満州事変 の商品レビュー
犬養毅の曾孫にして、国連難民高等弁務官だった緒方貞子の本業ともいえる国際政治学博士論文が本書で、満州事変から国際連盟脱退に至るその動向を詳細にわたって調査・分析した著作。
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満州事変がなぜ発生したのか?という疑問はずっとありましたが戦前のモノトーンの世情のイメージから理解不可能と思っていました。 わかりやすく論じたこの本は喉の刺を取った感じだった。なぜ軍国主義になってしまったのか? 近年右傾化が目立ってきたと感じている。少なくとも満州事変をきちんと現...
満州事変がなぜ発生したのか?という疑問はずっとありましたが戦前のモノトーンの世情のイメージから理解不可能と思っていました。 わかりやすく論じたこの本は喉の刺を取った感じだった。なぜ軍国主義になってしまったのか? 近年右傾化が目立ってきたと感じている。少なくとも満州事変をきちんと現代の日本人が理解しないといつか来た道をまた通っていく事になるような気がする。
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国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんによる著書。存じ上げなかったがもともとは政治学者とのことで、本書は肉厚で本格的な政治学の本である。 満州事変事変の背景、その経過、影響を資料をもとに幅広く分析している。
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出典がちゃんと書かれていて良い。臼井勝美の「満州事変」と似てるが臼井の方が細かいことを書いてあり(全体の分量が多いわけではない)緒方のは全体像を書こうとしている印象。
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カテゴリ:図書館企画展示 2019年度第5回図書館企画展示 「追悼展示:緒方貞子氏執筆本等」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2019年11月1日(金) ~ 2019年12月23日(月) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑...
カテゴリ:図書館企画展示 2019年度第5回図書館企画展示 「追悼展示:緒方貞子氏執筆本等」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2019年11月1日(金) ~ 2019年12月23日(月) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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緒方貞子 「満州事変」満州事変の歴史的、政治的な背景を検証した本。列国や国際連盟に挑戦し 大陸に進出した第一歩が 満州事変 という論調。 満州事変を契機として、日本が 国際均衡から 自主外交へ 転換し、アジア膨張主義に拡張したことを 日本政府、軍中央部、関東軍、在満日本人、満...
緒方貞子 「満州事変」満州事変の歴史的、政治的な背景を検証した本。列国や国際連盟に挑戦し 大陸に進出した第一歩が 満州事変 という論調。 満州事変を契機として、日本が 国際均衡から 自主外交へ 転換し、アジア膨張主義に拡張したことを 日本政府、軍中央部、関東軍、在満日本人、満州人民、中国政府、列国などのパワーバランスの変化により説明している 「満州事変は 権威に対する反抗である」 権威を秩序に近い意味で使っている。権威(国際秩序や中央政府による政策の安定性)を守るために ガバナンスが必要というのが 著者の結論だと思う。 本の主題=満州事変をめぐる政策決定プロセス *満州事変の政策決定の特色=権威に対する反抗 *政策決定者は 常に 関東軍〜軍中央部を同調させた *満州国の独立=関東軍の独立→軍中央部への反発 満州進出を主張した人々の心理 *列国や中国を怖れた明治の国家主義者たちと異なる *2度の戦争に勝利し、中国を敗北国家として見ている *西欧列国に挑戦し、満州での自主外交を進めた 中国との関係性=大アジア主義 *西欧からアジアを守るために 中国との協力が不可欠と考えた *日本の近代化が急速に進み、国力が増大したことにより、日本は 自国の膨張の場として中国大陸へ進んだ *中国のナショナリズムが反日に進み、大アジア主義は矛盾 満州事変後の日本の外交 *大陸への膨張と列国との協調の間の均衡が失われた *大陸への膨張=満州における日本権益の維持と拡張→列国の監視に抵抗しながら *満州国の承認→満州進出を優先→中国、列国、国際連盟との関係を後回しにした 満州国の建設 *関東軍が日本政府、軍中央部の反対を無視して建設 *大アジア主義→民族協和思想→在満日本人が安住するための防衛的構想 日本政府、軍中央部 *満州国の建設に反対→満州=中国政府主権下にある地方政権→列国の承認を得るため *満州事変中に 弊原外相のもと 満州国支持へ転換→国際協調を損なっても満州進出を優先 列国、国際連盟 *日本の満州進出に対して 武力干渉せず=名目上の反対と実質上の反対に差がある *満州事変以降に日本の膨張主義は加速化→国際社会の違法行為に対して 国際連盟は毅然とした態度を採るべきだった
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解説:酒井哲哉 序論◆満州における日本権益の擁護と拡大◆国内危機と革新運動の発展◆関東軍および在満日本人の満州問題解決策◆奉天事件と戦線の拡大◆関東軍の満蒙問題解決策の変遷◆関東軍独立と十月事件◆北満攻略論争◆関東軍と満州国の独立◆満州事変と政党政治の終末◆満州事変と外交政策の...
解説:酒井哲哉 序論◆満州における日本権益の擁護と拡大◆国内危機と革新運動の発展◆関東軍および在満日本人の満州問題解決策◆奉天事件と戦線の拡大◆関東軍の満蒙問題解決策の変遷◆関東軍独立と十月事件◆北満攻略論争◆関東軍と満州国の独立◆満州事変と政党政治の終末◆満州事変と外交政策の転換◆結論
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満州事変のスゴサは満州国という国を作ってしまった点にある事に今更ながら気がつかされた。当然そこには国家ビジョンがあり、政治思想史的観点からの考察が大変興味深い。 同じ国家社会主義からスタートしておきながら、515や226で散った青年将校達は、建国までした関東軍に比べると無能である...
満州事変のスゴサは満州国という国を作ってしまった点にある事に今更ながら気がつかされた。当然そこには国家ビジョンがあり、政治思想史的観点からの考察が大変興味深い。 同じ国家社会主義からスタートしておきながら、515や226で散った青年将校達は、建国までした関東軍に比べると無能であると一刀両断しているのが印象的。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み切ったが、一度読んだだけで理解出来る情報量ではない だが満州事変をほとんど知らない状態で読んだことを考えると、かなり分かりやすい内容だと感じた 単純に何が起こったか、というよりも、その時代背景や諸外国の動き、民意、軍隊、政府などが当時どう考えていたかなどが非常に生々しく描かれている この当時から中央が関東軍を制御できていない点、若者たちの暴走、しかも「具体的な解決策もなく、ただ突っ走るだけ(あいつが悪いと決めて暗殺する)」である。だが、民意はそれを支援していく。今を否定したいがためにやがて軍も当初の思いから変化していく。当初は民主的な内容だったが、帝国主義の勢いは止まらず、戦線は拡大していく。。どこに向かっているかを見通せていたとは思えない 思えば日露戦争では諸外国の駆け引きをしながら進めたが、この満州事変はどちらかというと「追い詰められた状態」からのスタートである。色々と条件が異なるが、それにしても出口がみえない 連盟脱退にしても、脱退を決めたというよりも、脱退になった、という「流れに任せた」感がある。その無責任な対応は、今後日本が「空気」に任せて迷走を続ける、まさにスタートラインだったように思える
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