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戯史三國志 我が槍は覇道の翼 の商品レビュー

4.2

8件のお客様レビュー

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2024/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

孫家3代に仕えた、程普の長い旅路の物語。もう廖淳(廖化)の物語並に渋くて硬派。最後の「三つの旗のうち最後まで翻っていたのは、正統でも大義名分でもない、野心の旗であった。」がめちゃ好き。野心の旗=孫呉のことなんだけど、帝国設立に関して何の論理も持ない呉、野望と夢で立った呉国が最期まで残るなんてエモいよなぁとこの一文で思った。 孫家の重鎮として働くうちに、いつしか古株過ぎて周瑜に不満を隠し切れず、老害になりつつあったことに苦悩する程普殿がめちゃくちゃ良かった。 あと廖淳サイドだとどう見ても赤壁で戦死してるから彼に無事を知らせてあげて欲しかった(汗) この時代に通信手段がなかったことが変なところで惜しまれたけど、その後の蜀と呉の関係的にも悲劇は免れなかっただろうから、廖淳程普親子のお別れはあの瞬間である意味良かったのかもしれない…

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2019/09/15

三部作、全て読了。今作は、程普の話。三冊全て読むと、より立体的な作品郡になる。 今年の夏は(もう夏終わっちゃったけど)、三国志の夏だった。「我が」シリーズの探索。文庫ももちろん単行本ももう売ってなくて、古本で探して、集めて、読んだ。上野の三国志展にも行った。曹操のお墓発見! ふ~...

三部作、全て読了。今作は、程普の話。三冊全て読むと、より立体的な作品郡になる。 今年の夏は(もう夏終わっちゃったけど)、三国志の夏だった。「我が」シリーズの探索。文庫ももちろん単行本ももう売ってなくて、古本で探して、集めて、読んだ。上野の三国志展にも行った。曹操のお墓発見! ふ~。お腹いっぱい。スマホで、「真三国志」やろっと♪

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2016/09/02

私の涙を返して欲しい(爆) 今回の主人公が孫家三代に仕えた程普。 周瑜・黄蓋・魯粛に比べてやっぱりマイナーな人物ですが、この作者にかかればとても魅力的な人物に大変身!(嫉妬もするし、ずっと仕えていた&育ててきたといプライドから段々「老害」化するも妻子の言葉で気づいて身を正すとか人...

私の涙を返して欲しい(爆) 今回の主人公が孫家三代に仕えた程普。 周瑜・黄蓋・魯粛に比べてやっぱりマイナーな人物ですが、この作者にかかればとても魅力的な人物に大変身!(嫉妬もするし、ずっと仕えていた&育ててきたといプライドから段々「老害」化するも妻子の言葉で気づいて身を正すとか人間臭いところも) ずるいわー、マジでずるい。 前回「糸」で陳宮が不可解に思った程普の行動の真意がこの本で解ったり、汜水の戦いでは今回は孫堅側からの見方と1つの事をいろいろな側面で読めるのは面白かった。

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2013/09/12

呉の参謀でもあり武将でもある程普の、孫堅・孫策・孫権3代にわたる臣としての道程。見込んだ主・孫堅が若くして目前で倒れてしまった絶望感、孫策のもとで周瑜の台頭による無力感と嫉妬心。一見地味な程普ですがその人生を見事に魅せてくれました。特に周瑜との軋轢と葛藤、わかりますわかります。そ...

呉の参謀でもあり武将でもある程普の、孫堅・孫策・孫権3代にわたる臣としての道程。見込んだ主・孫堅が若くして目前で倒れてしまった絶望感、孫策のもとで周瑜の台頭による無力感と嫉妬心。一見地味な程普ですがその人生を見事に魅せてくれました。特に周瑜との軋轢と葛藤、わかりますわかります。そしてそれを乗り越えたのは真似できません。さすがです。しかし、孫権は出来過ぎwwの、美味しいとこ総取りww。

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2012/07/07

孫堅、孫策、孫権と代替わりしていく呉を、程普の視点で見ていく。呉の人物たちが丁寧に描かれている。 個人的には、周瑜と孔明の対峙にゾクゾクした。次が楽しみ。

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2012/02/02

シリーズ第2作目の本作は、呉の国を描く。 孫堅、孫策、そして孫権と、三代の主に仕えた程普を主人公に据えて、 孫家の興隆、苦難の時期、そして呉という国の勃興期を描く。 最後のクライマックスが赤壁の戦い、というところも三国志ファンにはたまらない。(赤壁の戦いでの、孔明と周愈の描き方...

シリーズ第2作目の本作は、呉の国を描く。 孫堅、孫策、そして孫権と、三代の主に仕えた程普を主人公に据えて、 孫家の興隆、苦難の時期、そして呉という国の勃興期を描く。 最後のクライマックスが赤壁の戦い、というところも三国志ファンにはたまらない。(赤壁の戦いでの、孔明と周愈の描き方もちょっと違う味付けとなっている)。 前作と比べて、文もストーリー展開も一段とパワーアップしており、何より登場人物たちの熱き志が描かれているのは嬉しい。 劉備・曹操に比べて、比較的地味目な孫家三代の主である孫堅、孫策、孫権のキャラクターがとても魅力的に描かれている。 次作が楽しみ。 順番的には、蜀になるのだろうが、劉備・孔明・関羽・張飛などの主役級は主人公にはしないはずなので、誰が主人公になるのだろうか? 早く死んだため、孔明の陰に隠れてしまった、鳳雛こと「龐統」あたりはどうかな?

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2011/10/27

程普主人公というより「程普の視点から見た孫家三代」。派手な活躍がないキャラクターをどう主人公にするのかと思ったら、志半ばで倒れる孫堅・孫策を描くためには必要な視点なんだな、と思わせられました。 話に生かされていないエピソードがあったけど、今後に書かれるものに生かされるのかな?

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2011/10/11

呉のいぶし銀、程普視点の三国志。三代にわたって呉を支えてきた程普という一風変わった視点からは、また違った三国志像が見えて面白い。次は誰に焦点を当てるのか。それが楽しみ。

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