平成猿蟹合戦図 の商品レビュー
やってくれた、吉田修一! 良い人が馬鹿を見る、横暴な人が甘い汁を吸う、そんな理不尽な世の中に一陣の風。 「勝つ」ことが「正しい」になる様は、まさに合戦。勝ちたいときは、正しいと言い張るその気概を私も持ちたい。
Posted by
単純な逆転ものの話ではなくて、それぞれの力が集まって、最後にスカッとする、タイトルそのものズバリで、面白かった!!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
始まりの美月が瑛太を抱いて歌舞伎町にやってきて途方にくれているシーンは印象的。社会の底辺にいる若者が、成りあがっていく話。まさか政治家になるとは思いもよらないが、色々な話が一つにまとまっていく。都合のよすぎる展開もあり、私にはイマイチ腹落ちしない感じで終わる。
Posted by
猿にいじめられた蟹がみんなの協力のもとで復讐を遂げる話。なんだかバラバラの話が最後はひとつにまとまり、作者の構想どおり完成した感じ。殺人なのに犯人を応援したくなるという、やや反道徳的な話ではあるが、登場人物が殺された男以外幸福となるハッピーな話は悪くなかった。映像化されるらしいが...
猿にいじめられた蟹がみんなの協力のもとで復讐を遂げる話。なんだかバラバラの話が最後はひとつにまとまり、作者の構想どおり完成した感じ。殺人なのに犯人を応援したくなるという、やや反道徳的な話ではあるが、登場人物が殺された男以外幸福となるハッピーな話は悪くなかった。映像化されるらしいが純平は瑛太あたりかと思ったが高良健吾のようだが、それもいいじゃないかな。
Posted by
群像劇。奥田英朗さんが得意そうな話…実は途中で本当に奥田さんじゃないよね?と著者名を確認したくらい、奥田さんっぽかった。読み始めはもう少し重い話になるのかなと思いましたが、(重いテーマは扱いつつも)軽いトーンは維持し、必要以上に登場人物たちが不幸にされることもなく、ラストに向けて...
群像劇。奥田英朗さんが得意そうな話…実は途中で本当に奥田さんじゃないよね?と著者名を確認したくらい、奥田さんっぽかった。読み始めはもう少し重い話になるのかなと思いましたが、(重いテーマは扱いつつも)軽いトーンは維持し、必要以上に登場人物たちが不幸にされることもなく、ラストに向けて進んでいく、気持ちいい読書でした。 たくましすぎる女性たちと、頼りない男性という構図が貫かれていて、これをテーマに掘り下げたら面白そうだなーとか。
Posted by
中盤くらいまでは、登場人物のみんながちょっとしょうもない感じで、あんまり好きになれなかったためか、ダラダラした印象が続くのですが、それがあってこそ、なのでしょうか?後半は、ある一面からみればしょうもないんだけれど、逆からみればそれが長所であり才能であったりするんだな、というオセロ...
中盤くらいまでは、登場人物のみんながちょっとしょうもない感じで、あんまり好きになれなかったためか、ダラダラした印象が続くのですが、それがあってこそ、なのでしょうか?後半は、ある一面からみればしょうもないんだけれど、逆からみればそれが長所であり才能であったりするんだな、というオセロのような気持ち良さがあって、おもしろかったです。
Posted by
途中までは陰鬱な展開で読むのやめようかと何度も思ったけど、後半からぐいぐい引き込まれました。 脅迫しているチンピラとして「悪」に描かれていた純平が、最後はみんなの希望の国会議員として「善」に描かれていて、こちらも騙された気分です。
Posted by
Posted by
現実味があるないで評価することはない。 沢山の登場人物を、それぞれ丁寧に描き、 クロスさせ、イキイキと動かしている。 登場人物の誰もが、何かしら暗い過去を背負い、乗り越えていこうとする。 心地よいエンターテイメントだった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
都合の良すぎる展開だったけど面白かった。すごく元気の出るお話です。 バラバラだった登場人物が、パズルの様にすべてカチッと巡り会う所は爽快ですね
Posted by