すごい実験 の商品レビュー
★4.5。 次回作同様、講義から起こした本ということもあるがとにかく興味を持ってもらおうという実験屋?の誠実さに溢れている。 こういう本に幼い頃に出会っていたら、自分のその後も随分と変わっていたかも、変わっていなかったかも。 今やこういう本を買って未来に貢献するしか手はない。 ま...
★4.5。 次回作同様、講義から起こした本ということもあるがとにかく興味を持ってもらおうという実験屋?の誠実さに溢れている。 こういう本に幼い頃に出会っていたら、自分のその後も随分と変わっていたかも、変わっていなかったかも。 今やこういう本を買って未来に貢献するしか手はない。 まあ兎に角若人は科学的・論理的思考を身に付けて欲しい。 例えば原発事故を抱える現在の日本に決定的に欠けているのは冷静な頭と温かい心の両立。 宮崎駿じゃないけど若者に期待するしかないし、日本の若者にはそれができると思う。
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日本の技術の粋を集めた世界最強の加速器J-PARCと、検出器スーパーカミオカンデ。あらゆる実験装置の中でも、もっとも巨大なこれらは、この世界でもっとも小さなもの、素粒子の研究のために造られた。先代のカミオカンデが、超新星のニュートリノの検出に成功して、ノーベル賞を受賞したことは記...
日本の技術の粋を集めた世界最強の加速器J-PARCと、検出器スーパーカミオカンデ。あらゆる実験装置の中でも、もっとも巨大なこれらは、この世界でもっとも小さなもの、素粒子の研究のために造られた。先代のカミオカンデが、超新星のニュートリノの検出に成功して、ノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいが、目下行われているニュートリノ振動(ミューニュートリノ、電子ニュートリノ、タウニュートリノが互いに姿を変えること)の検出も、成功の暁には再びノーベル賞ものだろう。湯川秀樹にはじまり、世界の最先端をひた走る日本の素粒子物理学。その最先端の技術と成果は、それ故に、一般に知られるところ少ないが、素粒子とは何か、それをいかに捕らまえるのか、これほど分かりやすいテキストもあるまい。はじめて興味を持った人、いや、一度挫折したことのある人にこそ、読んでほしい良書。読者を、ドキドキワクワクさせるこの金髪長髪の異端児ただ者ではない。すごい助教。
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素粒子物理についての本は2~3冊しか読んだことないが今まで読んだ中でも一番分かりやすく書かれていた。研究者が実体験を踏まえて、高校生の質問に対して答えながら書かれている本なので少しだけですが理解することができました。とても面白い本です。
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日本の技術力すごい!と改めて思えます。素粒子とかニュートリノとか難しそう、と思わせない面白い本です。
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いわゆる歴史的な有名実験の紹介かと思えば、日本の素粒子研究の最新事情で、これが高校生向けということも相まって実にわかりやすい。 孫引きしたような表現のよくある入門書と違い、自分の言葉で語っているので頭にすいすい入ってくる。プレゼンできる科学者がようやくまた一人。著者にはぜひ仕分け...
いわゆる歴史的な有名実験の紹介かと思えば、日本の素粒子研究の最新事情で、これが高校生向けということも相まって実にわかりやすい。 孫引きしたような表現のよくある入門書と違い、自分の言葉で語っているので頭にすいすい入ってくる。プレゼンできる科学者がようやくまた一人。著者にはぜひ仕分けの壇上でプレゼンしてほしかった。 科学技術研究は、今すぐ役に立たなくてもなぜ必要なのか、ラストの締めは素晴らしく一読の価値あり。
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科学読み物としてはバツグンに面白く、かつ読みやすい。ふざけていそうで、皮肉もちりばめられているが、結構骨太。ブルーバックスよりも柔らかめだが、日本が科学技術立国であることをあらためて感じた。すごいぞ日本。ヒッグス粒子の発見でCERNばかりがメディアを賑わしていたが、ニュートリノで...
