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危機にこそ、経営者は戦わなければならない! の商品レビュー

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2017/03/29

信越化学工業会長金川千尋氏の社長時代の13期連続最高益。社長時代に実践してきた経営手法や考え。 オールドビジネスとニュービジネスの事業構成バランス。 まず、自分の仕事である目先の事を全力でやる。 経営責任者(部門責任者)は個々の商品について細かく市況をみて、具体的な判断をする→抽...

信越化学工業会長金川千尋氏の社長時代の13期連続最高益。社長時代に実践してきた経営手法や考え。 オールドビジネスとニュービジネスの事業構成バランス。 まず、自分の仕事である目先の事を全力でやる。 経営責任者(部門責任者)は個々の商品について細かく市況をみて、具体的な判断をする→抽象論を言っても経営は出来ない。 危機でも利益を出す。企業はあくまで営利を目的とした組織。 → 競争力に勝つ! どんな厳しい時代でも利益を出し、出来る限り長く続ける。 企業経営の目的は株主に報いること。「従業員は使用人」従業員のために企業がある・・×。ただし株主に報いるには従業員のやる気が 必要であり、そうした意味で、従業員は大事である。従業員が幸せでなければ達成できない。 経営者がかわらなれば会社は変わらない。改革など出来るわけがない。 ◎大切なのでは労働の量ではなく質です。でれだけ汗をかいて必死に働いても結果がでなければ何もない。一生懸命やることより勝つ事。あくせく働く事より頭を使う。 合理的な仕事をするには、少数精鋭が原則。社員をプロに育てる。そして長くやってもらう。 「やって見せ、行って聞かせ、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」山本五十六。 事業を投げ出す事は簡単。情熱や成功させたいというこだわりは必要。ただし見栄やメンツは不要。 ◎汎用品である塩ビ事業の成功や → 総原価を世界最低にする。   ムダを省き人員・設備面で徹底した合理化を行う。 メーカーにとって製品を売ることは至上命題。製品が売れなくなれば会社は潰れる。 経営者に必要な5つの資質「判断力」「先見性」「決断力」「執行能力」+「誠実さと温かさ」 スピードは重要 案件処理は素早く行う。 メーカーに行きたい。自ら考え、投資し、自らのリスクで物を作り自ら売ること。 後継者は前任者のやった事で、いいことは引き継げばいいし、だめなものは全部やめればいい。 ◎これからの日本は独創性で勝負。 価値創造・・・ 使命感をエネルギーとして、仕事を楽しむ。 目の前の課題を大切にし、新しいことへ挑む。 ◎ 今やっている仕事を良くしようと考える事から始める。なるべく良い結果を出すために、それまでとは違った観点、発想からその課題を見ていかに効率的にするかを考える。 → 自分に実力がつく。 「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹のたつこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが、男の修行である」山本五十六。

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2013/08/17

危機にどう立ち向かうか? →市況に目を光らせ、需要家の声を聞くことで、変化の兆候を捉える。チャンスを見逃さないために先入観を持たない 長期的な視点からの計画を実際のカタなするためには、目先のことをしっかり積み重ねる 会社を変えられる条件として、どこをどう変えるかという目標をはっ...

危機にどう立ち向かうか? →市況に目を光らせ、需要家の声を聞くことで、変化の兆候を捉える。チャンスを見逃さないために先入観を持たない 長期的な視点からの計画を実際のカタなするためには、目先のことをしっかり積み重ねる 会社を変えられる条件として、どこをどう変えるかという目標をはっきりと持ち、現状を正確に判断すること

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2013/06/05

ずっと積み本にしていて、読まないなら売ろうかと思いながら手に取って冒頭読み始めたら、面白くて一気に読んでしまった。 ビジネス書で夢中になって一気に読んだのは初めてかもしれない。 文量的にも無理なく読みきれる量だった。 内容的には筆者の経営の歴史みたい内容なんだけど、一つ一つの小...

ずっと積み本にしていて、読まないなら売ろうかと思いながら手に取って冒頭読み始めたら、面白くて一気に読んでしまった。 ビジネス書で夢中になって一気に読んだのは初めてかもしれない。 文量的にも無理なく読みきれる量だった。 内容的には筆者の経営の歴史みたい内容なんだけど、一つ一つの小節でストーリーがまとまっていて、読みやすい。 そしてこの人のストイックな仕事ぶりがすごすぎる。 もう80過ぎてまだ現役バリバリなのね。 ビジネスマンには良い刺激になるし、単純に読み物としても面白いと思う。

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2012/12/14

私と経営に対する考えて方が非常に近い方だと思います。とはいっても金川氏は、信越化学工業を化学業界では世界で第4位の時価総額の会社にした偉大な経営者ですが、 製造業は、工場は目一杯稼働することが第一条件その為に、営業は全部売り切れるように努力する。管理者は常に人材の最適化を考える。...

