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コンニャク屋漂流記 の商品レビュー

3.9

39件のお客様レビュー

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2025/01/24

気になるタイトルで手に取ったら、カバー写真とカバーの質感が渋良くて、つい購入。 丁寧に家系図がついているが、誰が誰の何だか把握するのを早々に諦めてしまっても、読むのにはあまり支障なかった。 ルーツをたどるといってもどこまでか、ゴールが分からないまま作者の迷走に付き合う。ダラダラと...

気になるタイトルで手に取ったら、カバー写真とカバーの質感が渋良くて、つい購入。 丁寧に家系図がついているが、誰が誰の何だか把握するのを早々に諦めてしまっても、読むのにはあまり支障なかった。 ルーツをたどるといってもどこまでか、ゴールが分からないまま作者の迷走に付き合う。ダラダラとドキュメンタリー番組を見るような感じで楽しめた。

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2021/03/05

自分のルーツを巡る旅。伝承と資料を結びつける面白さ。星野さんの文章は本当に魅力に溢れていて今作も面白かった。ここからゲンロンβへの連載へと繫がっている。

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2019/05/09

「コンニャク屋漂流記」星野博美著、文芸春秋、2011.07.20 398p ¥2,100 C0095 (2019.05.06読了)(2019.04.25借入) 読売新聞の「平成時代名著50」に選ばれていたので、興味をもち、図書館で借りてきました。題名からするとコンニャク屋が船に乗...

「コンニャク屋漂流記」星野博美著、文芸春秋、2011.07.20 398p ¥2,100 C0095 (2019.05.06読了)(2019.04.25借入) 読売新聞の「平成時代名著50」に選ばれていたので、興味をもち、図書館で借りてきました。題名からするとコンニャク屋が船に乗り遭難し漂流してどこかに流れ着いたと話かと思ったのですが、著者の話があちらこちらと定まらず漂流しているようだということのようです。 著者の両親や自分の住んでいる界隈は、五反田、大崎、戸越銀座といったあたりです。著者の祖父が、千葉県外房の岩和田から五反田に移り住んで町工場を経営し、岩和田近郊から多くの人達を呼び寄せ、働いてもらい、修業ののち独立していった人たちも多くいたようです。とりあえず、五反田近郊がどのような街で、どのように変わってきたのかだ述べられています。工場地帯だった時代があったんですね。町工場なども多いとは知りませんでした。 その後、祖父のふるさと岩和田辺りがどのようなところか、親類縁者の人たちの様子とどのような歴史的事件があったのかが紹介されています。 1703年11月22日、房州沖を震源とする地震があり、4~8メートルの津波に襲われ、九十九里浜を中心に4~5千人の死者を出している。「元禄の大津波」です。(176頁) 1609年9月5日、フィリピンからメキシコに向かうドン・ロドリゴの乗る南蛮船が岩和田の田尻が浜で難破した。岩和田の人たちは救助にあたった。(42頁) 2009年6月に、ドン・ロドリゴの船が漂着して400年を記念してメキシコから帆船がやってきた。船の名前はクアウテモック号。(189頁) 著者の先祖は、400年前に紀州からやってきたという言い伝えがあります。墓地にはいくつか墓石があり、その中に施主北川五良右衛門、紀刕加田俗名長三良と読める文字が刻んであるのがありました。紀刕は、紀州でした。北川五良右衛門は、北川五郎右衛門でした。加田は、加太でした。 『御宿町史』には、 「房総の漁業は、近世初頭における漁民の進出によって、発達してきたと言われている。とくに漁業先進地帯である紀伊地方からの漁民の渡来であった」(248頁) ということで、和歌山県に行って、先祖を探して歩いています。 歴史資料に名前が残っている人たちと同じ苗字の人たちがたくさん残っていました。著者と同じ星野さんは、…。和歌山に戻った人たちと千葉に移住してしまった人たちがいたようです。 「漁業先進地域である関西、とくに紀州から房総半島へ漁民が渡来し始めたのは、17世紀初頭だったことがわかってきた。その後、多少の盛衰はあったものの、18世紀中頃まで関東出漁は続いたという。」(253頁) 北川五郎右衛門の名前が史料に登場するのは、1733年4月です。(279頁) 関西から来た漁民たちが獲った魚は、鰯でした。 コンニャク屋という屋号の謂われは、よくわかりませんでしたが、外房の人たちの生活や和歌山と千葉のつながりは興味深く読めました。 【目次】 はじめに―漁師宣言 第一章 コンニャク屋の人々 (魚六郎/かんちゃん/ドン・ロドリゴ/量治/飛んでも鯛/入れ墨の謎/博打は美しい) 第二章 五反田 (五反田に吹く風/ネジキリ/多喜二と量太郎/下大崎/五反田の赤い星/博物館の門番) 第三章 御宿・岩和田 (元禄の大津波/海が運ぶ風/メキシコから船が来た!/田中丸と清徳丸/かん、かん、かん/勘助ときく/墓場の話) 第四章 東へ (紀州について/魚の王者/熱病/加田/御用金) 第五章 紀州 (不思議の国/加太にて/二つの舟/湯浅/広川/二つの星野) 第六章 末裔たち (田中丸座礁/祭囃子/五郎右衛門のその後/船乗り/コロナとヴィッツ) おわりに―2011年3月11日 (2019年5月9日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 先祖は江戸時代、紀州から房総半島へ渡った漁師、屋号はなぜか「コンニャク屋」。東京・五反田から房総半島、そして和歌山へ―ルーツを探して右往左往、時空を超える珍道中。

