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日本経済の底力 の商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2020/11/11

東日本大震災直後に書かれた、震災復興提言の書である。論旨は明快でわかりやすいが、震災から10年近くが経過した現在から考えると、提言の内容はどうであったか。よく考える必要がある。

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2018/11/04

復興+成長とTPPとのことなので面白そうと思って購入したものの、なんか違う。災害(戦災を含む)が長期的には経済に影響を与えない事、ただし、衰退したところに災害を受けると、衰退を加速し元には戻らない事、産業集積については興味深く読めたが、TPPのキモである(と個人的に考える)ISD...

復興+成長とTPPとのことなので面白そうと思って購入したものの、なんか違う。災害(戦災を含む)が長期的には経済に影響を与えない事、ただし、衰退したところに災害を受けると、衰退を加速し元には戻らない事、産業集積については興味深く読めたが、TPPのキモである(と個人的に考える)ISD条項には一切触れてないのでTPPは実質関係なかった。輸出促進が技術革新に有効だよ。数字で出てるよってのはテイクノートしておく

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2016/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 TPP推進の他、経済グローバリズム、一元化に対し強い親近性を持つ著者による日本経済の処方箋論。  本書からは理解しがたい不明点。 ① 米国経済が強い理由は真に輸出か。海外直接投資?。両者の差異は?。 ② 製造業ではなく、いわゆる役務提供業の輸出とはこれ如何。 ③ 一人当たりGDPが幸福度を反映する点が所与の前提。結論を直ちに否定しないが、何故そうかは明快にすべき。 ④ 日本の人口(特に生産人口)急減効果を如何に把捉しているか不明。 ⑤ 全般的に根拠を信用せよという前提で書き過ぎで、他の研究者による根拠の是非を安易に借用していないか疑問(結論は是でいいが)。 ⑥ 言語障壁の問題。  日本人の英語他の外国語能力と外国人の日本語習得・日本人の外国語習得の困難性。  新奇事項。 ① 自由市場経済は合成の誤謬のような事態を生んで、かえって海外との結合を阻害するとの視点。 ② 優遇税制や技術開発の直接的経済的支援よりも、公的なネットワーク構築・場の提供の方が安価で効果的な可能性。特に対中小企業。 ③ 東京一極集中への懸念。  他地域の発信力の低下は、東京のネットワーク先の喪失を意味し、創造力・発信力の全般的な沈下を招来。各地の大学とその周辺に情報の集積地域を。 ④ 災害後に既存産業を復活させるだけでは縮小再生産にしかならず。別の付加価値を。  2011年刊行。著者は東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻教授。

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2016/07/10

東日本大震災後の日本を立て直すにはどうすればよいのかについて、経済学を中心とした学術的な理論や実証研究の結果に基づいて、2つの提言を行っている。1つ目は、TPPをはじめとするEPAの締結や、起業に対する情報支援によって、日本人、日本経済をさらにグローバル化して、外国との貿易、投資...

東日本大震災後の日本を立て直すにはどうすればよいのかについて、経済学を中心とした学術的な理論や実証研究の結果に基づいて、2つの提言を行っている。1つ目は、TPPをはじめとするEPAの締結や、起業に対する情報支援によって、日本人、日本経済をさらにグローバル化して、外国との貿易、投資、知的交流を活発化させることである。2つ目は、東北をはじめとして日本の各地に特区をつくることで、高度な技術を核とする産業集積を創出することである。2つの提言とも、「つながり(3人寄れば文殊の知恵効果)」が経済成長のために重要であるという考え方がベースとなっている。 図表も交えながら、わかりやすく、論理的に議論が展開されており、一定の納得性があった。ただ、具体的提言であるTPP参加と特区が、どのように「つながり」をもたらすかということについては十分に理解できたとはいえなかった。

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2014/09/02

東日本大震災から復興さらには震災以前よりも飛躍的に経済を活性化させるために地方に産業集積特区作って、力はあるのに国内にとどまっている臥龍企業を中心にEPAで海外進出に期待しつつ企業同士のつながりを支援し「三人寄れば文殊の知恵」効果で技術経済発展しようぜ!日本はまだまだやれるよ若者...

東日本大震災から復興さらには震災以前よりも飛躍的に経済を活性化させるために地方に産業集積特区作って、力はあるのに国内にとどまっている臥龍企業を中心にEPAで海外進出に期待しつつ企業同士のつながりを支援し「三人寄れば文殊の知恵」効果で技術経済発展しようぜ!日本はまだまだやれるよ若者にも期待してる! という話。 文系にも読みやすい。

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2013/10/08

サプライサイドの話が多かったが、研究論文を多く引用していて面白かった。 要はTPPを起点にグローバル化し、地方に減税特区を作って産業集積を促進せよという内容。 「法人税は上げるべからず。所得税より消費税の方が公平だから消費税増税が良い。」というのもよく分からないし、三人寄れば文...