私と経営に対する考えて方が非常に近い方だと思います。とはいっても金川氏は、信越化学工業を化学業界では世界で第4位の時価総額の会社にした偉大な経営者ですが、 製造業は、工場は目一杯稼働することが第一条件その為に、営業は全部売り切れるように努力する。管理者は常に人材の最適化を考える。地味にコツコツやることが、王道で他には考えられません。読んでて元気が出ました。

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2012/01/06

 信越化学工業と言えば、コンフューザーという果樹用のフェロモン剤と思ってしまうのですが、実は塩ビから、シリコンウェハーや、そして肥料なども手がける、原料メーカーであったのです。  そこの会長が2000年代初頭に記した本を、再度東日本大震災後に、そのときの経験を追記したものが、今...

 信越化学工業と言えば、コンフューザーという果樹用のフェロモン剤と思ってしまうのですが、実は塩ビから、シリコンウェハーや、そして肥料なども手がける、原料メーカーであったのです。  そこの会長が2000年代初頭に記した本を、再度東日本大震災後に、そのときの経験を追記したものが、今回の出版になります。  その中でも多くを費やしているのが、アメリカでの子会社、シンテック。塩ビメーカーであり、金井さんが長らく経営を行っていた会社であり、その期間内に有利子負債を無くし、売上高を10倍まで引き上げ、さらに利益を出し続けている会社の説明が多くありました。  必要なところに投資する、不要なものにはお金を掛けないという、徹底した取り組みを行っている。それは私生活にも現れており、ご自宅は課長時代に購入した家に住み続けていると言うことで、いくらでも買い換えることができるにもかかわらず、その時間が惜しいというのです。  その徹底ぶりは、凄い、と思わせられるもので、タイトルの通りまるで第一線で戦い続けているように読み取れました。  新しい、古いではなく、あくまでも利益を出すか出さないかで事業を判断するというのも、わかりやすい判断基準です。  学ぶべきことが多い、1冊でした。

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2011/10/24

グローバル化が進展した経済において、日本企業の進むべき方向性についての論点が豊富に盛り込まれた書。 自らの問題意識と重なり、特に印象深い点が3点。 1点目は、日本企業の特性に、株主価値の向上ではなく社会の『共通善』に向かって成長を志向すること、それを21世紀のニューモデルとして競...

グローバル化が進展した経済において、日本企業の進むべき方向性についての論点が豊富に盛り込まれた書。 自らの問題意識と重なり、特に印象深い点が3点。 1点目は、日本企業の特性に、株主価値の向上ではなく社会の『共通善』に向かって成長を志向すること、それを21世紀のニューモデルとして競争力の源泉になりうることを指摘した点。リーマンショック以降、自己利益偏重の経営の限界が露呈する中で、会社を社会的存在と捉え自己利益と共通善のバランスをとりながら発展してきた日本企業を再評価している。失われた20年の原因はグローバリゼーションに翻弄され欧米的な価値観を盲目的に導入した結果だと痛烈に批判する。合理性や効率性 2点目は、デジタル化・モジュール化の進展、アジア系企業の台頭により、モノづくりだけの限界を指摘した点。単なるモノに加え、モノを媒介にしたコトを生み出す重要性をAppleを例に提示する。 3点目は、意思決定のスピードの重要性を指摘した点。技術・市場の変化スピードが増し、調達・生産・競争のグローバル化が進展したことにより、国内でイノベーションを起こし、他国に応用する手法に、スピード・スケールの点で限界を指摘する。

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2011/10/23

事業に対する考え方が参考になりました。 選択と集中は大事だが、規模の小さい古い事業でも、利益の出ている事業は無理に切り捨てる必要はないという点です。 ただし、著者の自慢が鼻に付く個所があり、減点しました。

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2011/10/02

TOPPOINT 2011年10月号より。 著者は信越化学工業の代表取締役会長。 「言い訳をしない実践経営学」 企業経営者必読本。

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2011/09/27

■ビジネスマインド 1.未来は自分の予測よりも悪くなる、という前提で計画を立てるべきである。また、前提が変われば結論が変わるのは当たり前なので、「朝令暮改」は当然のことである。 2.経営者は、「100年に一度」といわれるような経済危機に際しても、何としても黒字にするという執念がな...

■ビジネスマインド 1.未来は自分の予測よりも悪くなる、という前提で計画を立てるべきである。また、前提が変われば結論が変わるのは当たり前なので、「朝令暮改」は当然のことである。 2.経営者は、「100年に一度」といわれるような経済危機に際しても、何としても黒字にするという執念がなければならない。 3.経営者は、仮に市場が熱狂の中にあっても、冷静に判断し、先の事に対して常に備えるべきである。 4.大切なのは労働の量ではなく質である。どれほど必死に働いても、結果が出なければ何もならない。一生懸命やることより勝つ事が肝心だ。それには、あくせく働くよりも頭を使う事である。

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