東京観光 の商品レビュー
なんだかよくわからないけど、惹き込まれて、読んでしまう。そんな感じの短編集。 ただただ小説を読むのが楽しくて夢中になっていた昔の自分を思い出した。 「コワリョーフの鼻」が一番好き。
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※このレビューにはネタバレを含みます
短編。 植物園で鰐を見にきた女性が辿り着くまでに出会う風変わりな人たちと、喪失した人のこと。 夫婦での海外旅行で互いの意見が食い違い喧嘩しながらも 互いを認め合うことを異国の地で再確認したこと。 目立った生徒でもない自分によく話しかけてくれたゴセイトとの記憶と、その存在。 アパートの上下で水漏れから知ることになる天井に描かれた女の絵とそれを描いた男との奇妙な関わりと結末。 奔放な友人ユウちゃんとの旅行にくたびれながらも 彼女のまっすぐな性格に憎めないでいるポジョ。 整形した鼻のメンテのために 夫に真実を話さなければならない妻が ゴーゴリの短編小説の鼻と自分を重ねて告白した様子。 初めての東京で泊まった先に住み着いていた異国の人。 知らない土地で彼女と交流した思い出。 最後の東京観光 特別なことなんてしなくてもいいから 憧れの知らない街で 自分の意思で自分の足で何をしたかが大切な思い出になるかもしれない。
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7話からなる短編集。 色々な「彼と私」がテーマ。 ちょっと不思議な話だったり、ストーカー中な彼だったり、微笑ましい話だったり。
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7つの短編集。署名の「東京観光」は本の最後の作品で、のこりの6つは東京観光とは無関係のお話し。中では「東京観光」が不思議な話ですが、主人公が突拍子もない状況を東京に来た非日常ということで、とりあえず受け入れてしまうところがいいなと思った。
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いろんな作風の短編集ということらしい。 ひとりアンソロジーみたいだった。 私は、「東京観光」と「シンガポール~」が好きだなぁ。 全編にちょっと変わった人が出てくる。 変わった人って何だろう。 変わった人ばかりいたら 変わってる人は普通の人ってことになるんだなぁ。 で、普通の...
いろんな作風の短編集ということらしい。 ひとりアンソロジーみたいだった。 私は、「東京観光」と「シンガポール~」が好きだなぁ。 全編にちょっと変わった人が出てくる。 変わった人って何だろう。 変わった人ばかりいたら 変わってる人は普通の人ってことになるんだなぁ。 で、普通の人が変わってる人になる。 なんで、みんな変わってる人なんだ。 と、若い頃、よく思ってました。 みんなと一緒なんてつまらないって。 そ、みんな違うからいいんだよねぇ
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植物園の鰐、シンガポールでタクシーを拾うのは難しい、ゴセイト、天井の刺青、ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ、コワリョーフの鼻、東京観光
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「シンガポールでタクシーを拾うのは難しい」旅先で喧嘩した時に 「ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ」 可愛くて奔放で、でもいいところもあって憎めない女の子に振り回されてぼーっとしたい時に 読みたい作品。
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全編、東京の話かと思ってたら違った(笑) 中島さんの作品を読むのは2回目。 今回は短編集だったし、どの話も変わってて面白かった。 何が良かったか・・・みんな同じように。 感想になってないな。
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短編集なので、取り組みやすく、結局読んでしまいました。 少し斜めからの視線で見つめられているような文章。 直接対象を見つめているというより、少し陰から見ているような文章。 どことなく、静かな雰囲気のする文章で、語られる、現代の幻想。 おもしろかったです。
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日常から半歩ずれたような不思議な世界。 最後の二篇が好み。 【図書館・初読・10/23読了】
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