミリーとかティム・バートン監督の映画をイメージさせるブラック・ユーモアの世界。 アダムスファミリーとかよりは、一家がアランに影響されてくるので明るめの内容かな。最後はユーモアなの?アニメ映画化もされてるようです。
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タイトルが気になってたら映画化もされたのを見て早速読んでみました。自殺とその理由をブラックユーモアに語るのがユニークで代々自殺用品を扱うお店の中で死にたい人と何にでも明るい面を見出すアランとの攻防戦が見物です。あと、このお店の中で時折流れるニュースとかを深読みしすぎたのか、私はだ...
タイトルが気になってたら映画化もされたのを見て早速読んでみました。自殺とその理由をブラックユーモアに語るのがユニークで代々自殺用品を扱うお店の中で死にたい人と何にでも明るい面を見出すアランとの攻防戦が見物です。あと、このお店の中で時折流れるニュースとかを深読みしすぎたのか、私はだんだんアランの明るさが不気味に感じてきました。社会情勢についての描写がリドルストーリーになっているのだと思うと、自分が死にたい理由とどうやって死ぬとかいつ何処でとか読みながら自然と考えててなかなか深い小説だなと感じました。
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暗闇のなかで小さな光は、やさしく周りを照らし、ときに暖をあたえ、希望をみせる。ブラックユーモアたっぷりで綴る、切なく優しいストーリー。
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