科学読み物としてはバツグンに面白く、かつ読みやすい。ふざけていそうで、皮肉もちりばめられているが、結構骨太。ブルーバックスよりも柔らかめだが、日本が科学技術立国であることをあらためて感じた。すごいぞ日本。ヒッグス粒子の発見でCERNばかりがメディアを賑わしていたが、ニュートリノでは日本が一番!標準理論では物質と反物質が対称でないことを説明できないのか。
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「高校生にもわかる素粒子物理の最前線」というサブタイトルのとおり、とっても読みやすくて面白い! ニュートリノとは何か、といった知識に加えて、研究というものに対する心意気というか、根っこの部分までも伝えてくれる。
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現代の素粒子物理学についてやさしく解説した本です。 ある高校で行われた講義録みたいなもので内容的にはちょっと薄いですが、その分わかりやすく、著者の研究対象であるニュートリノに関しては結構詳しく掘り下げて解説してあります。 複雑な数式とかはでてこないので、物理学や数学が苦手な人でも...
現代の素粒子物理学についてやさしく解説した本です。 ある高校で行われた講義録みたいなもので内容的にはちょっと薄いですが、その分わかりやすく、著者の研究対象であるニュートリノに関しては結構詳しく掘り下げて解説してあります。 複雑な数式とかはでてこないので、物理学や数学が苦手な人でも読みやすいと思います。
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日本物理学会の金髪の異端児による、 世界最先端のニュートリノ実験の解説。 高校生向けのレクチャーなので、数式などは一切用いず、イメージだけですべてを解説してみせている。 高校生向けのレクチャー4回分をまとめた本。 ・何をしているのか。素粒子物理学のシンプルなまとめ。 ・どんな...
日本物理学会の金髪の異端児による、 世界最先端のニュートリノ実験の解説。 高校生向けのレクチャーなので、数式などは一切用いず、イメージだけですべてを解説してみせている。 高校生向けのレクチャー4回分をまとめた本。 ・何をしているのか。素粒子物理学のシンプルなまとめ。 ・どんなに素晴らしく、困難で、ロマンがあるのか。 ・「どんな役に立つか分からない実験を、お金をかけてする意味」とは・ レクチャーの動画 Ustreamより http://www.ustream.tv/recorded/16784354 自ら設計した世界最強パワーの素粒子加速装置「J-PARC」の説明から始まる。 J-PARC http://j-parc.jp/public/Acc/ja/index.html ■J-PARCについて 東海村にあるJ-PARCからスーパーカミオカンデに向かってニュートリノを発射する。装置の部品ごとに分かりやすく解説。 なんであんなに巨大なのか。人間はピップエレキバンの10倍~20倍の磁力しか作れないから。 夏場は電気代が高いので、実験施設はお休みする。 ■スーパーカミオカンデについて なんであんなに巨大なのか。ニュートリノが小さいから。 スーパーカミオカンデがニュートリノを検出する仕組み。ニュートリノが水中で中性子に衝突して電子を発生させ、チェレンコフ光を発するのを検出する。 ■何を発見しようとしているのか ミューニュートリノが、電子ニュートリノに変化することを実証する。 ■素粒子について 素粒子の分類(クォークやレプトン) 4つの力(重力、弱い力、電磁力、強い力) ■ニュートリノについて ニュートリノはどうやって発生するのか。 ニュートリノ発見のストーリー 太陽で生まれたニュートリノが地球に降り注ぐけど、ほとんどすり抜けること。 「太陽ニュートリノ問題」と「大気ニュートリノ問題」とは。
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KEKの研究者による高校生相手の講義を書籍化。特に冒頭の加速器の話がわかりやすく面白かった。このまま実験中心で展開するのかと思いきや後半は理論よりの話に。聴衆に合わせてわかった気にさせるプレゼンテーションという意味でも参考になる。 いつかはKEKの一般公開行きたい。CERNではL...
KEKの研究者による高校生相手の講義を書籍化。特に冒頭の加速器の話がわかりやすく面白かった。このまま実験中心で展開するのかと思いきや後半は理論よりの話に。聴衆に合わせてわかった気にさせるプレゼンテーションという意味でも参考になる。 いつかはKEKの一般公開行きたい。CERNではLHCの上は通ったけど、実物見たかったな。
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