TOKYO BLACKOUT の商品レビュー
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未曾有の大停電が東京を襲う── 暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう人々の姿。 主犯の悲しすぎる壮絶な過去…本来、優しい人なのだ。 とても憎む気にはなれない。 理不尽な世の中に翻弄される人は、いつも悲しい。
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パニックアクション映画を観ているような感覚になりました。 何者かの手により首都圏が停電になる。 当たり前のように使えた電気が使えない。 人々はどのような行動をし、どのような心理状態になるのか。 様々な人達の思いが交差し最後を迎えます。 私は感動しました。
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東京を狙った電力テロにより、真夏の首都が危機に陥る。 大都市が孕む矛盾やそれを支えるべく犠牲となってきたものを眼前に突きつけるように、主犯と実行犯それぞれが抱える怒りと恨みと綯い交ぜになって大事件へ発展していく。 強いて言えば、犯人グループにもう少し焦点を当てて動機を掘り下げて欲...
東京を狙った電力テロにより、真夏の首都が危機に陥る。 大都市が孕む矛盾やそれを支えるべく犠牲となってきたものを眼前に突きつけるように、主犯と実行犯それぞれが抱える怒りと恨みと綯い交ぜになって大事件へ発展していく。 強いて言えば、犯人グループにもう少し焦点を当てて動機を掘り下げて欲しかった。
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まず、本書が上梓されてのが2008年、この年に東京というメガシティが電力というライフラインを絶たれ機能不全に陥ることを誰が想像しただろうか。勿論、地震による大規模な災害の一環としてあり得ることは頭の中では理解しているものの電気がない社会をイマジンしてリアリティを持って書かれている...
まず、本書が上梓されてのが2008年、この年に東京というメガシティが電力というライフラインを絶たれ機能不全に陥ることを誰が想像しただろうか。勿論、地震による大規模な災害の一環としてあり得ることは頭の中では理解しているものの電気がない社会をイマジンしてリアリティを持って書かれているものを電気を潤沢に使えることが普通の社会で生活している我々に肌感覚で理解することができるのだろうか。作者はそう感じたに相違ない。2006年に起こった重機による送電線の切断で創作のヒントとなることはあったとしてもそれを首都全体に拡大するのは電力ネットワークに関する広範な知識がないと書けないのではなかろか。作者のイマジネーションから生み出された電力不足は、2011年の東日本大震災に端を発した原子力発電所ほ全面ストップにより長期にわたり現実のものとなった。輪番で電力供給が止まる事態も我々は実体を伴った経験として知っている。社会インフラとはあって当たり前と思っている裏側に怖さがあることをほんは伝えてくれている。
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東京でテロによる停電が起きればこうなるかもしれない…というリアルさがある。実際に電気が止まってしまえば思っているよりはるかに大変なんだろうと思うと、もう少し防災に気を付けようという気になってきた。トイレさえ使えなくなるとは… しかし、犯人側のテロの動機はどれも承服しがたいかも。最...
東京でテロによる停電が起きればこうなるかもしれない…というリアルさがある。実際に電気が止まってしまえば思っているよりはるかに大変なんだろうと思うと、もう少し防災に気を付けようという気になってきた。トイレさえ使えなくなるとは… しかし、犯人側のテロの動機はどれも承服しがたいかも。最後周防がほだされているが、犯人のせいで直接殺した相手だけでなく、病院やら交通事故やらでどれだけの人が死んだのかわからないのに、と思ってしまった。ほぼ間違いなく死刑だろうと思うが、義弟はそのあとどうなるんだとか思うとなんともやりきれない。
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東京で大停電テロが発生。やはり電気が生活の全てであり人の命をも危うくしてしまう…恐ろしいですね。最後はかつての殺された婚約者の難病の弟に星を観せるためだったが。収監中の犯人を殺してからエンディングまでのつながりがもう少し盛り上がりがほしかったかな(^^)
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色々な事が上手く行きすぎだし、都合が良いけれど、そういう事をもろもろ考慮しても、安西の目的が分かった時は涙が出ました。そしてなんで気付かなかったんだろう?とも。
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中身の濃い作品。読み応えあり。 電力会社の仕組みがリアルで勉強になった。 あまり興味のない分野でありましたが。 犯人がどうしても不憫に思えてならない。
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マルク⚫エルスベルグ「ブラックアウト」下巻解説で挙げられていたので気になって購入。確かに比べ読みしてみると面白い。停電規模も小さく、期間も短いので市民側の混乱もあまり描かれない分、捜査側、電力会社側の奮闘がより印象的だし、話自体もきれいにまとまっていると思う。技術的な話の部分はわ...
マルク⚫エルスベルグ「ブラックアウト」下巻解説で挙げられていたので気になって購入。確かに比べ読みしてみると面白い。停電規模も小さく、期間も短いので市民側の混乱もあまり描かれない分、捜査側、電力会社側の奮闘がより印象的だし、話自体もきれいにまとまっていると思う。技術的な話の部分はわりとさらっと読み流したが、震災後計画停電実施が一番多かったエリアに居住していたので、実施決定の過程が興味深かった。
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スイッチとボタンを押せばコンセントに繋げば電気が使えるのは当たり前だと思っていたのは間違いだった。あの地震がなければ気づかなかった。今も電力会社では明日の電力予想をしている人たちがいる、その人たちがいるから安心して電気を使える生活に感謝しています。これからはこの災害の教訓と電気は...
スイッチとボタンを押せばコンセントに繋げば電気が使えるのは当たり前だと思っていたのは間違いだった。あの地震がなければ気づかなかった。今も電力会社では明日の電力予想をしている人たちがいる、その人たちがいるから安心して電気を使える生活に感謝しています。これからはこの災害の教訓と電気は無尽蔵に作れない貯められないを忘れないでなるべく無駄使いをしないようにします。
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