隠れた脳 の商品レビュー
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隠れた脳 ―好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学 著者はサイエンスライター。人が進化の過程で獲得してきた脳の機能の中には様々なバイアスが存在することを各種の実験結果や実際にあった事件を元に論証していきます。 取り上げられているものの一部は、比較的害の少ないもの、たとえば発音しやすい会社の株の方がそうでない会社より株価が高くなることや無意識の印象で人の好き嫌いを判断していることから始まり、大きな社会的な影響がある事例、たとえば人は親密な小集団から仲間はずれにされないために自爆テロをも実行してしまうことや、一匹の犬、一人の少年を助けるために多くの労をいとわない人が大量虐殺に無関心でいられること、自分と共通のアイデンティティを持つ集団に属したいという無意識の行動が人種差別や性差別を生んでいることなどの実例が様々な実験結果や事件によって説明されていきます。 恐ろしいことは、そういった無意識のバイアスによって起きる様々な社会問題や悲劇に人は気づかないこと。。。 著者は理性や論理によって無意識のバイアスを修正することが唯一人にできることであると結論していますが、そのためにも、無意識のバイアスが存在することを多くの人に知ってもらうことが有効です。 ご一読をお奨めします。 竹蔵
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人の行動は「自分で」考えているものではない。 自分の行動も「無意識に」行っているものが多い。 理性だけがバイアスを防げる唯一の手段である。 これを知れたのは大きい。 より判断を誤らないために。
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人間の脳は原始時代のままなので、現代の技術や社会に対応できていなくてミスマッチが起こるというのが面白い。無意識の部分こそ重要と気付かされた。
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無意識のバイアスが人間の行動にどういう変化を与えているか面白く説明されている。トランスジェンダーの研究者が性別を変えた前後でまわりの反応が大きく代わったという話が衝撃的だった。FtM(女性から男性)の場合、物事がやりやすくなったのに対して、MtF(男性から女性)の場合、研究にやじ...
無意識のバイアスが人間の行動にどういう変化を与えているか面白く説明されている。トランスジェンダーの研究者が性別を変えた前後でまわりの反応が大きく代わったという話が衝撃的だった。FtM(女性から男性)の場合、物事がやりやすくなったのに対して、MtF(男性から女性)の場合、研究にやじを飛ばされることが多くなったり研究費が少なくなった等のデータは衝撃的だ。 一部、データの解釈に偏りがあるように思える箇所もあった。例えばオフィスに置いてある無人のミルク販売機の値段表の写真が花の場合と人間の目である場合とで実際に料金箱に入っていた金額に差があったという実験(人間の目の場合のほうがミルク代がちゃんと支払われていた)で、値段表の写真の変更に気づいた人は「ひとりも」いなかったという結論だったが、実際は金額を少なく払った人が、その事実が気まずくて、気づいていた事実を認めなかったためではないか、など。 それを差し引いても4章、5章、6章はとても興味深かった。
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色んなバイアスについて書かれた本。文化のバイアスで、バイアスが社会の見方や判断を形成し始めるのは幼児期という実験の話が特に面白かった。
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ざっと読み。 望遠鏡効果。 毎年とんでもない数のペットが殺処分されているのになぜ悲劇の一匹の子犬には同情と金が集まるのか。 なぜ稀な障害を持った子供に多くの金が集まる一方、年間中絶件数はとんでもない数なのか。 後ほど再読のこと。
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とても面白い。人間は隠れた脳(バイアス)により無意識下にあらゆる判断、選択を行ってしまう。脳関連の本は好きでよく読むので内容的には特別目新しさはないけど、実例の話が非常に興味深く読んでいて引き込まれます。これは良書ですね。自分でしているつもりの選択がいかに曖昧なものかがよくわかり...
とても面白い。人間は隠れた脳(バイアス)により無意識下にあらゆる判断、選択を行ってしまう。脳関連の本は好きでよく読むので内容的には特別目新しさはないけど、実例の話が非常に興味深く読んでいて引き込まれます。これは良書ですね。自分でしているつもりの選択がいかに曖昧なものかがよくわかります。
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第1章 自分の脳にだまされる 第2章 相手への評価は無意識に決めている 第3章 道徳は隠れた脳が司る 第4章 思わず知らず偏見は忍び入る 第5章 男と女は入れ代わらなければわからない 第6章 なぜ災害時に対応を誤るのか? 第7章 “トンネル”にはまるひとたち 第8章 一匹の犬が多...
第1章 自分の脳にだまされる 第2章 相手への評価は無意識に決めている 第3章 道徳は隠れた脳が司る 第4章 思わず知らず偏見は忍び入る 第5章 男と女は入れ代わらなければわからない 第6章 なぜ災害時に対応を誤るのか? 第7章 “トンネル”にはまるひとたち 第8章 一匹の犬が多数の犠牲者より同情を集めるわけ
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ワシントン・ポスト紙のサイエンス・ライターが書いたバイアス入門。認知科学の手引書としても秀逸。自由意志の問題にメスを入れる科学の手さばきが実に鮮やかだ。暗い表紙がよくないが内容は文句なし。その上廉価。今時、ハードカバーで1000円台というのは価格破壊に近い。 http://ses...
ワシントン・ポスト紙のサイエンス・ライターが書いたバイアス入門。認知科学の手引書としても秀逸。自由意志の問題にメスを入れる科学の手さばきが実に鮮やかだ。暗い表紙がよくないが内容は文句なし。その上廉価。今時、ハードカバーで1000円台というのは価格破壊に近い。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/02/blog-post_4801.html
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人間の無意識下での脳の判断について書いた本。 我々は無意識のうちに差別的な考えをしているらしい。 脳に興味がある人にお勧めする。
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