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国防 の商品レビュー

3.8

57件のお客様レビュー

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2024/10/19

国防について平易にわかりやすく書かれている。しかし、元自衛官から見ると基本的にいくつかの間違いがある。まずシビリアンコントロール、これは軍隊の独走を選良たる政治家がコントロールする機能。自衛隊は軍隊にあらず、国家公務員の集団。軍隊は国家に隷属し、公務員は政府に隷属する。軍隊でない...

国防について平易にわかりやすく書かれている。しかし、元自衛官から見ると基本的にいくつかの間違いがある。まずシビリアンコントロール、これは軍隊の独走を選良たる政治家がコントロールする機能。自衛隊は軍隊にあらず、国家公務員の集団。軍隊は国家に隷属し、公務員は政府に隷属する。軍隊でない自衛隊にこの機能は存在しないし、必要もない。また徴兵制も然り。この論を述べるならば、まず自衛隊を憲法に明記し、軍隊にしてからの議論。また自衛隊にパトリオットなる防空火器は存在しない。自衛隊にあるのはペトリオットという防空システム。防衛庁長官たる者、しっかりと防衛白書を読んで理解して欲しい。総じて言えば防衛オタクの自慢話でした。がっかり!

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2019/04/03

かなり平易に国防についての必要性を説いている。私としては物足りないが、広く読んでもらうには良い程度かと思います。終わりの方に大臣は志願制にすべきとありましたが確かに。指名されて殆ど初めて勉強しはめじる民主閣僚に恐怖を覚える

Posted byブクログ

2018/08/01

長年自民党の代議士を努め、防衛庁長官をやったことがあり、とにかく「現実主義的」「合理主義的」に考えることにこだわりを持つ、石破茂という個人。彼には、世界や日本の政治がどのように見えているか。それがよくわかる。率直なもの言いはわるくないが、政治家らしく、ひたすら自分の視点でものを語...

長年自民党の代議士を努め、防衛庁長官をやったことがあり、とにかく「現実主義的」「合理主義的」に考えることにこだわりを持つ、石破茂という個人。彼には、世界や日本の政治がどのように見えているか。それがよくわかる。率直なもの言いはわるくないが、政治家らしく、ひたすら自分の視点でものを語るので、これを無批判に読むのは危ない。彼が語る冷戦後の国際関係や国内政治の状況を、自分なりに思い起こしながら読む必要がある。

Posted byブクログ

2017/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石破氏の著書は理解しやすい。頭にスーッと入ってくる感じだ。 本書は、以前読んだ、集団的自衛権の著書より前に書いた本のため少し古いが、そのおさらいと言うことで読んだ。 内容は、もちろん防衛関係の話だが、随所に、石破氏の子供の頃のエピソードや、長官時代のエピソードなどを散りばめている。顔はとっつきにくいが、話はとっつきやすい。

Posted byブクログ

2015/11/03

現地方創生担当大臣、元防衛大臣の石破茂氏の、国防に対する考え方。 軍事おたくといわれていた元大臣だが、至極論理的に国防についての考え方を書いてあるので、行き当たりばったりのように見える、某総理大臣より考え方がしっかりしているように思える。 なるほどなるほどと読んでみたが、一部当...

現地方創生担当大臣、元防衛大臣の石破茂氏の、国防に対する考え方。 軍事おたくといわれていた元大臣だが、至極論理的に国防についての考え方を書いてあるので、行き当たりばったりのように見える、某総理大臣より考え方がしっかりしているように思える。 なるほどなるほどと読んでみたが、一部当然書かれてもよいようなことが落としてあり、その一部を欠いた状態から、自説を展開しているところが見られた。 逆を言えば、自説に邪魔をする事実は省いて書いてあるように思える個所があったが、それは、改めて石破氏の経歴をみて納得。 元銀行員であったとは.... 金融機関の広告等においては、決して嘘は書かないが、書くことを法で求められていない場合は、不都合な事実は書くことを控えると思う。 良いことは書くが、良くないことをすべて書くわけではない。 そのように、書かれていること、書かれていないことをしっかり判断しつつ読めば、石破氏の意見がよくわかると思えた。

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2015/02/05

今から思へば、冷戦時代といふのは東西の緊張状態が続いてゐたのですが、危ういながらもそれなりのバランスが取れてゐたのでせうか。ああ、これが「抑止力」だつたのだな、と今にして理解するわけでございます。 日本を取り巻く状況は、決して平和とは申せません。いかにして国を守るかを真剣に考へな...