サプライサイドの話が多かったが、研究論文を多く引用していて面白かった。 要はTPPを起点にグローバル化し、地方に減税特区を作って産業集積を促進せよという内容。 「法人税は上げるべからず。所得税より消費税の方が公平だから消費税増税が良い。」というのもよく分からないし、三人寄れば文殊の知恵効果というのもいまいちピンと来ないが、とにかく日本経済を復興以上に甦らせ、豊かになりたいらしい。 資料が豊富なので、目を通すだけでも十分に勉強になる。

Posted byブクログ

2013/09/01

TPPなどを通じた産業集積による地震後の復興について 経済学知ってる人には特に目新しい内容はないし、知らない人はあまりいい評価をしないであろう内容です まあ一度は目を通して見ても

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2013/04/22

 「日本経済」の実力と展望について楽観的な見解をるる展開することを全否定するものではないが、本書の考察はピンボケと言っては失礼かもしれないが、全く賛同できるものではないと思えた。  「敗戦を乗り越えた日本」において「戦争が創造的破壊として作用した」との見解については、戦後日本の経...

 「日本経済」の実力と展望について楽観的な見解をるる展開することを全否定するものではないが、本書の考察はピンボケと言っては失礼かもしれないが、全く賛同できるものではないと思えた。  「敗戦を乗り越えた日本」において「戦争が創造的破壊として作用した」との見解については、戦後日本の経済成長は今では「開発独裁」とよばれる、一定の条件のもとでの有効な政策に基づいて進められたものというのが一般であり、本書の見解には全く同意できない。  「労働生産性」や「全要素生産性」などの専門用語を駆使しての海外展開などの「グローバル化」の考察においても、「輸出が生産性に与える効果」などを取り上げて様々な考察をしているが、本書でいうように「海外への生産委託によって日本企業の生産性が1~3%上昇」との考察はピントがずれているようにしか思えない。  製造業のグローバル化の現状は、個別企業の海外展開というよりも、製造業という事業構造が東アジアをはじめとした世界に分散展開しているというべきではないのかとも思えた。  また「三人寄れば文殊の知恵」とか「臥龍企業」として海外展開すれば飛躍できる企業があるとの見解は、まともな経済考察とは言えないとも思えた。  「声を出せば元気が出た実例はアントニオ猪木だけだ」と書いていた経済書があったが、経済は「言葉で気合を入れれば元気がでる」ものとは到底思えない。  本書は、全く残念な本であると思う。

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2012/05/04

復興するだけじゃダメ。日本人全員が相当な危機感を持ち、復興を超えた飛躍的成長のために、これから各人の役割を担っていく必要がある。

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2012/03/01

東日本大震災以降の、日本のあるべき姿をグローバル化と産業集積というキーワードをもとに教えてくれる本です。  現在、復興に向けて様々な支援、活動が行なわれているものの、原発問題やがれきの処理など、まだまだ解決できていない問題が山積しています。大震災は短期的に見れば日本にとって大き...

東日本大震災以降の、日本のあるべき姿をグローバル化と産業集積というキーワードをもとに教えてくれる本です。  現在、復興に向けて様々な支援、活動が行なわれているものの、原発問題やがれきの処理など、まだまだ解決できていない問題が山積しています。大震災は短期的に見れば日本にとって大きなダメージです。しかし、統計的には自然災害が多い国が必ずしも経済成長が低いわけではなく、過去の歴史をなぞれば、第2次世界大戦後の焼け野原から日本は成長を成し遂げた例を挙げて、今後の復興・成長への期待感を教えてくれます。  著書では、グローバル化と産業集積が、今後の日本の将来を決めるキーワードになると主張しています。グローバル化に関しては、異論を挟む余地は無いでしょう。少子高齢化で人口減少が既に始まっている日本だけに目を向けていても先は無く、世界市場に目を向けてビジネスを行なわざるを得ない状況になっています。  一方、産業集積に関しては、世間での浸透率は今ひとつかもしれません。著書でも例を挙げているように、アメリカのシリコンバレーのような、ある特定の産業に特化して、多数の企業が集積するような例は、日本ではそれほど多くないと思います。著書では分かりやすく、「3人寄れば文殊の知恵」といフレーズを用いて、同じ仲間が寄り集まるメリットを挙げています。  著書を読んで感じたのは、人間、危機的な状況に追い込まれると、何もかも捨ててゼロベースで物事を考えるようになるという考えです。何かドラスティックに変えるにも、キッカケが無いとなかなか実行できないことがあると思います。  現状の慣習に甘えていると、今まで歩んできた道を踏み外して進んでいくのは相当な勇気が入ります。しかし、退路を絶たれると、今までのようにはいきません。道が無いので、自分で道を造るしかありません。一人で道を切り開くのは大変なので、みんなでチカラを合わせて協力しながらがんばっていこう、と自分は読み取りました。  今回の震災をひとつのキッカケとして、自分を変えていく機会として捉えられるかどうかは自分次第だと思います。震災という出来事を、ひとつのターニングポイントとして自分の心の中でプラスに変えていけるかどうか、認識を変えていく必要があると思います。   目次 第1章 復興と成長 第2章 経済成長の鍵その1―グローバル化 第3章 グローバル化の方策―TPPを中心に 第4章 経済成長の鍵その2―産業集績 第5章 震災前の産業集積の実態 第6章 「つながり」と「技術」による集積 終章 日本人の底力

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