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柿のへた の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

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2012/03/01

主人公がいろんな意味で草食系男子。舞台は幕末近い小石川植物園。漢方の香りが漂ってきそうなゆったりした風景の中で起こるのは、なぜか今日のニュースに出てきそうな事件ばかり。のんびりしていて、でもおもしろい。主人公の人物も、文体も良いので続きをぜひ読みたい。

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2012/01/05

幕府に納める薬草を育てている水上草介が静かな人物で魅力的です。毎回、桜吹雪も印籠も出てこないですが、薬草の力で仕事仲間や市井の人物のごたごたをまるくおさめる。漢方だけでなく、蘭学を学び医師になることをすすめられるが、しばらくは今のまま御薬園同心で良いとのことでした。続きがあるのか...

幕府に納める薬草を育てている水上草介が静かな人物で魅力的です。毎回、桜吹雪も印籠も出てこないですが、薬草の力で仕事仲間や市井の人物のごたごたをまるくおさめる。漢方だけでなく、蘭学を学び医師になることをすすめられるが、しばらくは今のまま御薬園同心で良いとのことでした。続きがあるのかな。

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2012/01/05

短編集、9編。 植物の題名とそれに係わる薬効をテーマに、卸薬園同心水草こと水上草介と彼を取り巻く優しい人々との日常にミステリーとほのかな恋愛を絡めて、極上の仕上がり!

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2011/12/21

ぬぼーっとしたお人好しの草介と、お転婆でツンツンと怒りっぽい千歳。 彼らが織り成す物語は、ゆったりとした時間が流れていて、読んでいるこっちまでほのぼのとする。 なかなか良い。シリーズ化されないかな。

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2011/12/15

【収録作品】安息香/柿のへた/何首鳥/二輪草/あじさい/ドクダミ/蓮子/金銀花/ばれいしょ 人が死なない時代物。草介ののんびりした人柄が心地よい。

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2011/12/05

草花の知識と記憶力を生かし、薬草栽培、生薬の精製につとめる、のんびりやの小石川御薬園同心・水上草介。剣術道場に通うお転婆娘・千歳にたじたじとなりながらも、揉め事を穏やかに収め、成長していく姿を生き生きと描く連作時代小説(「BOOK」データベースより) 『一朝の夢』がすごくよく...

草花の知識と記憶力を生かし、薬草栽培、生薬の精製につとめる、のんびりやの小石川御薬園同心・水上草介。剣術道場に通うお転婆娘・千歳にたじたじとなりながらも、揉め事を穏やかに収め、成長していく姿を生き生きと描く連作時代小説(「BOOK」データベースより) 『一朝の夢』がすごくよくて、こちらも期待しつつページをめくりはじめましたが、期待は裏切られませんでした、よかった! あの作品ほど厚みのある話ではありませんが、こちらは読後爽やかで、心が清々しくなるような短編集に仕上がっています。 職場の仲間の恋心と、気持ちを奮い立たせる安息香。 実力はあるのに試合に勝てない少年と、しゃっくりを止める柿のへた。 高飛車蘭方医のひそかな悩みと、腎の働きに作用する何首烏(かしゅう)。 互いに思い合う親子と、疼痛に効く二輪草。 きつい嫁に悩まされる隠居武士と、熱さましのお茶になるあじさい。 御薬園縮小の風聞と、十の病に効能があるドクダミ。 漢方を用いた新作菓子を作り出そうとする菓子屋と、滋養によいとされる蓮子(れんし)。 大店の娘の偽物騒動と、口中の病を防ぐ金銀花。 高名な蘭学者に見こまれた草介と、栽培しやすく飢饉の時に役立つばれいしょ。 様々な薬効と絡めて進められるお話は、どれも小さいながらも極上品。 どれも「ふふふ」と微笑んでしまう、あたたかなお話ばかりでした。 登場人物もみな魅力的。 次の作品も楽しみな作家さんが、また一人増えました。

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2011/11/20

こういう、極悪人が出てこない話は好き。 千歳さんともう少しどうにかなるかな~と思ったけど。 続編出そう。

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2011/11/07

漢方もハーブ(これも同じか)も好きなので、面白く読めました。 紹介記事に「草食男子」、、まんまやん!

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2011/10/30

江戸版『神様のカルテ』。 そういえば『神様のカルテ』の作者は“草介”さんだったような。 草花とのんびりゆったり過ごす水草どの。 身の回りの騒動を、その草食系なペースで穏やかに解決していく。 江戸モノ医療系の例に漏れず、蘭方と本道の対立はありつつも、 どこか蚊帳の外。 まぁ、正確...

江戸版『神様のカルテ』。 そういえば『神様のカルテ』の作者は“草介”さんだったような。 草花とのんびりゆったり過ごす水草どの。 身の回りの騒動を、その草食系なペースで穏やかに解決していく。 江戸モノ医療系の例に漏れず、蘭方と本道の対立はありつつも、 どこか蚊帳の外。 まぁ、正確には医者ではないのだから当たり前か。 でも水草どのはそれでよい気がする。 近いうちに、映画化でもされそうですね。

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2011/10/30

小石川御薬園で薬草栽培や生薬の精製などをしている施設の同心水上草介が主人公。映像化されたら、堺正人さんがぴったりのような・・・。 ひとつひとつのお話が、心温まるもので、シリーズで続けて読みたいと思いました。布団の中で読むと穏やかな眠りにつけそうです。

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