IBM奇跡の“ワトソン"プロジェクト の商品レビュー
ディープブルーの後、IBMが選んだのはクイズで人に勝つこと。当初の技術では途方もないように見えた挑戦も、あえてゼロベースで始め、作り上げていく物語性は読み応えがある。人物面や会社の歴史的な描写もIBMへの興味を深めるのに良い。 専門でなくても十分わかるが逆にもう少し技術的なとこ...
ディープブルーの後、IBMが選んだのはクイズで人に勝つこと。当初の技術では途方もないように見えた挑戦も、あえてゼロベースで始め、作り上げていく物語性は読み応えがある。人物面や会社の歴史的な描写もIBMへの興味を深めるのに良い。 専門でなくても十分わかるが逆にもう少し技術的なところが欲しかった気がする。
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ここ重要かも -- "何か一つの発展があるたび、人間はそれにあわせて頭の中を調整し、記憶や計算や道案内のますます多くの部分を自分の作り出した道具に任せるようになってきた"
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IBMが頑張ってつくったすごいコンピュータの成長物語。テクノロジーっていいなーっとしみじみ思う。ライフログとかビックデータとかいろいろあるけど、データの分析ってほんと難しいってことがわかる。
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純粋、理想的な人工知能ではなく、エキスパートシステムの延長線上にクイズ王としてのコンピュータの解を求め、明確な目標とスケジュールにのっとって実現させる。 テーマ、方法論、ノウハウ、色々と勉強になる。
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アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」にIBMのコンピュータ「ワトソン」が挑む。 コンピュータ対人間のクイズ王。勝者はどちらか。 チェスチャンピオンがIBMのディープブルーに敗退したのは1997年。IBMが次に狙いを定めたのは、全米で2番目に視聴者が多いクイズ番組だった。 ...
アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」にIBMのコンピュータ「ワトソン」が挑む。 コンピュータ対人間のクイズ王。勝者はどちらか。 チェスチャンピオンがIBMのディープブルーに敗退したのは1997年。IBMが次に狙いを定めたのは、全米で2番目に視聴者が多いクイズ番組だった。 読みやすく、非常におもしろい。 クイズ番組という親しみやすいものを対象として、「クイズに勝つ」ためにはどうすればよいのかに始まり、問いが発せられたときに何が問われているのかをどのように判断しているのか、人は雑多な知識をどのように整理しているのかを含めて、人間が思考する過程、知能とはどういうものなのかまで、地平が徐々に広がる楽しさがある。コンピュータ開発に関する初歩的な知識も俯瞰でき、刺激的である。 企業の生き残り戦略を掛けたIBMと、企業の宣伝だけには使わせまいとする人気番組の矜恃を掛けた「ジョパディ」陣営の駆け引きも人間臭くておもしろい。 また、「ワトソン」の技術を(単にクイズに勝つだけに留まらず)どのような分野に応用できるのかを考える第9章「ワトソンの就職活動」も興味深かった。 ただ、本書の難点は、「ジョパディ」が、アメリカでの人気の割に、日本ではなじみの薄い番組である点だろう。ジョパディ出題の形式が、答えを提示して、問題を当てさせるという特殊な形である点、問われる問題がアメリカ文化に関わりの深いものが多い点、ウィットやユーモアを駆使しており、英語ネイティブでないと意味が取りづらい点などが挙げられる。こうした点がまた、「ワトソン」開発の障害となったものでもある。(ちなみに、一番視聴者が多いクイズ番組は“Wheel of Fortune”。こちらは、アルファベットを1文字ずつ挙げながら、フレーズや単語が何であるかを当てる比較的単純なもの。こちらなら、「ワトソン」はあっという間に勝てる水準に行けただろう。) 巻末に、訳者による「ジョパディ」の説明と、日本IBMに勤務し、「ワトソン」開発にも携わった研究者による技術的な解説がある。 親切な作りの本なのだが、でもまだ少々取っつきにくい感は残るかな・・・? <以下、覚書き> *開発統括のフェルーチが時々、「ワトソン」を「私」と呼んでしまうという話がおもしろかった。 *表紙から裏表紙カバーまでつながる、活字の配置を含めて遠近法に則ったデザインが近未来的でなかなかよい。装幀は水戸部功。 *訳者の土屋政雄氏はカズオ・イシグロを初めとする英米文学の翻訳でも知られる。技術翻訳と2足のわらじ、という話は聞いたことがあったが、技術畑の専門分野はITとか工学関係だってことかな・・・? 守備範囲が広くてすごい。 *副題は「人工知能はクイズ王の夢をみる」だが、原書のタイトルは“Final Jeopardy Man vs. Machine and the Quest to Know Everything”であるため、これは邦題独自の副題のようだ。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(Do Androids Dream of Electric Sheep?)』のパロディなんだろうか?『潜水服は蝶の夢を見る』という本も(映画も)あったが、こっち?(蝶と夢といえば、荘子の胡蝶の夢・・・)。 この2冊はどちらも未読なので、これ以上何とも言えないが。
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読んで良かった。面白かった。すっごく。人工知能の現状とか。質疑応答 マシンって、脅威ですね。今後、近い将来、社会構造って大きく変革しそう ですよね。三次産業とか、だいぶ人件費削減できそうだし。TPPより、こっち の方が経済的に影響ある気がする。エキスパートを排除する向きで...
読んで良かった。面白かった。すっごく。人工知能の現状とか。質疑応答 マシンって、脅威ですね。今後、近い将来、社会構造って大きく変革しそう ですよね。三次産業とか、だいぶ人件費削減できそうだし。TPPより、こっち の方が経済的に影響ある気がする。エキスパートを排除する向きで考えると 建設的ではあるけど、考えようでは win-win になるのかなぁ。どうなのかなぁ。
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アメリカのクイズ番組にIBMのコンピューターが人間と対決して勝ったと言うニュースは見たが、その開発の物語。 最初にこのニュースを見たとき、コンピュータが人間の知識を上回ることは当たり前だと感じていたが、山にような情報から正しい答えを導き出す仕組みはそんな生易しいのものではなく、ま...
アメリカのクイズ番組にIBMのコンピューターが人間と対決して勝ったと言うニュースは見たが、その開発の物語。 最初にこのニュースを見たとき、コンピュータが人間の知識を上回ることは当たり前だと感じていたが、山にような情報から正しい答えを導き出す仕組みはそんな生易しいのものではなく、またこのワトソンはスタンドアローンで問題を読まれてから2秒で回答ボタンを押すなどの仕組みを考えると、凄まじい技術の集合だと思った。 しかし、これは決して人工知能では無いと開発者は考えているようだ。 チェスは数理分析と言うコンピューターの得意分野のみで人間に勝ったが、人間がクイズに答えるのは、閃きなどある種説明できない事もあるので、それを導き出す仕組みを構築したことは、QAなどの事業への横展開が期待できるらしい。 IBMのサービス領域の優位性が高まるのかな?
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基礎技術に金をかけられる会社は素晴らしい。と思うが、実際はどうかなと… 10/23:読み終える時間がなく、返却。
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面白かった!村永さんありがとうございます。ワトソンくんの進化の過程を追うことで、人間にできること、コンピュータが得意なこと、いろんなことを考えさせられました。
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チェスで世界一になったディープブルーの後継機?であるワトソンの話。自然言語処理や機械学習を駆使してクイズ番組で世界チャンピオンを負かす。
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