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法律と一般意思 の商品レビュー

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2014/01/23

第三共和政憲法の実証的理解と批判的検討をテーマとする。全5章のうち、大部分が第三共和政憲法における法律の概念および立法権と執行権の関係の理解にあてられる。そこでは、法律と命令の相違や執行権に対する立法権の優位、その優位の根拠としての「一般意思」概念などが扱われる。そしてそれらの原...

第三共和政憲法の実証的理解と批判的検討をテーマとする。全5章のうち、大部分が第三共和政憲法における法律の概念および立法権と執行権の関係の理解にあてられる。そこでは、法律と命令の相違や執行権に対する立法権の優位、その優位の根拠としての「一般意思」概念などが扱われる。そしてそれらの原理が、革命期の『人権宣言』や諸憲法に発するものであることを確認している。他方で、第5章と結論においては、以上から導き出される議会主権ならびに議会による統治という現状について、ヴァイマル憲法を参照しつつ、憲法審査権や1793年憲法のような、レファレンダムとして制度化される「人民主権」原理に依拠した改革案が提示されることとなる。本来第三共和政憲法の理解を主題とするものであるが、革命期の諸憲法やルソー、モンテスキューの権力組織論を理解するうえでも規準となりうるような、非常に精緻な議論が展開されている。

Posted byブクログ