介護退職 の商品レビュー

楡周平【著】

2011/09/15

老いた母親を一人ふるさとに残し、東京で暮らす主人公。
息子の中学受験を目前に、その母が骨折…男目線からのお話だと思います。
ふるさとから母親を呼び寄せ、介護するのは、結局のところ主人公の妻、女です。
主人公は悪いと思いながら仕事を続け、妻が倒れたことにより、ようやく自らも介護に携わることになりますが、きれいなことばかりで、オムツ交換の大変さや普段の介助・介護の大変さには全く触れません。
アメリカで大きな仕事をこなしてきたのに、介護する親や妻の存在が知れたことにより、仕事を干され閑職にまわされ、給料が減る、自分が関わってきた仕事をかっさらうように行う同期が出世することを良しとしません。
早期退職とはいえ多額の退職金をもらえる主人公は、一般庶民の私から見たら、大変贅沢な存在と思われます。
やりたいこと、これから行いたい道をじっくり考え、お金があるって、うらやましいですね。
そして、やっぱり母親の介護は女に任せる…

2011/09/02

田舎で一人暮らしをしていた母親が雪かきで骨折。

東京の息子は引き取って介護生活が始まる。

この本を読んでいて、感情にふつふつと

主人公の男に不信感が生まれた。

自分勝手な男に思えてならない。

そういう意味で楽しめなかった作品である。

皆さんがどう判断するかは読んでみてください。

2011/08/26

身につまされる話です。よく考えれば、誰の身にも起こりうることなのに、起こるまでは想像すらしない。家族のこと、仕事のこと、いろいろ考えさせられます。

2011/08/11

故郷で一人暮らしをしていた母が骨折し、介護が必要になったが・・・
この物語の場合、なんだかんだいっても妻は専業主婦だし、収入も並以上だし、恵まれている方なのでは。
とはいえ、こういうことが起こりうるって事を、気付かせてはくれたかな。