アンのゆりかご の商品レビュー
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アンのゆりかご いまのこの豊かで平等な生活は、様々な人たちの努力の行動があって、成り立っている。 いままで物事の歴史なんて全く興味がなかったけど、歳を重ねるにつれてだんだんと興味が湧いてきた。背景はその人や物事の前提だから、歴史を知っているとその時代に生きた人々やその時代の物語を、より深く理解できてより楽しむことができる(はず)。 著者の恵理さんは、村岡花子の生涯をまとめることは自分のルーツを知ることにもなった(雰囲気)と書いているように、歴史を知ることは、いまの生活を考えることに繋がっている。だから、毛嫌いせずに勉強しようね、自分。 (推定)文学少女だった祖母がアニメを観せてくれたのが、赤毛のアンとの出会い。 ケチ(倹約家?)な父の血を引き継いだからか、他の子どもと比べておねだりをしない子どもだったと思う。お母さんが言う、手持ちのお金がないという意味の「お財布にお金がない」は、一文無しを意味していると本気で思っていたし、おばちゃんに服屋さんに連れて行ってもらったときも、成長しても着られるように、と大きめの服を選んだ。(おばちゃんには、「子どもはそんなこと考えなくていいんだよ!」とたしなめられ、ジャストサイズの服を買ってもらった。) だから、マシュウがアンに袖がぽわんとしたワンピースを買ってきたエピソードを観たときの感情をよくおぼえている。 そんなに高いものをアンのために買ってきて、彼らの生活は大丈夫なのかと不安に思ったのと同時に、大事なお金をアンの望み(わがまま)のために使うことができるということは、マシュウはアンに良く思われたいんだなと勝手に想像して、くすぐったく恥ずかしい気持ちになった。 欲しいものを素直におねだりできるアンに対して、恥ずかしく図々しい子だとも思ったような。いま思えば、本当はおねだりしたかったのにできなかった自分と比べて、素直に伝えられるアンが羨ましかったのかも。 貧しい生活で、贅沢品を買えないような中でも、アンが欲しがっているものを買ってきてくれたという事実は、アンに対する愛情を表している象徴的なエピソード。 わたしはきっとこのエピソードをずっとおぼえているし、ずっと好き。 子ども時代に、素敵な物語に出会えてよかったな、としみじみ。 大人になって思い出したように村岡花子訳の原作を読み、ふたたびときめいた。 結構読んだんだよなあと思ったら三作しか読んでなかった。残り七作も読もう。 女学生時代、カナダからきた先生たちのもとで異国文化を学んできた花子だからこそ、現地を知らずとも親近感を持ってアンの暮らしを翻訳することができたんだろう。 花子が森の中で、森が舞台の小説『リンバロストの乙女』を読んでいるの、楽しそうすぎる!なんとも贅沢!! 登山帰りに山岳小説を読むのと同じようなことだね?臨場感があって、さらにその小説を楽しむことができるから、最高の読書時間! 昔は、本ってスキマ時間で読むものだと思っていたけど、(又吉さんが言ってたように、本と真剣に向き合うとなると、)読む環境や読むこちら側の心境も読書体験に大きく影響してくるんだろうな。 とは思いつつ、電車での読書は現実逃避(トリップ)できて大好きなのでそれはそれでやめられない! 真剣に読書する時間、これからもっと増やしていきたい。 夫の死に3日間泣き続け、その後、夫はもういない、としっかり受け入れた花子の姿が印象的。 なんとなく、誰かとの別れの体験を読んで予習している。なぜか先立たれる前提だが、先立たれる方が寂しいだろうな、ということは容易に想像できる。”儆三は花子の日常に満ちている。その日常の中で生きていけばよい”と生きた花子の姿をおぼえていよう。
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翻訳そのものと言うより、昔の女性はとても強いと思いました。 戦火の中や、震災の時でも翻訳をしたい社会を学びたいと言う気持ちがすごいと思いました
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平和でやりたいことがなんでもできる現代の人間より、村岡花子さんはじめ出てくる皆さんが命の危機を彷徨ったり辛い環境の中でも、今の人間よりよっぽど情熱をもって生きている。 学べることのありがたさや、楽しさを感じながら、自分の持つ好きなものや楽しいと感じるものの力を周囲に思う存分与えら...
