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競売ナンバー49の叫び の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2024/09/20

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1837081795587887317?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2023/06/02

膨大な知識とそれに比例する、破裂しそうな風船ほどの架空のもの達。 「そんな物があったのか」と調べてみると、架空の物語。よく出来ているのだ、引用かとつい信頼してしまい、気がつくと映画にも無いような急展開が多い。 不思議の国のアリスのように、不思議な人達に次々と会い、狂うような勢い...

膨大な知識とそれに比例する、破裂しそうな風船ほどの架空のもの達。 「そんな物があったのか」と調べてみると、架空の物語。よく出来ているのだ、引用かとつい信頼してしまい、気がつくと映画にも無いような急展開が多い。 不思議の国のアリスのように、不思議な人達に次々と会い、狂うような勢いで進む。 脳が溶けつつも雑巾のようにねじれていくような感覚。後半に行くにつれ、明瞭で理解できるような感覚の螺旋を駆け足で上り、トマスの謎に閉じ込められる。 本当に、読み終えたと、言えるのだろうか。

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2021/10/27

本編読了後、「無駄な解説はしない」みたいな事言いながら蛇足に次ぐ蛇足。Wiki参照とか後世の読者が困るであろう件りなどに怒りがこみ上げて来て途中で投げ出した。

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2021/11/20

正直、詳細な解説から入ってなんとか予備知識を得てまでしてから本文読んで、実際それを「面白かった」と言えるのか。なんの解説もなくいきなり読んで7割くらいはわかり、あとの3割を解説で補足するくらいの感じなら、楽しめたといえそうだとは思うけども。 『ロリータ』のときにも感じたが、文学に...

正直、詳細な解説から入ってなんとか予備知識を得てまでしてから本文読んで、実際それを「面白かった」と言えるのか。なんの解説もなくいきなり読んで7割くらいはわかり、あとの3割を解説で補足するくらいの感じなら、楽しめたといえそうだとは思うけども。 『ロリータ』のときにも感じたが、文学にその手の符牒や隠喩は付き物だとは思うけど、それがメインディッシュになるのは自分にはあまり合わないな、とよくわかりましたね。

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2019/05/25

非常に難解な内容を軽快な文体で紡いだ傑作。一見すると支離滅裂で不可思議なイメージの断片が、まるでジグソーパズルのように別の世界を浮かび上がらせる。この鮮やかな手口は魔術的としか言いようがない。理屈で読み解く人のために脚注もあるのでオススメの一冊。分からないというより、スケールの大...

非常に難解な内容を軽快な文体で紡いだ傑作。一見すると支離滅裂で不可思議なイメージの断片が、まるでジグソーパズルのように別の世界を浮かび上がらせる。この鮮やかな手口は魔術的としか言いようがない。理屈で読み解く人のために脚注もあるのでオススメの一冊。分からないというより、スケールの大きなぼんやりとしたイメージを言葉にできない、といったほうが正確かもしれない。言葉にならない部分を言語化していて、その文章は非常に魅力的なので文章フェチの人はぜひ一読を。

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2019/05/18

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2019/01/27

ものすごい格好いい映画を見てる感じでした。ゆるふわパーマ、ワンピースを細いベルトで締め、ストッキング履いて。イメージはベージュかクリーム。あ、奥さんのイメージね。なんだか、アメリカが文学、音楽、カルチャーがスタイルとして、まだ影響力があった時代を懐かしく感じられました。(幻想かも...

ものすごい格好いい映画を見てる感じでした。ゆるふわパーマ、ワンピースを細いベルトで締め、ストッキング履いて。イメージはベージュかクリーム。あ、奥さんのイメージね。なんだか、アメリカが文学、音楽、カルチャーがスタイルとして、まだ影響力があった時代を懐かしく感じられました。(幻想かも)(自分で言っててよくわからん)なんだかねー、子供の時暇で暇で、おとさんの農業バイクでぼっこぼこの道を疾走してたのを思い出した。舗装してない道だから、バイク跳ねる跳ねる。あのワクワク感がよみがえりました。

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2017/05/20

○あらすじ 主人公エディパは、かつての恋人ピアスの相続人となったことを知らされる。ピアスは一つの街を所有するほどの大富豪であり、切手収集家でもあった。残された遺産を整理するうちに、エディパは「ラッパのマーク」と「トリステロシステム」という政府の郵便事業に対抗して作られた「もう一つ...

○あらすじ 主人公エディパは、かつての恋人ピアスの相続人となったことを知らされる。ピアスは一つの街を所有するほどの大富豪であり、切手収集家でもあった。残された遺産を整理するうちに、エディパは「ラッパのマーク」と「トリステロシステム」という政府の郵便事業に対抗して作られた「もう一つの郵便システム」を見い出していく。中世ヨーロッパの私設郵便、演劇などでトリステロシステムを解明しようと試みるも、夫やピアスの弁護士など、関係者が次々にいなくなっていき...。 ○感想 トマス・ピンチョンを読んでみたいと思っていたところ、ちょうどブックオフで販売されていたので購入。この前行ったら「V」、「ヴァインランド」など、陳列されていたはずの他作品がすべて売れてしまっていた。 結局、最後まで読んでも「ラッパのマーク」の正体がなんなのかはわからず仕舞いだし、本筋からよく脱線するし、最終的に主人公が継承する遺産は「アメリカそのもの」という話になるし、もうわけがわからない。ただ、なぜか惹きつけられる。エディパが老人から手紙を受け取る場面からの街の描写が秀逸。地味ではありながらも大きな役割を担っている「郵便システム」に焦点をあて、アウトサイダーだけが使う郵便システムという発想はなかなか面白い。もう少し自分にさまざまな知識があれば脱線部分なんかももっと楽しめるのかもしれない。作中の雰囲気は数年前に読んだJケルアック「オンザロード」に近いように感じた。ちょうど同じくらいの年代、だったかな?

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2016/04/08

おもしろかった。久しぶりにのめりこめて、あっという間に読めた本。何が面白いところか?分からないけど、はまりました。「百年の孤独」に通ずる、謎の面白さだった。

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2015/05/11

新訳で再読。訳文の違いはほぼ気にならず。ピンチョンお得意のギャグ成分が薄めなのもあり、登場人物こそ多くないものの情報の圧縮度は他の長編に比べてもかなり高め。歴史的史実や科学的用語を取り入れながら、それを同時に比喩としても機能させることで物語を推進させるそのパラノイア的手法に舌を巻...

新訳で再読。訳文の違いはほぼ気にならず。ピンチョンお得意のギャグ成分が薄めなのもあり、登場人物こそ多くないものの情報の圧縮度は他の長編に比べてもかなり高め。歴史的史実や科学的用語を取り入れながら、それを同時に比喩としても機能させることで物語を推進させるそのパラノイア的手法に舌を巻き、一意な解釈を拒みながらも孤独の感傷を忍び込まれるその構成に感嘆させられるばかり。物語内で言及される画家レメディオス・バロは、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』旧版の表紙にも使われている(螺旋の運航)ことに気が付いて眩暈がした。

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