ニーチェ「ツァラトゥストラ」 の商品レビュー
『ツァラトゥストラ』上・下を光文社古典新訳文庫で読む。言い回しは平易なのに、まるで歯が立たない。解説書に助けを乞う。 表紙に創刊号とある。「100分de名著」がレギュラー化して第1回配本が『ツァラトゥストラ』だったらしい。ハテ、視たのだろうか? 司会が伊集院光に交替してから視...
『ツァラトゥストラ』上・下を光文社古典新訳文庫で読む。言い回しは平易なのに、まるで歯が立たない。解説書に助けを乞う。 表紙に創刊号とある。「100分de名著」がレギュラー化して第1回配本が『ツァラトゥストラ』だったらしい。ハテ、視たのだろうか? 司会が伊集院光に交替してから視逃していないはずだが、それ以前は怪しい。 「ルサンチマン」「神は死んだ」「超人」「末人」「永遠回帰」その他、ようやく理解に近づいた。 西研先生は、ニーチェの孤独病にダメ出しをした上で、友人やゼミの学生らとの交流を軸に、ニーチェ哲学をアップデートしている気がした。 ところで、シルヴァプラナ湖畔でピラミッド状の岩を見たことから「永遠回帰」の着想を得るニーチェというのは、ネーランジャラー河のほとり、菩提樹の下で悟りを開くブッダを思わせる。
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つい,第4回(斎藤環さんとの会)の番組を見て,気になって購入した一冊。ここで語られたニーチェの問題意識は,ここしばらくの日本の状況と重なる部分が多く,参考になるところが多いのではないか。 ニーチェの見解は,おそらくその方向性は間違ってはいないのだろう。しかし,なんだろうなあ,人生...
つい,第4回(斎藤環さんとの会)の番組を見て,気になって購入した一冊。ここで語られたニーチェの問題意識は,ここしばらくの日本の状況と重なる部分が多く,参考になるところが多いのではないか。 ニーチェの見解は,おそらくその方向性は間違ってはいないのだろう。しかし,なんだろうなあ,人生の初級コースを選んでおけばよかったものの,うっかり(どちらかと言えば)上級コースを選んでしまったようだ。 初級編を経験してからすれば良かったけれど,その記憶はなく,いきなり上級編なのはちょっとしんどい。とはいえ,できることは─結局─できることをやるしかない,ということなんだな。
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原作はとてもとても読みようないので このように噛み砕いて解説していただけるとわかりやすい 源氏物語にニーチェ作品も中二度合いでは負けていないので愛らしい
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【内容】 NHKの番組テキスト「100de名著」のテキスト ニーチェの思想についてわかりやすく解説している。 ニーチェがその著作「ツァラトゥストラ」の中で表現しているキーワード ・神は死んだ ・超人 ・永遠回帰 「神は死んだ」 あまりにも有名な一説、言葉は知っていたが意味は分か...
【内容】 NHKの番組テキスト「100de名著」のテキスト ニーチェの思想についてわかりやすく解説している。 ニーチェがその著作「ツァラトゥストラ」の中で表現しているキーワード ・神は死んだ ・超人 ・永遠回帰 「神は死んだ」 あまりにも有名な一説、言葉は知っていたが意味は分かっていなかった。 科学の台頭等によって、今まで信じられてきたキリスト教などの既成概念を絶対視できなくなる。 これを指して、「神は死んだ」と表現している。 「超人」 キリスト教は、「天国」という目標を人々にしめしていた。 しかし、「神が死ぬ」ことによって人々は目標を見失う時代がくるとニーチェは考えた。 そこで、新たな目標として「超人」を定義している。 具体的な記載はないが、常に創造性を発揮して、主体的に生きる人のことをいうらしい。 「永遠回帰」 自身の行動を振り返るための究極の状況設定。 人生は繰り返す、今までの送った人生をまた最初から同じ事を繰り返すという考え方。 その考え方の中で、自身の人生を肯定することができるかと問いかけてくる。 ただ、仕方がなかったではなく、これでよかった、こうあるべきだったと考えることができるかをニーチェは問うている。 【得たもの?やってみること】 ・「神は死んだ」「超人」「永遠回帰」というニーチェの思想の基本を押さえることができた。 【感想】 「ツァラトゥストラ」は訳書をもっているが、読んだことがなかった。 また、正直読んでも今回の本に書かれているようなことが読み取れたとは思えない。 そういう意味では、ニーチェのエッセンスをある程度知ることができるため、非常によかったと思う。 もちろん、原書の解説だけでなく、著者の解釈が多分に含まれているため、そのまま受け取ってはいけないかもしれないが。 「神は死んだ」の意味が分かると、まさに現代を示している内容なので、いまニーチェが注目されるのがよくわかる。 「ツァラトゥストラ」にチャレンジすべきか迷うところ。
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めっちゃえらそうですが、 私、ニーチェの思想、すでに思っていました。笑 というか、 たぶん今、彼がうけてる理由は、そこ! いろいろ悩んで、ぐるぐる自問自答してる人は、 自分の生活の中でニーチェ思想を通ってて、 わかるわかる〜と共感するはず。 だけど、毎日がそんなに心を強く生きら...
