婚活したらすごかった の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新書はタイトル勝負ですよね。ついついタイトルに惹かれ、どのぐらい婚活が「すごかった」のかが気になって読んでしまいました。 40代の著者による婚活体験ルポの形式で、主に婚活サイトやお見合いパーティでの経験が中心に描かれます。性別、年齢関係なく、みんな少しでもいい人と結婚したくて、そのためにいろいろ工夫をするし、必死になのが現代社会だなと感じました。 あと、男女問わずいろいろな人がいるんだなぁ…と。 とはいえ、タイトルのように「すごかった」ってほどでもないのかな? 婚活は独身なら体験できるし、誰でも書けてしまうような内容にも思えました。この本の中でも言及される山田昌弘・白川桃子共著『「婚活」時代』のような社会現象の分析としての価値は高くないでしょう。 その存在を初めて知ったのでなるほどと感じたのは、マッチメイカーについてのエピソード。日本国内だけでなく、海外にも結婚相手の視野を広げる手があったとは!? 日本人女性の婚活旅行、たしかに賢い手段のひとつなのかもしれないです。
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『魅力センサーのスイッチを入れよう』 羽田空港の新書コーナーで今、2番目に売れているらしい。 書かれていることは著者の実体験が中心で今、現在の婚活の実態がそこにはそのまま書かれている。 僕自身も以前、結婚情報センターに登録していたことがあるので、ここに書かれていることが「事実...
『魅力センサーのスイッチを入れよう』 羽田空港の新書コーナーで今、2番目に売れているらしい。 書かれていることは著者の実体験が中心で今、現在の婚活の実態がそこにはそのまま書かれている。 僕自身も以前、結婚情報センターに登録していたことがあるので、ここに書かれていることが「事実」に近いことはよくわかった。 おそらく他のこともほぼ実態に近いだろう。 しかし、この本で「婚活」問題を解決できる男性はほぼ皆無に近いのではないだろうか。元々「問題」を解決するための本ではないため、それは当然のことなのかもしれないが、「問題」解決への提案がこの本には書かれていない。 【女性の魅力センサー能力低下中】 本文中には「女高男低」と婚活市場における魅力分布を表す言葉が出てくる。これはこれまでの類書でも繰り返し言われていることだし、一般的な「実感」に近いものに違いない。 だがこれをそのまま鵜呑みにしてはいけないと僕は思う。 実は日本女性が魅力的で日本男性が非魅力的というのは嘘だ。 日本女性の相手に魅力を感じる基準が「高すぎる」というよりも「狭すぎる」のが問題の本質だ。 この本に出てくる結果が出せない男性の人物像を見ていると、仕事でも成功しており、人としても魅力を感じる人のように思える。 しかし女性は「ルックス」「年収」といった狭い基準でしか男を見ない。 というよりも狭い基準の中である程度のラインに達した男性以外を「パートナー候補」として見ない。端的に言えば、足切りしてしまう。 だから一部の男性に人気が集中し、「そこそこ」の男性でも市場ではあぶれてしまう。 この本でも類書と同じように「男性の奮起」を促す。 「もっと日本女性の好みの男になれ。外国人男性のようになれ。」と。 しかし、そのような努力をしたところで、どれだけの人間が幸せになれるだろうか。よしんば結果が出たところ、この本に書かれているような女性と生活を共にすれば心身ともに疲れ果てる結果になるのは明白だ。 この問題を解決するには「女性」がふつうの男性の魅力を感じられるように、基準を低くする=魅力センサーの感度を上げることが一番だ。 言い換えれば、女性が恋愛市場での消費者(サービスを受ける側)でいる限り、供給不足は解消されることはないだろう。
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婚活の体験本。うん、面白かったです。婚活をするにはまだちょっと早いかなと思ってるんですけど、つまるところ、婚活で素晴らしいパートナーは見つかるのかな?という疑問を持ちながら、やってみてもいいけど、やるなら、婚活の企画をする方が面白いかもしれないですね。
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