報道災害 原発編 の商品レビュー
今度の3・11が起きた後、我が家では、新聞やNHKの報道がどうもおかしいと思うようになった。そんなとき、妻の友人から送ってきたメールを通じて、ユーストリームや、新聞、テレビではわからない報道というものを知った。本書の著者の一人、上杉隆さんもその中で知った一人で、会見でのするどい...
今度の3・11が起きた後、我が家では、新聞やNHKの報道がどうもおかしいと思うようになった。そんなとき、妻の友人から送ってきたメールを通じて、ユーストリームや、新聞、テレビではわからない報道というものを知った。本書の著者の一人、上杉隆さんもその中で知った一人で、会見でのするどい質問を聞いて、こんな面白い人が日本のジャーナリストの中にいるのだとうれしくなった。上杉さんやもう一人の著者烏賀陽(うがや)さんは、アメリカで記者をしたり、朝日の記者、編集者等をしてきた人で、日本の記者の異常さ、それは「記者クラブ」に対する批判になるのだが、それが二人の対談を通じて明らかにされる。上杉さんは自由報道協会の暫定代表をしているが、この協会というのが記者クラブから目の敵にされ、のけものにされていたのが、今は記者クラブから近づいてくるまでの存在になったようだ。上杉さんは、ユーストリームの質問を聞いていると硬派で近寄りがたくみえるのだが、アメリカでのゴルフツアーの取材をしたり、AKBのメンバーと『週刊プレーボーイ』に出たりで、とても楽しい人である。
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一読して、悔しくて、口惜しくて、本当に情けなくて、涙が出た。 震災後の政府、東京電力の対応や、マスメディアの姿勢に対する憤り、それについて、多くを知らず深く考えることもしなかった自分への驚き、怒り、いろいろな感情が渦巻いた。 小説以外の本を読んで、こんな気持ちになったのは久しぶり...
一読して、悔しくて、口惜しくて、本当に情けなくて、涙が出た。 震災後の政府、東京電力の対応や、マスメディアの姿勢に対する憤り、それについて、多くを知らず深く考えることもしなかった自分への驚き、怒り、いろいろな感情が渦巻いた。 小説以外の本を読んで、こんな気持ちになったのは久しぶり。 日本のジャーナリズムの現状、問題点を、対談形式で詳らかにした内容。 著者らの経験、見方から「日本の報道機関」を知ることができ、貴重。 インターネットも利用して情報収集すると、最近のテレビや新聞などのマスメディアによる情報は、どこまで信用していいのか、なにを信用すればいいのか分からない、と感じていたので、この本に出会えてよかった。 この本を読んで、新しい視点を得ることができた。 そもそも、「なにを信用すればいいのか」という感覚が、何か与えられた情報を鵜呑みにしたい、という、楽をしたい願望であり、怖ろしい思考停止であることに気付かされた。 目からは、涙と一緒に鱗も落ちた。 いろいろな立場で活躍している方たちに、ぜひ読んでいただきたい内容だと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これまでの報道は一体なんだったんだ、と思わずにいられない衝撃を受けました。今回の「大本営発表」についての記載は、これからの新聞の読み方を変えるだろう。 一方、後半は繰り返す箇所も多く、ここまでの章は要らないなと思い、星の数を減らしました。第1章、2章で二人の言いたいことはよくわかります。
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軽い対談形式だけど、とても重い内容。 数年、上杉隆さんの著書を拝読していたから、そんな「デマ男」には思えませんが、世間は厳しく偏っていた!
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