めっちゃえらそうですが、 私、ニーチェの思想、すでに思っていました。笑 というか、 たぶん今、彼がうけてる理由は、そこ! いろいろ悩んで、ぐるぐる自問自答してる人は、 自分の生活の中でニーチェ思想を通ってて、 わかるわかる〜と共感するはず。 だけど、毎日がそんなに心を強く生きられるわけじゃないからこそ、響いてくるんだろうなと思います。 1番励まされたのは「永遠回帰」思想。(以下引用) *** 第一に問うべきは、私たちがはたして己に満足しているかということでは全然なく、はたして総じてなんらかのものに満足しているかということである。もし私たちがたった一つの瞬間に対してだけでも然り(YES)と断言するなら、私たちはこのことで、自身に対してのみならず、すべての生存に対して然りと断言したのである。だから、私たちの魂がたった一回だけでも、絃のごとくに、幸福のあまりふるえて響きをたてるなら、全永遠が必要であったのだ… *** 自分の生き方をまるごと肯定する。 まだそれができない私には、いつかたどりつきたい境地です。 ニーチェ入門書としては、とてもわかりやすい一冊かな。 これでツァラトゥストラ読んだことにしとこ〜笑
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分かりやすく丁寧なニーチェ入門。 テレビ講座のテキストだが、コンパクトにまとまっていてドシロウトの私でもすらすら読めた。 人生に一度でも本当の悦びがあれば・・・のところは、著者の言うように胸にグッとくるものがある。 本当に学ぶべき学問は、哲学以外にないのではないか、と思わせられた...
分かりやすく丁寧なニーチェ入門。 テレビ講座のテキストだが、コンパクトにまとまっていてドシロウトの私でもすらすら読めた。 人生に一度でも本当の悦びがあれば・・・のところは、著者の言うように胸にグッとくるものがある。 本当に学ぶべき学問は、哲学以外にないのではないか、と思わせられたほど、中身が濃く今後につながる本だと思う。 (2012.1)
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やはりこのシリーズにハズレ無し。ニーチェの入門書として最適の一言。特に、西 研さんの熱い思いが伝わってくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(2011.08.12読了)(2011.05.14購入) ●関連図書(既読) 「ツァラツストラかく語りき 上・下」ニーチェ著、竹山 道雄訳、新潮文庫、1953.01.10 「善悪の彼岸」ニーチェ著、竹山 道雄訳、新潮文庫、1954.05.15 「道徳の系譜」ニーチェ著、木場 深定訳、岩波文庫、1940.09.10 「この人を見よ」ニーチェ著、阿部 六郎訳、新潮文庫、1952.07.15 「悲劇の誕生」ニーチェ著、秋山 英夫訳、岩波文庫、1966.06.16 「アンチクリスト」ニーチェ著、西尾 幹二訳、潮文庫、1971.12.20 「若き人々への言葉」ニーチェ著、原田 義人訳、角川文庫、1954.12.15 「ツァラツストラの解釈・批評」阿部 次郎著、新潮文庫、1951.03.25 「ニーチェ入門」竹田 青嗣著、ちくま新書、1994.09.20
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「“世界”がどうあるかではない、“自分”がどう生きるかだ——」 最近流行のニーチェ。高校時代、教科書に載っていたニーチェは、「ツァラトゥストラはこう言った」「神は死んだ」の用語だけ。まさか、こんなところでニーチェに再会するとは! NHK教育の「100分de名著」の解説本。番組を...
「“世界”がどうあるかではない、“自分”がどう生きるかだ——」 最近流行のニーチェ。高校時代、教科書に載っていたニーチェは、「ツァラトゥストラはこう言った」「神は死んだ」の用語だけ。まさか、こんなところでニーチェに再会するとは! NHK教育の「100分de名著」の解説本。番組を見てから読んだコトもあるけども、内容の全てがすんなりと頭に入ってきました。 講師の西先生の語り口調で書かれているので親しみやすいし、イラストも多くてビジュアルで理解できるように配慮されているのがウレシイ。 最近流行の“名言集”などとは違い、ニーチェが「どういった状況で、何を言わんとしてその言葉を書いたのか?」を、ニーチェの“人生の流れ”と“思考の流れ”を追って理解できます。 これ一冊で、ちょっとした“ニーチェ通”になれます。オススメです。
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NHKテレビで放送された「100分de名著」のテキストです。今回は、以前から興味があった「ニーチェ」の解説ということで手にとってみました。 ニーチェの代表的著作「ツァラトゥストラ」を題材にした100ページ程度のブックレットです。内容は超概論ですが、それでも私レベルには十分勉強...
NHKテレビで放送された「100分de名著」のテキストです。今回は、以前から興味があった「ニーチェ」の解説ということで手にとってみました。 ニーチェの代表的著作「ツァラトゥストラ」を題材にした100ページ程度のブックレットです。内容は超概論ですが、それでも私レベルには十分勉強になります。
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