おいしいから売れるのではない売れているのがおいしい料理だ の商品レビュー

正垣泰彦【著】

2011/09/23

尊敬し、共感した。サイゼリヤ創業者、正垣さんの経営哲学本。経営を科学するスタイルは地道で細かく大変なことでなかなか継続出来ない。サイゼリヤの成功は細かな点まで定量的に判断出来るようにして改善し続けていること。飲食経営者向けの本で真新しいことが書かれてるわけではないけど、他業種でも生かせることをサイゼリヤの事例を交えて分かりやすい言葉で書いてくれている。サイゼリヤを改めて見直しました。

2011/09/21

著者が商売をどのように考えているかがよく理解でき、共感できました。決して経営者目線の精神論的もしくは哲学的な内容ではなく、定量化することの重要性を一貫して感じることができました。

2011/09/17

サイゼリヤの創業者が著者。

国内860店舗まで増やした経営者が、いかに定量的な要素に徹して、業績を拡大してきたかが語られる。

示唆に富む1冊です。

例えば
出店基準は、ROI≧20%
原価率=40%
人時生産性（＝粗利金額÷労働時間）＝5,000円～6,000円
など。
飲食店経営者は必読ですね。

ちなみに、平成22年8月期のサイゼリヤの売上高は994億円。
経常利益140億円。
自己資本比率72%で、実質無借金経営です。

アクションラーニングの銘柄レポートでも、過去に取り上げました。

2011/08/24

サイゼリヤの今の成功が、敵を知ることそして自分たちのいいところを伸ばし、非効率な部分を改善していく中で生まれているのものだということが書かれていました。サイゼリヤについては、７割の値引きをしたなかで多くの顧客を引きつけるようになったエピソードや、包丁を使わないでメニューが作られ運ばれてくることなどは知っていたが、従業員がホールもキッチンもこなすことや、人が悪いのではなく、その作業の手順が悪いなど、徹底的な無駄の排除をすることでよりよくしていこうとする取り組みについては本書を読むまで知らなかった。店の店舗が増え、客から愛されるようになればなるほど、その求められるものは高くなっていくが、それに屈することなく、今よりもさらに魅力ある経営を担っていってほしいと思いました。

2011/08/16

「儲ける」ではなく「儲かる」商売が良い。自分達だけが良い思いをする為に仕事をする「儲ける」では長く続かなくて、お客様に喜んでもらう事に真剣に取り組んで巡り巡って自分達に返ってくる「儲かる」は長く続くという。全くその通りだと思う。一般的に飲食業界で言われている事にとらわれていない、殻を破った発想の数々は衝撃的ですらあった。

2011/08/04

いかにも経営者の本ではあるが、対象企業の具体例で一般論を解説しているので、中小企業診断士の科目に落とし込んで読むとためになるかも。
経営者の本って、だいたい経営理論、マーケティング、財務会計、運営管理の４つで書かれていると思う。あ、これって２次試験科目と同じじゃん。
つまり、経営者の書いた本って、ケーススタディ本になるということか。