1,800円以上の注文で送料無料

ローマ人の物語(41) の商品レビュー

4

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/02/02

最後のローマ人、スティリコの勇気、英断、悲哀を強く感じる作品でした。スティリコの生き方、スティルスに感動しました。

Posted byブクログ

2024/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

半蛮族の出自の軍総司令官スティリコ。ローマ人ではないと蔑まれながらも、本人は誰よりもローマ人らしく、帝国を守ろうとした。歴代の皇帝たちが率いた兵士の数とは比較にもならない少ない兵士を鼓舞し戦っていた。その上での苦肉の策としての蛮族との同盟を皆から反対され、酷い最期を迎えている。読むのが辛かった。スティリコへの同情ももちろんだが、こんな情けないことをしているローマ帝国に対して、元老院に対しての悲しさ、切なさが辛かった。さらに読んでいて、悲しみが増したのは結局はスティリコの考えた通りにしていれば良かったという事実。スティリコが提案した時よりもひどい金銭的ダメージを受け、ローマは劫掠される。宗教って何なんだ、皇帝は何なんだと考えさせられる。

Posted byブクログ

2024/01/09

頑張っていたスティリコを殺してしまった。 なんかここまで来るともう好きだったローマはいないので、アラリックやってしまえという感じで読めました。

Posted byブクログ

2023/02/27

いよいよ西ローマが、というより真のローマ帝国が終わりを迎える。自由の象徴のローマが西ゴート族のアラリックに劫掠された。復活の最後の頼みのスティリコを、くだらない利己心や権力争いから死に追いやる皇帝、元老院。キリスト教を唯一宗教とした時点で、すでに滅亡の始まりだった。残った東ローマ...

いよいよ西ローマが、というより真のローマ帝国が終わりを迎える。自由の象徴のローマが西ゴート族のアラリックに劫掠された。復活の最後の頼みのスティリコを、くだらない利己心や権力争いから死に追いやる皇帝、元老院。キリスト教を唯一宗教とした時点で、すでに滅亡の始まりだった。残った東ローマは、すでにパクスロマーナを謳歌した本当のローマ帝国ではないが、これから厳しい敵が待ち受ける。

Posted byブクログ

2022/02/17

紀元前700年代から始まるローマ世界ですが、紀元395年のテオドシオス帝の亡き後、東と西に兄弟で分担する統治システムが、東ローマ帝国と西ローマ帝国に別れていきます。息子二人の面倒は将軍だったスティリコに託していました。彼の出自は「ローマ化した蛮族」でしたが、「最後のローマ人」と形...

紀元前700年代から始まるローマ世界ですが、紀元395年のテオドシオス帝の亡き後、東と西に兄弟で分担する統治システムが、東ローマ帝国と西ローマ帝国に別れていきます。息子二人の面倒は将軍だったスティリコに託していました。彼の出自は「ローマ化した蛮族」でしたが、「最後のローマ人」と形容されるように、政治、軍事面ともに実力があり、“男が惚れ込む男”のタイプでした。 この時代、帝国は周りからの侵攻の脅威に晒されていましたが、皇帝の死後、西ゴート族が早速南下してきます。「それはまるで、雪崩であり津波だった」と筆者は形容しているように暴力的なものでした。確かに民族の移動などという教科書で習った生易しいものではないと実感しました。殺戮と略奪を繰り返す非文明の民を率いていた男は、アラリックでした。この西ゴート族は東ローマ帝国領に向かい、この脅威を恐れた東の無能な皇帝は、相手の要求に屈し、公式にアラリックを軍司令官に任命してしまいます。それは脅せば屈するという風潮が他の蛮族にも及ぶ危機をはらんだものでした。 この後、スティリコはアラリックとの同盟交渉を公にして元老院を召集、多額の報酬と引き換えに帝国の防衛を任せることにします。この“毒をもって毒を制す”やり方は、元老院に蛮族に支配されてきたという苦い思いを起こさせ、スティリコへの敵意となります。結局、東ローマ帝国皇帝が死去したきっかけを発端に、彼は国家反逆罪で死刑になるという全く報われない末路を迎えるのでした。筆者は「人間の運・不運は、その人自身の才能よりも、その人がどのような時代に生きたか、の方に関係してくる」と表現していますが、私もそれに納得します。戦争の時代に生きた人々にはこのように、優秀であっても報われない人々が数えきれないほどいただろうと… その後410年、帝国はアラリックに同盟協約時の金の支払いの履行を求められ、ローマを封鎖されます。この恐喝に成功したアラリックは、再び首都を占領、いわゆる「ローマ劫掠」に成功。数多くの人がローマを離れます。800年もの間、世界の中心的な役割を担ってきたローマの面影は消えてなくなりました。