平和でやりたいことがなんでもできる現代の人間より、村岡花子さんはじめ出てくる皆さんが命の危機を彷徨ったり辛い環境の中でも、今の人間よりよっぽど情熱をもって生きている。 学べることのありがたさや、楽しさを感じながら、自分の持つ好きなものや楽しいと感じるものの力を周囲に思う存分与えられる人になりたい。
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朝ドラを観たのでこちらも。 お孫さんが書いた物語。 翻訳者に焦点をあてたのは、めずらしくて面白い。 翻訳って、日本語も重要なんですね。
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赤毛のアンが読みたくなった。 恵まれない環境の中でも己の力で生き抜いた女性。当時としては珍しい恋愛結婚。自立した女性の生き様を見させていただいた本でした。
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赤毛のアンから知った翻訳者「村岡花子」さんの生涯についてまとめられた作品です。 生まれ育った家庭環境は良いとは言い難いが、父親のキリスト教信仰、社会主義的なものの考えかたによって、花子さんは幼いころからいろんな人に出会い、いろんな本に出会い、いろんな文化に触れられ、この時代では...
赤毛のアンから知った翻訳者「村岡花子」さんの生涯についてまとめられた作品です。 生まれ育った家庭環境は良いとは言い難いが、父親のキリスト教信仰、社会主義的なものの考えかたによって、花子さんは幼いころからいろんな人に出会い、いろんな本に出会い、いろんな文化に触れられ、この時代では珍しい自立した日本女性だったのではないかと思いました。 海外の有名な作品は日本語に翻訳されたものを読んできましたが、この作品を読んで、原文で読んでみたい、花子さんのようにその作品の国の文化や慣習も勉強したら、より興味深く作品を楽しめるかなとも思ってしまいました。 また、花子さんと花子さんが学んだ東洋英和女学校のカナダ人宣教師たちこそが、国境を越えて平和祈り、子供たちに平和な未来をという思いから行動に移していったノーベル平和賞的な人たちだと思いました。 最後に、花子さんと儆三さんのような大恋愛してみたいものですね。こんなに愛し合い、尊敬しあえる関係はうらやましい限りです。
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巻末の年表、参考文献の量、thanksの数々。最後に梨木香歩さんがコメントしているように、著者は、本当に真摯に自分のルーツに向き合ったのだと思う。 モンゴメリ作品にいつも名前が出てきた、でもお会いすることはできない村岡花子さんの人となりや時代背景を知ることができ、少しだけ距離が...
