国防 の商品レビュー
平易な言葉でいろいろと、これまで知られていなかった防衛の内実が説明されていて、結構いい本だと思った。
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日本の危機が伝わってくる 作品の紹介 国会議員きっての防衛政策通であり、長官在任日数歴代二位、第四代防衛大臣の著者だからこそ語れる「国防の基本」。朝四時四〇分から始まる、長官時代の日常とは?北朝鮮の弾道ミサイルをどう防ぐのか?自衛隊のイラク派遣は正しかったのか?徴兵制は憲法違反...
日本の危機が伝わってくる 作品の紹介 国会議員きっての防衛政策通であり、長官在任日数歴代二位、第四代防衛大臣の著者だからこそ語れる「国防の基本」。朝四時四〇分から始まる、長官時代の日常とは?北朝鮮の弾道ミサイルをどう防ぐのか?自衛隊のイラク派遣は正しかったのか?徴兵制は憲法違反なのか?日本のテロ対策は万全なのか?国民のあらゆる素朴な疑問に答える。文庫用まえがき、あとがきを加えた決定版。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言っている意味が分かり易いというのは、本当に凄い事だと思う。全体的に話し言葉で、講義を聴いているような気分になった。まだ防衛庁だった頃の話をしているが、それでも今と大差はない気がしてしまうのは、決して良い事ではない気がする。
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石破氏が、広い視野で日本の防衛政策のあり方を考えていることが、よくわかる。その点については、国民が考えるべき点が多々あるが、反対勢力は本質を理解せずに反対を目的とした反対をしているとしか考えられない。 長官時代、国防費は多くても合理的とは言い難かった点を洗い出し、総額を増やさずに...
石破氏が、広い視野で日本の防衛政策のあり方を考えていることが、よくわかる。その点については、国民が考えるべき点が多々あるが、反対勢力は本質を理解せずに反対を目的とした反対をしているとしか考えられない。 長官時代、国防費は多くても合理的とは言い難かった点を洗い出し、総額を増やさずに防衛体制を合理的にする改革に着手した。しかし、その後に下野する羽目になり、後任の政権がその努力を水泡に帰させたことは、呆れて言葉もない。 石破氏の勉強を怠らない姿勢は、本人も書かれるように強迫的とも感じられるが、見習うべきものだと思う。政治を託する人物は、こうあって欲しいと思うが、与野党問わず、ごく僅かなのが情けない。
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専門用語を極力排除し、平易な言葉で国防の概論を説いている。防衛や自衛隊への予備知識がなくても大丈夫。国防とは、日米安全保障とは、米軍再編とは等々。中学生でも読めるので入門書として最適。それにしても著者は勉強家だな。
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石破氏が防衛庁長官を辞めた後に書かれた本。 文庫版の発売日が2011.7.28なだけで原本は2005年出版だったかと。 タイトルの通り、国防とは何かという部分は勿論 自衛隊とは? 有事法制とは? 民間防衛とは?etc… メディアでは少し(?)ねじ曲げられた”結果”の部分しか伝...
石破氏が防衛庁長官を辞めた後に書かれた本。 文庫版の発売日が2011.7.28なだけで原本は2005年出版だったかと。 タイトルの通り、国防とは何かという部分は勿論 自衛隊とは? 有事法制とは? 民間防衛とは?etc… メディアでは少し(?)ねじ曲げられた”結果”の部分しか伝わってこない国防に関する部分を、国会答弁で聞かせてくれるあの口調を残した分かりやすい文体でプロセスから丁寧に熱く書いてあります。 長官としての経験、事例等を伴っているので面白みもある。 正直、今まで受け流し気味だった国防に関する議論にとても興味を持たせてくれた一冊。
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石破さんが防衛庁長官時代に経験したことを元に、日本の防衛、危機管理能力の現状や改善点を指摘していく。 わかり易い文章、一貫した考えが貫かれて、よく理解できると同時に共感できた。 政治家は、「万が一を考慮に入れてこうどうして、何もなくてよかったというスタンスで行動するべき」という...
石破さんが防衛庁長官時代に経験したことを元に、日本の防衛、危機管理能力の現状や改善点を指摘していく。 わかり易い文章、一貫した考えが貫かれて、よく理解できると同時に共感できた。 政治家は、「万が一を考慮に入れてこうどうして、何もなくてよかったというスタンスで行動するべき」というのも納得。 中国や北朝鮮に断固とした行動をといった過激論、核も軍隊もゆくゆくは放棄していくべきといった理想論ではなく、国益や世界のパワーバランスを考慮に入れた現実的な対処の大切さも話していた。 自民党が良かったとは思わないが、これだけ真摯に考える政治家もいたのかと思えた。
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近年もっとも長く国防のトップに携わった人の言葉。言葉の選び方に熱意と真摯さを感じて好感。この国のシビリアンコントロールに関する懸念がまったく同意。民意による国防とはかくあるべきか。対話なきシビリアンコントロールはあり得ない。
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マスコミが意識的に報道しないとは思いませんが、新聞やテレビのニュースだけでは、判らない重要な情報ってあるんだよな。 大人になった平和ボケの我が身としては、若いころに勉強してれば良かったと後悔の念。 個人的には、義務教育として小学生の必須科目にして欲しいぐらい。 警察って武器(...
マスコミが意識的に報道しないとは思いませんが、新聞やテレビのニュースだけでは、判らない重要な情報ってあるんだよな。 大人になった平和ボケの我が身としては、若いころに勉強してれば良かったと後悔の念。 個人的には、義務教育として小学生の必須科目にして欲しいぐらい。 警察って武器(拳銃)を所持してる事が、犯罪者に対しての抑止力になってると思うんだけど・・・ もし丸腰だったら?
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著者が思う国防とは? 冷戦時代、東西の軍事のバランスのもとに、戦争がないのが、基本出来事な世界の構図であった。 しかし、東西の狭間にある日本が何の軍備を持たないとなれば、ここに力の空白地帯が作られ、かえって不安定になりかねない。従って空白地帯を作らないようにした。 ソ連のこれだけ...
著者が思う国防とは? 冷戦時代、東西の軍事のバランスのもとに、戦争がないのが、基本出来事な世界の構図であった。 しかし、東西の狭間にある日本が何の軍備を持たないとなれば、ここに力の空白地帯が作られ、かえって不安定になりかねない。従って空白地帯を作らないようにした。 ソ連のこれだけの脅威に対応するために、日本は、これだけの戦闘機を整備する。という発想ではなく、とにかく力の空白地帯をつくらない、日本だけが、何の武器もない地域になってはわ駄目だということ。これが、世界でたった一つの脅威対応型ではなく、基盤的防衛力の整備をもとにした考え方である。 喧嘩が世の中からなくなることは、ありえない。それが、防衛における大前提である。 訓練をつんで、戦って負けない精強な自衛隊を維持することが、結果的に抑止力として、機能し、戦いを起こさないこてにつながる。 私たちが防衛力を整備することによって、結果として、戦いがなくなる。それが、望ましい状態である。
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