Posted byブクログ

2022/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いよいよローマ帝国の終わりが見えてきました。 あっちからもこっちからも蛮族が攻めて来るのに対して、皇帝は皇宮に引きこもったまま何もしない。 どころか、安全なところに逃げ込みたいとまでいう。 ローマ市民を守るのが皇帝の責務のはずなのに、自分のことしか考えられない皇帝に代わって、軍総司令官であるスティリコが八面六臂の大活躍でローマを守る。 しかし、彼は半蛮族なんだな。 母はローマ市民だったけれど、父が蛮族ということで、偏見の目がつきまとう。 これも、本来ローマ帝国は蛮族をも寛容に受け入れていた筈だったんだけどな。 生まれも大事だが基本は能力主義だったはず。 国が衰えるというのは、能力のある人が排出されないのではなく、能力のある人を活かすシステムが作られないってことなんだと、ここ最近の巻を読んでいて思う。 陰りを見せ始めても、能力のある皇帝は何人か出てきている。 けれどそれを実務としてこなす人がいないとか、皇帝の意思が反映されないシステムとか。 キリスト教の悪影響もあるけれど、ローマ市民の公共心の欠如が、結局彼らの首を絞めてしまったように思える。 蛮族から助けては欲しいけれど、兵やお金を出すのは嫌。 それではスティリコだって戦えない。 苦肉の策が、蛮族との手打ちであったはずなのだが、ローマ市民のプライドが許さない。 もうこれは、カエサルの頃のローマ市民とは全然質の違う人たちなのだな。 ”何もかも自分たちだけで一人占めにするのは、支配の戦略としては最も下手(まず)いやり方である。” 自分たちの安全だけを守るため、防衛線はどんどん内側に縮小し、逆に切り捨てられた他民族は蛮族に戻ってローマを攻める。 そんななかスティリコは、黙って皇帝の代わりに前線に立ち続け、法を作り、皇帝を立てる。 冤罪をかぶせられても、剣を取って反逆するわけでも、抗弁するわけでもなく、臣下としてふるまった挙句に死罪になった。 ローマ人として生きた最後の男、スティリコ。 皇帝が…ではなく、時代が彼を見捨てたんだなあ。 合掌。

Posted byブクログ

2021/12/25

テオドシウスの死後、ローマは東西に二分され、東ローマ帝国をアルガディウスが、西ローマ帝国をホノリウスが統治する。 皇帝としての才覚があるとは言えないホノリウスだが、蛮族出身の部下、スティリコの力でローマに侵入する蛮族を跳ね返す。スティリコ同様に蛮族出身であるアラリックが、東ローマ...

テオドシウスの死後、ローマは東西に二分され、東ローマ帝国をアルガディウスが、西ローマ帝国をホノリウスが統治する。 皇帝としての才覚があるとは言えないホノリウスだが、蛮族出身の部下、スティリコの力でローマに侵入する蛮族を跳ね返す。スティリコ同様に蛮族出身であるアラリックが、東ローマ帝国に襲い掛かるが、東ローマは彼らに西ローマ帝国の土地を与え、自領から追い出す。ここに西と東の対立は深刻化する。 スティリコは、このアラリックや北アフリカの反乱を抑えるが、ローマの国力低下は著しく、とうとうガリアの半分を放棄し、ローマを守る作戦を立てる。放棄したガリアの制定をスティリコはアラリックに任せる、毒を持って毒を制す戦略に出る。この戦略がローマの元老院やその他の市民の反感を呼び、スティリコの人気は失墜。 皇帝側近の讒言により、スティリコは殺され、その決定にローマ軍は皇帝を見放す結果となる。 スティリコ配下の兵隊を吸収したアラリックは、ローマを2度の恐喝の後、陥落させる。その途上、アラリックも病に倒れるが、都市ローマは回復が叶わないほど破壊される。

Posted byブクログ

2019/12/21

迷走を続けるローマ帝国は東と西に分かれる。蛮族の侵入に悩まされるなか、軍司令官スティリコが就任。血統は純血のローマ人ではなく半蛮族だが、軍略を発揮して蛮族からローマ帝国を守ろうする。 だが悩まされたのは動員できる兵士の数の少なさ。苦肉の策として蛮族との同盟を図るが、皇帝と宦官の反...

迷走を続けるローマ帝国は東と西に分かれる。蛮族の侵入に悩まされるなか、軍司令官スティリコが就任。血統は純血のローマ人ではなく半蛮族だが、軍略を発揮して蛮族からローマ帝国を守ろうする。 だが悩まされたのは動員できる兵士の数の少なさ。苦肉の策として蛮族との同盟を図るが、皇帝と宦官の反感を買い、スティリコは謀殺される。 支柱を失った帝国は蛮族に蹂躙され、ついに首都ローマは蛮族の攻撃によって陥落する。

Posted byブクログ

2018/11/04

世界最古の引きこもり皇帝ホノリウスと、ローマ武人の誇りで彼の面倒を見、そして裏切られたスティリコ。そして、東ローマ帝国を襲撃していたはずが、軍司令官に任命され、スティリコと幾たびも刃を交え、ついにはスティリコとの交渉で西ローマの軍司令官と成るも、スティリコの失脚で西ローマへの脅迫...

世界最古の引きこもり皇帝ホノリウスと、ローマ武人の誇りで彼の面倒を見、そして裏切られたスティリコ。そして、東ローマ帝国を襲撃していたはずが、軍司令官に任命され、スティリコと幾たびも刃を交え、ついにはスティリコとの交渉で西ローマの軍司令官と成るも、スティリコの失脚で西ローマへの脅迫者となり、ローマ強掠に至るアラリックの数奇な人生。

Posted byブクログ

2018/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ローマ帝国は最初から東西に分割されたのではなく,自然とそうなっていったということ。 主に東の方が離れていった。 西の方もそれを止めなかったし,蛮族の侵入対策に負われてそれどころではなかった。 その中で孤軍奮闘した西ローマ帝国の武将スティリコ。 アルカディウス・ホノリウス両君と宦官たちの愚かさ,キリスト教の悪影響が帝国滅亡に拍車を掛けた。

Posted byブクログ