巻末の年表、参考文献の量、thanksの数々。最後に梨木香歩さんがコメントしているように、著者は、本当に真摯に自分のルーツに向き合ったのだと思う。 モンゴメリ作品にいつも名前が出てきた、でもお会いすることはできない村岡花子さんの人となりや時代背景を知ることができ、少しだけ距離が近くなった気がする。 飛んだりはねたりの「赤毛のアン」、戦争で早くに大人びた「アンの娘リラ」あの書き分け力、表現力は、英語力だけでなく、教養と人生経験から来ているのだろうか。
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大好きだった赤毛のアンが、さらに好きになった。 やっぱり、村岡花子はかっこいい。 あとがきで梨木香歩が書いているように、「村岡花子一人の女性史のみならず、彼女が生きた時代の女性たちの意識、彼女たちの置かれた社会的地位、葛藤までもが丹念に描かれている」。
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本作の主人公は翻訳家の村岡花子さん。赤毛のアンを翻訳した人、といえばすぐに通じるでしょうか。彼女の生涯を扱う作品です。 ただ本作、いち翻訳家の生涯というよりも、むしろ、一女性の目を通して綴られる明治・大正・昭和の女性の自立・地位向上の話、といってもよいと思います。 それほどに、熱く激動の人生を生きた女性であったと読後に感じました。 ・・・ 貧乏だった家庭で唯一学校通いを許された花子。キリスト教系の東洋英和で女性宣教師からみっちり英語を叩き込まれ、図書室で洋書を貪るように読み、外国に行くことなく英語を話せるようになったエピソード。日本にはヤングアダルト向けの自己陶冶的小説が少なく、自らを筆をとり文筆家をスタートさせたこと。自らの進学後一家離散となった家族のため、卒業後も必死で稼ぎに出たこと。日本女子大創設者の広岡浅子の伝手で、市川房江など女性進出のパイオニアと知己を得ていたこと。キリスト者でありながら、妻子ある身の男性と恋に落ち、所帯を持つに至ったこと。震災で夫の会社が傾き、家の生活費を自らが稼ぐ決意をしたこと。一粒種の道夫を病気で亡くしたこと。良質なヤングアダルト小説を子供たちへ届けたい一心で、空襲のさなかでも、敵性言語である英語で書かれた“Ann of Green Gable”の翻訳に注力したこと。戦後は一層、赤毛のアンシリーズの翻訳に取り組んだのは言うまでもありません。 東洋英和で学生時代の話を除くと、花子は断続的に苦境・逆境に襲われるのですが、もがきながらもたゆまず前進を続ける様子には胸が熱くなります。 ・・・ 加えて驚くべきは、花子が日本語、わけても詩や和歌に注力していたことです。なんと和歌・詩歌で有名な歌人佐々木信綱氏にも師事していたということです。目の付け所が違います。 卑近な例で考えると、所謂キコクである自分の子供たちを見ていると、英語もまあ通じるし、読み書きはできるのですが、受験英語の下線部訳の問題はからっきしダメなのです。Google翻訳的直訳というのでしょうかね。 やはり日本語の語感やセンスを磨かないと、腑に落ちる訳文は生まれない、と本作を読んで改めて感じた次第です。訳者ならずとも、日本語力や言葉への造詣がないと、外国語の豊かさは汲み取れないのでは、と感じました。 日本語力、大事です。 ・・・ ということで、村岡花子さんの生涯でした。 驚くほどにドラマティックな個人史でしたが、瞠目すべきは、このような傑物がそこまで注目されずにいる現状であります。もっと知られて良い方だと感じました。 本作、女性の社会進出、明治以降の現代史、児童文学に興味がある方等には楽しんでいただける作品だと思います。ぜひ「赤毛のアン」も併せて読み、気取った女子高的雰囲気を楽しんでいただければと思います。
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大変面白かった! 朝ドラを見ていたので花子の生涯について概ね知っていたつもりではあったが、一冊の本を通じて知る花子の人生はより壮大なものであった。 花子の人生の根幹をなすのは東洋英和女学校時代のカナダ宣教師から受けた教育であるが、その後も数々の出会いを通じて児童文学翻訳への情熱と...
大変面白かった! 朝ドラを見ていたので花子の生涯について概ね知っていたつもりではあったが、一冊の本を通じて知る花子の人生はより壮大なものであった。 花子の人生の根幹をなすのは東洋英和女学校時代のカナダ宣教師から受けた教育であるが、その後も数々の出会いを通じて児童文学翻訳への情熱と、彼女の社会改革活動への意識が醸成されていく。その過程で登場する人物たちも一人ひとりについて伝記が存在しそうなほど(実際そういう人物もいるはず)豪華な人々で、花子の人生が羨ましくもなってしまうが、そうした出会いを力に変え晩年まで子ども、女性そして社会のために尽くしてきたからこそ、これ程長く愛される翻訳作品を生み出せたのであろう。赤毛のアンも読んで見ようと思う。
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