明治維新と豪農 の商品レビュー
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豪農や名主(庄屋)とは農民を管理する 行政組織のようなイメージもある 豪農として三河にある古橋家は、新たな貨幣経済 という環境の変化に乗れた祖先が、土着では無い ものの酒の醸造株を手に入れ質業をしながら入る 質草の土地を集め名主のようになるが焦げ付きの 土地から金は産む事ができず借金まみれだった 本書の主人公古橋暉皃 破産寸前の家政改革を無し 在野で地域の百姓の再生を志し 周辺農村の荒廃から守るため心を一つにするべく 産土を含めた地域の行事・信仰を欠かさず行う 時代の変化にも平田国学の門徒の情報を熱心に 収集して分析をしながら乗り越えていく 日本の篤農・山林地主として農務省かた天下の三 老農として高等小学読本にのるまでの人物 明治の空気を感じられる良書です (´・ω・`)
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幕末・明治期に生きた三河の豪農古橋暉皃の評伝。当時の豪農経営の実態、村落共同体での役割、平田派国学や尊王攘夷運動との関係、明治維新後の地方行政への関与、殖産興業への志向など、近世の豪農が近代の名望家へと変貌していく過程を古橋家に残る膨大な文書を元に描く。地主・小作関係の対立面よ...
幕末・明治期に生きた三河の豪農古橋暉皃の評伝。当時の豪農経営の実態、村落共同体での役割、平田派国学や尊王攘夷運動との関係、明治維新後の地方行政への関与、殖産興業への志向など、近世の豪農が近代の名望家へと変貌していく過程を古橋家に残る膨大な文書を元に描く。地主・小作関係の対立面よりも癒着面を重視していること、尊王攘夷論(排外主義)から「富国攘夷」論(富国強兵・殖産興業を肯定した大国主義)への意識変容に注意していること、国学や神道への積極的信仰を近代天皇制の確立過程と結び付けていないことなどが興味深い。
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