日本人なら知っておきたい日本文学 の商品レビュー
紫式部、藤原道長、菅原孝標女、鴨長明……古典の有名人9人のおもしろエピソードが楽しめる教養コミック。
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古典の名作の作者について 分かりやすく 漫画になってます^^* 現代の人間と 何も変わらないんだな〜って 実感しました☆
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以前、著者である蛇蔵氏と海野凪子氏の『日本人の知らない日本語』を面白く読んだため、同コラボによるこの本にも期待度満々で飛び付きました。 日本の古典文学について、親しみやすくわかりやすく紹介しています。 読者と同じ"古典は学校で習った程度"のレベルに立っている...
以前、著者である蛇蔵氏と海野凪子氏の『日本人の知らない日本語』を面白く読んだため、同コラボによるこの本にも期待度満々で飛び付きました。 日本の古典文学について、親しみやすくわかりやすく紹介しています。 読者と同じ"古典は学校で習った程度"のレベルに立っているもので、教えられているといった感覚はありません。 丸い感じのイラストで、ギャグ色も多々織り込まれつつ、教養本としてきちんとまとめられており、話にしっくりと入っていけます。 とっつきにくかった古典の物語や作者について、今どきの目線で解釈しているため、千年も昔の人々がとても身近に感じられるのがいいところ。 親しみやすいつくりになっていながらも、これまで知らなかったエピソードなどが多々織り込まれているので、興味深く読み進んでいけます。 まずは清少納言。才気走ってズケズケものを言う自信家というイメージでしたが、平安時代を現代に照らし合わせてみると、思ったことをぽんぽん言う清々しさの方が目立ちます。 くせ毛で悩んでいたというトリビアまで紹介されていました。 また、物静かな才女というイメージの紫式部は、一人でぐるぐる悩んでは自己完結する性格だったとか。 当時から『源氏物語』は人気だったため、今の作家のように、原稿に追われてホテルならぬお寺に缶詰めになった伝説があったり、未完成原稿の流出に悩んでいたという、売れっ子作家のような一面が語られていました。 今どき感覚で二人の性格を表しているため、とてもわかりやすいし、彼女たちそれぞれにぐんと親しみが湧いてきます。 中宮彰子に仕えた女房には、紫式部のほか、和泉式部もいたと知りました。 また、藤原道長の「この世をば我が世とぞ思ふ望月の~」は、宴会の席でほろ酔い気分で読んだ歌で、さすがに内容的にどうかと自重したようで、本人は記録に残さなかったのだとのこと。 それがなぜ後世に知られたかというと、仲の悪かった部下が日記に書いたからだそうです。 また、全てを手にした道長でしたが、糖尿病に苦しんでいたとか。 安倍晴明は、さまざまな伝説に彩られた人物ですが、身内の裏切りで一度死にながらも復活したということは知りませんでした。 まるでキリストのようではありませんか。 また、吉田兼好は本名は卜部兼好なのに、吉田神社神官の血筋ということで江戸時代に間違って吉田という名前で広まり、そのまま定着したということも書かれていました。 子孫が気の毒ですね。いつかのタイミングで、教科書改訂されなかったのでしょうか。 『徒然草』第68段の、男が賊に襲われてピンチになった時、毎日食べていた大根が武士となって登場して助けられたという話が紹介されていました。 そんなヒーローもの、あのエッセイにあったんでしょうか。 調べてみたら、たしかにありました。 http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure050_099/turedure068.htm また、万葉時代や平安時代、男性同士の恋愛は珍しくなかったと初めて聞いて、驚きました。 大伴家持が「我が背子」(恋しい男性)と男性への愛の歌を歌ったり、左大臣藤原頼長が男性とのデートしたことを日記に書いたりしているそうです。 今まで読んだどの古典解説文献にも無かった話でした。 『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」は、とても中途半端な終わり方だったということも書かれていました。 確かに、記憶を辿っても、あの話のエンディングが思い出せません。 唐突に終わったということなのでしょう。 姫君に興味を持った御曹司が、なぜか女装して彼女を見に行くというのも不思議。 男性の恰好のままでは、小さな娘の前にも行けなかったということでしょうか。 中途半端な終わり方をした話の、その続きが気になって、宮崎駿はナウシカを生みだしたそうです。 そんなマニア受けする小話から、牛車の乗り方についての解説まで、サイドストーリー的な情報にも富んでおり、イラストが主ながら満足度の高い一冊となっています。 日本語教師という視点から、外国人の目を通した日本古典についても語られていて、新鮮なおかしさと共に最初から最後まで楽しく一気に読めました。 ぜひ、別時代の続編が出てほしいものです。
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さくさく読めて、しかも笑える!作品ではなく作者を知ることで、その作品への興味も湧いてくると思う。言葉が今と違うだけで、人間が考えることは1,000年経ってもほとんど変わらないんだな~としみじみ思った(笑) 古典文学へのきっかけ本なので、中学生辺りが読んでおくといいと思う。さっくり...
さくさく読めて、しかも笑える!作品ではなく作者を知ることで、その作品への興味も湧いてくると思う。言葉が今と違うだけで、人間が考えることは1,000年経ってもほとんど変わらないんだな~としみじみ思った(笑) 古典文学へのきっかけ本なので、中学生辺りが読んでおくといいと思う。さっくりしすぎて物足りないので、ぜひもうちょっと高い濃度で他の作品についても描いて欲しい。
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なかなかおもしろおかしく解説されてて楽しかった!暗記物として通りすぎた古典が少しだけ少しだけ身近になったような気がする。
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すごく読みやすくてサクサクいけます!学生時代にこれを読んでいたらもっと日本文学が好きになっていたかも…。今の学生さんにもぜひ読んで欲しいです。 故郷への想いや人間くささ、今も昔もまったく変わらない日本の良さが暖かく感じる一冊でした◎
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学生時代に教科書で習ってきた有名な古典の日本人が漫画のキャラクターと化しているので、一人ひとりの人物像がつかみやすい。著者の蛇蔵さんって特長をとらえるのがうまくて、絵がうまいなあと改めて思った。中に出てくる紫式部って「源氏物語」読んだときに苦手に感じたが、人物像を読んでやっぱり作...
学生時代に教科書で習ってきた有名な古典の日本人が漫画のキャラクターと化しているので、一人ひとりの人物像がつかみやすい。著者の蛇蔵さんって特長をとらえるのがうまくて、絵がうまいなあと改めて思った。中に出てくる紫式部って「源氏物語」読んだときに苦手に感じたが、人物像を読んでやっぱり作者本人も苦手だなあ。小説ってやっぱり作者自身の鏡だよね。
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日本文学を イラストエッセイ 仕立てにした一冊。 じっくり読むと 古典文学に興味が湧いてくる。 特に兼行法師がいいなぁ
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海野凪子先生が蛇蔵(初見)さんとコラボ もの凄く分かりやすく日本文学を語ってくれてます 古典ブンガクの作者の人物像は(笑えます)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヤマトタケルから吉田兼好まで様々な日本の古典を漫画でわかりやすく書かれていた。大学受験のときに勉強したことを少し思い出すことができたし、自分のもっていた紫式部や清少納言などのイメージがだいぶ変わった。
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