漁港の肉子ちゃん の商品レビュー

西加奈子【著】

2020/07/28

大学時代、母に借りて読んだ。
表紙やタイトルから、セクシーな感じのお話なのかと思ったら、素敵な素敵な肉子ちゃんのお話だった。
娘目線で描かれたストーリーも好きだし、肉子ちゃんの愛情いっぱいの性格も好きで、読み終えてから充実感を感じられる。
是非手元に置いておきたいので、今度古本屋で見つけたら購入しようと思う。

2020/07/25

生きていくってすごく難しい。
みんな普通を目指しているけれど、どこか偏見が混じっていて、普通になりそびれる。
そんなことが分かるお話。

2021/03/18

肉子ちゃん、ええキャラやなあ！
ちょっと呆れるけれど、楽しくてパワフルで、底抜けに素直でまっすぐで。
キクりんの、どこか冷めたような距離感のある視線の意味は、最後にちゃんとつながる。
ああ、やっぱり。と。
おもしろかった。
またいつか読み返してみたい。

2020/03/01

お金も地位もないけれど、人ってこんな感じでありたいと思ってしまった。肉子さんは人に囲まれて最後まで過ごせる人なんだろうなぁと。題名も含めてコミカルなんだけど、凄く考えさせてくれる物語。

2018/11/27

石巻をモデルにした漁港を舞台にした、肉子ちゃんとキクりん親娘のお話。
震災直後に書かれ始めたこととは全く関係なく、漁港の人々や2人の人間関係や不思議な言葉や登場人物に引き込まれるように読み切った。

2018/10/29

キクりんは大人っぽいこども。肉子ちゃんと暮らすと自然としっかりした子どもになるのかも知れない。

西加奈子初作品。
読みやすい。キクリン目線で肉子ちゃんや学校生活が書かれてる
思春期ならではのあの雰囲気がよくわかる。
女子ならではの人間関係。

肉子ちゃんのキャラクターに助けられてる感じ。

途中で視点が変わったりする構成も面白かった！
お母さんじゃなくて、肉子ちゃんと呼ぶ親子関係も不思議でしたが、読みおわってからは二人こそほんまの親子だと思えました。

2018/10/17

厚めの本だけれどがぶがぶと飲むみたいに一気に読んだ。肉子ちゃんが逞しくて気持ちがきれいで素敵だった。語り手である小学生の娘のキクりんも寄り添い易くてすらすらと進んだ。

2018/10/08

25：「肉の神様」と思われるってすごい。そんなパワフルな、けれど純真、鈍感で素直な肉子ちゃんこと菊子の娘、喜久子の視点から綴られる、海辺の町での母子の暮らし。
生きていることの複雑さや難しさ、めんどくささややるせなさ、もどかしさ。そんなことを全部含めて、でもそれってすごくすばらしいことだよと感じさせてくれる一冊。
「きりこについて」もそうでしたが、西作品においては「ぶす」「ぶさいく」は決して蔑みの言葉ではなくて、単なる一個性として描かれることにはっとします。美醜の壁を軽々と超えたところで物語は広がり、何となく見過ごしてきた世界のみずみずしさ、鮮やかさを切り取る手腕は素晴らしいの一言。
女子どうしのままならなさも、男子との微妙な距離感や気恥ずかしさも遠い昔の思い出だけれど、何だかとても愛おしく思えます。

2018/09/25

愉快痛快爽快な話だった♪ 姓はﾐｽｼﾞ見須子 名はｷｸｺ菊子が母 小5の娘の名もｷｸｺ喜久子、38歳になる母は焼き肉屋に働く別名 肉子さん。娘ｷｸりんも母を肉子と呼ぶけど肉子の人柄が豪快過ぎて堪らない！それに引き換えｷｸりんは可愛い過ぎる女の子。そんな二人が暮らすちんまりした漁師町と周辺の人たちとの交流もほのぼの系な暮らし。そして予想通りの訳あり事情が待っているけど、大人な娘と子どもな母はより強く歩み続ける と言うお話し です♪

2018/06/01

ハートウォーミングな母娘のお話。
強烈なキャラの肉子ちゃんの魅力にどんどんハマってしまい、最後は涙なしでは読めなかった。