今から思へば、冷戦時代といふのは東西の緊張状態が続いてゐたのですが、危ういながらもそれなりのバランスが取れてゐたのでせうか。ああ、これが「抑止力」だつたのだな、と今にして理解するわけでございます。 日本を取り巻く状況は、決して平和とは申せません。いかにして国を守るかを真剣に考へない為政者は即退場せざるを得ない国情となつてまゐりました。 この風潮に乗つて、いはゆる極右の皆様が伸してきまして、「反戦護憲の奴らよ、これでも軍備は不要かね、それともただ座して死を待ちますか?」と意気軒昂であります。まるでこの人たちは「中○よ、もつと尖○に接近して、領海侵犯してくれよ、しかし上陸しちや駄目だぞ。平和ボケした日本国民を刺激する程度にやつてくれい」と、内心は考へてゐるのぢやないかと疑念を抱くほどです。あ、本気にしないでください。 まあ必ずしも平和ボケは悪いことではないとわたくしは考へてゐますが、それはあくまでも、今享受してゐる平和が、いかなる先達の苦労により得たものか、そして現在どんな人達によつて守られてゐるのかを十分に認識した上でのことでせう。さうでなければ、有事の際に「銃後の守り」も出来ないと思はれます。 さて石破茂大臣です。先達ての総選挙直後は、まるで毒でもあふいだやうに物凄い面相をしてゐましたが、最近は元のツルツルした顔に戻つたやうです。 本書はズバリ『国防』と命名されてゐますが、国防や軍備に関する教科書的な内容を求めても、それは裏切られることでせう。ではツマラナイのかといふと、さうではない。 軍事オタクなどと呼ばれてゐるせいで、石破大臣は好戦的な人物だと誤解されてゐますが、実はまことに合理的な考へを持つてゐると申せませう。 塩野七生さんの「政治家こそミリタリーを知らなくてはいけない」といふ言葉を引き、軍事を語る=極右、危険思想といつた誤解曲解を正します。 また、軍事費を増やしたケネディが批判に答えた言葉「国民をギャンブルに巻込むわけにはいかない」を紹介し、手を打たなかつた場合のマイナスを考へる。日本でうまくいかないのは、日本国民が自国の民主主義に自身がないからではないかと自説を開陳します。 一読して、石破大臣の「焦燥感」が伝はる一冊と申せませう。国防に関しては日本の常識が世界の非常識といふ現状があります。この話題を口にしただけでアブナイ奴扱ひされてきた風潮も関係があるのでせう。「自分の国は自分たちで守る」世界の大原則を改めて訴へた書物ですな。 石破さんはテレビでは何だか胡散臭い感じを与へますが(失礼)、活字ではあの口調が伝はらない分、素直に読めます。決して「ゲル長官」などと、揶揄してはいけませんよ。 おお。もうこんな時間か。デハ寝ますのでご無礼します。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-519.html

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2014/11/26

非常によく考えている政治家だということが良くわかった。 防衛庁長官としての内容がもっと多ければ良かったし、自民党の政治家という観点は必要なかった。

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2014/04/16

第1次小泉内閣で防衛庁長官を務めた後の2004年、 自身の長官経験から、日本の国防のあり方を論じた内容。 著者の意見は見聞きする機会も多く、新しい発見は少ないが、 今もってその軸がぶれていないことが分かる。 この本が書かれてから既に10年経つ。 諸外国との付き合いも変わってき...

第1次小泉内閣で防衛庁長官を務めた後の2004年、 自身の長官経験から、日本の国防のあり方を論じた内容。 著者の意見は見聞きする機会も多く、新しい発見は少ないが、 今もってその軸がぶれていないことが分かる。 この本が書かれてから既に10年経つ。 諸外国との付き合いも変わってきている。 国民1人1人がこのテーマについても、高い関心を持つ必要性を感じる。

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2013/07/23

石破さんの本は初めて読みましたが、論理的で非常に読みやすいです。また、文面から彼の実直な人柄が伝わってきます。これから憲法改正は国民的なイシューになってくると思うので、自衛隊やそれに関わる憲法について一通り学べる入門書として丁度いいのではないでしょうか? 同じ政治家の著作で後藤田...

石破さんの本は初めて読みましたが、論理的で非常に読みやすいです。また、文面から彼の実直な人柄が伝わってきます。これから憲法改正は国民的なイシューになってくると思うので、自衛隊やそれに関わる憲法について一通り学べる入門書として丁度いいのではないでしょうか? 同じ政治家の著作で後藤田さんの「情と理」に警察力の運用についてのテクニカルな議論が載っていて面白かったのですが、こちらは自衛隊の運用についてのそれが面白いです。

Posted byブクログ

2013/06/06

この人は本気で国のことを考えていると感じた。この時代だからこそ、もっと国防について意識する必要がある。

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