すごい実験 の商品レビュー
これを読んでいたタイミングで梶田隆章先生がノーベル物理学賞を取られたので、関連知識をニュースで得られたのは良かった。 ニュートリノ実験の苦労と歴史、また得られた知識が素粒子物理や宇宙論にどう繋がっていくかを丁寧に説明されている。自分も高校の時にこんな授業があれば受けて見たかった。...
これを読んでいたタイミングで梶田隆章先生がノーベル物理学賞を取られたので、関連知識をニュースで得られたのは良かった。 ニュートリノ実験の苦労と歴史、また得られた知識が素粒子物理や宇宙論にどう繋がっていくかを丁寧に説明されている。自分も高校の時にこんな授業があれば受けて見たかった。 本書ではスーパーカミオカンデまでの紹介だったが、次のノーベル賞に向けてハイパーカミオカンデの稼働と成果が待ち遠しい。
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日本では世界一の加速器技術で、世界最大のニュートリノの実験が行われている! ポイント①ニュートリノは発見されているいちばん小さい物質 ポイント②宇宙からたくさん降り注いでいる。 ポイント③素粒子の解明は宇宙の解明につながる。 ----- 日本の加速器技術が世界一のものである...
日本では世界一の加速器技術で、世界最大のニュートリノの実験が行われている! ポイント①ニュートリノは発見されているいちばん小さい物質 ポイント②宇宙からたくさん降り注いでいる。 ポイント③素粒子の解明は宇宙の解明につながる。 ----- 日本の加速器技術が世界一のものであることがわかるだけでなく、なぜ世界一なのか、加速器でなにを研究しているのか、ニュートリノがなんであるのかが非常にわかりやすく書かれている。 現時点で最小の物質であるニュートリノの話から、宇宙の始まりにまで至り、自分が宇宙の一部であることがイメージされて鳥肌がたつほど。 科学技術の世界は1番じゃないと意味がない、という言葉に重みを感じた。 この壮大で矮小な世界をこんなにドラマティックに話せる多田さんのイメージ力と話術に敬服します。
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素粒子研究の最先端を高校生に向けて紹介した講義が基になっており、難しい素粒子物理学の理論を直感的に分かりやすく解説している。これまで読んだ素粒子関連の本の中では一番読みやすかった。
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さすがに、ニュートリノ以降は難しかったが、1冊興味深く読み切れた。 素粒子という小さいものが、最後は宇宙がどうなっているか?という大きい話にいくのは読んでいて楽しい部分でもある。
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本書を手にとったら予想外に分厚かったが、さらに予想外なことに半日で読み終わってしまった。 素粒子物理学の基礎については今までいろんな本を読んできたので、流石にスイスイ頭に入ってきた。 加速器の仕組みや実験についてもとてもわかりやすかった。 高校生とのQAがいいアクセントになってい...
本書を手にとったら予想外に分厚かったが、さらに予想外なことに半日で読み終わってしまった。 素粒子物理学の基礎については今までいろんな本を読んできたので、流石にスイスイ頭に入ってきた。 加速器の仕組みや実験についてもとてもわかりやすかった。 高校生とのQAがいいアクセントになっている。
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ニュートリノのことが知りたくて、ブックオフでこれなら読めるかと手にとった一冊。 池谷さんの『単純な脳〜』みたく高校生の授業をもとに書かれてて読みやすく、難しい数式はことごとく省かれてるけど、3章のクォークまでくるとやっぱりだんだんわからなくなってきた… ニュートリノは波でもあるし...
ニュートリノのことが知りたくて、ブックオフでこれなら読めるかと手にとった一冊。 池谷さんの『単純な脳〜』みたく高校生の授業をもとに書かれてて読みやすく、難しい数式はことごとく省かれてるけど、3章のクォークまでくるとやっぱりだんだんわからなくなってきた… ニュートリノは波でもあるし粒子でもある⁉︎ 光はエネルギーで、温度もエネルギーのことで、粒子にもなる⁉︎ なかなかイメージがつかない。 ただ、極大の宇宙物理学から極小の素粒子物理学の世界が垣間見えた気がして、面白かった! なぜこの世の中に物質が存在するのか。 反物質はどこにいっちゃったのか。 おばあちゃんになるまでにわかるかしら。 世の中の仕組みをちょっとずつ解明することで、ただ面白いだけでなく、今の便利な世の中に繋がってるというまえがきとあとがきも、なんか元気をもらった。
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すごい宇宙講義の後に読んでいる。 わかりやすい。けどやっぱり難しい。 とりあえず第2章まで読了。 挫折するかも・・・ 私にはもっと宇宙よりの話のほうが興味を持続できるのかも。
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なんておもしろい本だろう。KEK助教の方が語る素粒子物理実験。普段から日常的に素粒子をいじっている、素粒子とお友達な人ならではの手に取るような素粒子物理の解説。物理学の入門書としてもとても良いと思います。 ”クォークは重いエネルギーのスープに浮かんでいる”といったイメージを喚起...
なんておもしろい本だろう。KEK助教の方が語る素粒子物理実験。普段から日常的に素粒子をいじっている、素粒子とお友達な人ならではの手に取るような素粒子物理の解説。物理学の入門書としてもとても良いと思います。 ”クォークは重いエネルギーのスープに浮かんでいる”といったイメージを喚起するわかりやすい説明が多数。中性子の重さは940Mev。一方、中性子を構成するアップクォーク1つとダウンクォークを2つ足しても15Mevにしかならない。その差分はエネルギーである。クォークは強い力というバネに引っ張られながらも振動している...おもしろい。陽子や中性子ってほとんどがエネルギーなんですね。 こういう話を聞くと、素粒子物理なんてまだないような時代にe=mc^2を導き、こうしたエネルギーと質量の等価性を述べたアインシュタインって天才だな、と改めて思います。
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東海村の加速器 J-PARCからスーパーカミオカンデにニュートリノを打ち込む実験を高校生を相手にレクチャーしたもの.その背景となる素粒子物理の基礎も講義している.実際に実験にかかわっている著者の解説の力量がすごい.数式をほとんど使わずになんとなくわかった気にさせる.すばらしい.
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KEK の研究者である著者が、高校生に対して素粒子物理を四回で講義した記録。とてもわかりやすい。 J-PARC からスーパーカミオカンデへ膨大なニュートリノを撃ちこむ T2K 実験を中心とした説明だが、この本に書いてあることはほとんど理解できた気になった。
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