新しい仏教のこころ わたしの仏教概論 の商品レビュー
仏教とは何ぞやという問いを著者の歩みと共に解説していく。 キリスト教と原始仏教の大きな違いは、キリスト教では「人はイエスが助けるもの」であるが、仏教では「仏は先を行く友であり助かる道を教えてくれるだけで、人を助けるのはその人自身に他ならない」ということなのかなと思った。 全体...
仏教とは何ぞやという問いを著者の歩みと共に解説していく。 キリスト教と原始仏教の大きな違いは、キリスト教では「人はイエスが助けるもの」であるが、仏教では「仏は先を行く友であり助かる道を教えてくれるだけで、人を助けるのはその人自身に他ならない」ということなのかなと思った。 全体を通して読んでみると、仏教とは宗教というよりも思想だという気もする。 だが、本書にもあるように二者択一を迫るという点で宗教なのだろう。 様々な立場を内包することで矛盾は生じてしまうが、宗教においては真実であることよりも信じられる(直感的にあり得そうと思える)ことが重要だと思うので、仏教は有用な宗教だと思った。 もちろん、全員に必要だとは思わないけど。
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