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ネザーランド の商品レビュー

3.5

9件のお客様レビュー

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2017/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカでの主要な文学賞の一つらしいペン/フォークナー賞を授賞した作品ということで買ってあった作品ジョセフ・オニール氏作『ネザーランド』を読了。  9.11のあとのニューヨークを舞台に元々アメリカ人ではない人たちが繰り広げる報われない夢にむかって街で蠢いている毎日の物語だ。  ニューヨークを舞台と行っても、主人公を残してニューヨークをはなれ戻ってしまった家族がいるロンドンと主人公が幼少の頃に家族や友達と暮らしたオランドの街を舞台に語られるサイドストーリーが主人公の人となり悩みの根幹だったり、人となりだったりを読者に伝える重要な役割をもっていてメインのストールとの織り交ぜ方が巧みだ。  そのメインの物語はインド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、ジンバブエ、西インド諸島など旧英国連邦からアメリカに移住してきた人たちがなんとニューヨークでクリケットをプレーしていて、主人公は彼らと出会ったことで混沌に陥った自分の私生活から逃げるように幼少期にやっていた彼らが楽しむクリケットを自らプレーする事ににはまって行くところから始まる。  そこで助演男優の役割のトリニダードドバゴ人の友人と出会い彼が夢見るクリケットスタジアムを作るという荒唐無稽な夢へのチャレンジにつきあいながら転勤でロンドンに戻るまでの混沌とした毎日の様子が様々な登場人物を交えて描かれている。お話を読み込んで行くとトランプ大統領が四苦八苦している僕が知っていたアメリカの姿とは大きく違った白人がマイノリティーであるかのように感じる事もあるだろう今のアメリカの姿を少しばかり感じられたような気がした。  海外転勤とそれに伴う家庭の問題などはどこかで経験したようなちょっとほろ苦いシンパシーを感じた小説を読むBGMに選んだのがNorah Jonesの"Don't know why"。優しい声だなあ。 https://www.youtube.com/watch?v=tO4dxvguQDk&list=PLVkOlxom3V_lhA4LnA2vPmcO8ODwdsg4W

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2015/08/22

不思議な話。残るんだか残らないんだか。 物語は、チャック・ラムスキーンという男の死の知らせから始まる。 その男との交流と当時の夫婦関係の不和と様々な出来事を思い出してくる。 そう、人のことは分からない。 なぜそうなってしまったのかも。 ふわふわしたような本。

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2012/08/23

全体的に平坦でゆったりとした内容。 それでもロンドンの風景がとても綺麗に描写されている。 また登場人物の心理描写も素晴らしい。 「喪失のあとに、かけがえのないものが見つかった」という言葉に惹かれて購入しました。

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2019/06/02

[関連リンク] Twitter / momoto_u: 繝?Μ繝シ繝ュ縲主「懊■縺ヲ繧: https://twitter.com/momoto_u/status/213598384370630657

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2012/06/02

アメリカとイギリスの文化の違い、ニューヨークの嫌な面と街の持つ魅力など、比較対象があるからこそ登場人物の心情に引き込まれる。大筋はクリケットをめぐる話なのだが、これまた馴染みのないスポーツなので、興味深い。 ネザーランドは筆者の故郷。NYもかつてはオランダ領だったという関連付けも...

アメリカとイギリスの文化の違い、ニューヨークの嫌な面と街の持つ魅力など、比較対象があるからこそ登場人物の心情に引き込まれる。大筋はクリケットをめぐる話なのだが、これまた馴染みのないスポーツなので、興味深い。 ネザーランドは筆者の故郷。NYもかつてはオランダ領だったという関連付けもある。

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2012/05/12

PEN/フォークナー賞受賞ということで手に取って読んでみることに。 「何が言いたいのかまったくわからない」というのが大まかな感想。 青春でも、冒険でも、喜劇でも悲劇でもない物語に僕らは一体何を感じればいいのだろうか。 まぁ最後まで読み通せていないから胸張って言えるわけじゃな...

PEN/フォークナー賞受賞ということで手に取って読んでみることに。 「何が言いたいのかまったくわからない」というのが大まかな感想。 青春でも、冒険でも、喜劇でも悲劇でもない物語に僕らは一体何を感じればいいのだろうか。 まぁ最後まで読み通せていないから胸張って言えるわけじゃないけど・・特筆すべき点がまったく見いだせなかった小説だ。

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2012/01/25

ジョン・バンヴィルぽいなと思いながらよんでいたら古屋さんのあとがきにもそうあった。ここに描かれているニューヨーク、それも9・11後の、には、ふしぎな温かみがある。著者がそのホテルに住んでるというのはおどろいた。

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2011/10/22

ひとをこの世界に繋ぎとめているものは何なのだろうか。 飛翔の瞬間は前へ進んでいく中でしか訪れることはないのだ。 ページをめくりながらそんなことを考えていた。 小説のなかに現れるクリケットの描写が美しい。 ラワルピンディの小さな町の食堂で、地元のひとたちとブラウン管に映し出され...

ひとをこの世界に繋ぎとめているものは何なのだろうか。 飛翔の瞬間は前へ進んでいく中でしか訪れることはないのだ。 ページをめくりながらそんなことを考えていた。 小説のなかに現れるクリケットの描写が美しい。 ラワルピンディの小さな町の食堂で、地元のひとたちとブラウン管に映し出されたクリケットの試合をいつまでも観ていたのを、髭面の男たちの画面に見入る柔らかな眼差しを思い出す。

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2011/10/18

川が流れるみたいに意識が、記憶が流れ、語られる。 行ったこともないのニューヨークを鮮明に想起できるのは、 ハンスの絶望的な心象にわたしも没入していたからだと思われる。 クリケットは全然わからないけど、いい本だった。

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