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2018/12/11

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2015/11/03

著者の祖父の家は『コンニャク屋』という屋号を持つ漁師だったそうだ。なんともふにゃふにゃした名前だ。家訓に、博打はするなとあるのに、小さな頃祖父から花札に、サイコロ(半丁)と教えられ遊んでいた。かなり大人になってから博打と気付いたらしい。なんとも適当な。そんな祖父が生前に残した手記...

著者の祖父の家は『コンニャク屋』という屋号を持つ漁師だったそうだ。なんともふにゃふにゃした名前だ。家訓に、博打はするなとあるのに、小さな頃祖父から花札に、サイコロ(半丁)と教えられ遊んでいた。かなり大人になってから博打と気付いたらしい。なんとも適当な。そんな祖父が生前に残した手記をたよりに話は始まる。

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2015/07/11

芸能人のファミリーヒストリーは、どこか小説めいてよそ事のように見てしまっていたが、市井の人々にも其々数百年綿々と続くファミリーツリーとヒストリーがあるものだと、作者の気持ちに同化してワクワク時にシンミリなりながら、感動して読み切った。外房の1漁師家系が、さむらい、家康、雑賀衆に石...

芸能人のファミリーヒストリーは、どこか小説めいてよそ事のように見てしまっていたが、市井の人々にも其々数百年綿々と続くファミリーツリーとヒストリーがあるものだと、作者の気持ちに同化してワクワク時にシンミリなりながら、感動して読み切った。外房の1漁師家系が、さむらい、家康、雑賀衆に石山本願寺の一向一揆まで絡んでくるとは! 奇しくも作者と同年の自分も、祖先を調べたくなった。

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2014/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノンフィクション作家星野博美さんが自分の祖父の故郷岩和田の人であり、その海に生きた祖先達に興味を餅ルーツを探し求めた経験を描いたノンフィウションが『コンニャク屋漂流記』。千葉房総に育って五反田から白金あたりで仕事につき工場を持つまでに至った祖父がしためたメモ書きをベースに、彼女の長年にわたる調査が実を結び紀州から房総にわたった先祖の姿が浮かび上がる。漁師の中までは名字よりも屋号で呼び合うのが常だったらしく、著者の家系はコンニャク屋をやって涼の不調のときに生き残った為かコンニャク屋という屋号らしい。紀州から房総に出稼ぎ漁をしていた人たちがいたとは驚きだった。多分年々かっったら絶版になるかもしれない本だが、一読の価値ありです。

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2014/08/17

著者のルーツを辿った本なので、極めて私的なものとも思うのですが、歴史物としても読めるような気がします。 当局発表を横流し手で垂れ流すマスゴミとは違い、長い期間をかけて調査をしているので、読んでいて安心感があります。 「かんちゃん」のその後の記載があると本が締まったような気がし...

著者のルーツを辿った本なので、極めて私的なものとも思うのですが、歴史物としても読めるような気がします。 当局発表を横流し手で垂れ流すマスゴミとは違い、長い期間をかけて調査をしているので、読んでいて安心感があります。 「かんちゃん」のその後の記載があると本が締まったような気がします。 著者のほかの本も読んでみたくなりました。 払ってもいい金額:800円

Posted byブクログ

2013/10/02

祖父による手記をきっかけに著者が自身のルーツを辿っていくノンフィクション。 両親、祖父母、親戚、祖先、と系図を徐々に遡っていく様子が軽妙に描かれていて面白い。 全編にちりばめられた郷愁がほんのり寂しげで懐かしい感じ。

Posted byブクログ

2013/09/16

●:引用、→:感想 ●記憶―それは不確かで移ろいやすく、手渡さなければ泡のように消えてしまう、はかないもの。だからこそ、けっして手放したくない、何より大切なもの。歴史の終わりとは、家が途絶えることでも墓がなくなることでも、財産がなくなることでもない、忘れること。思っているかぎり...

●:引用、→:感想 ●記憶―それは不確かで移ろいやすく、手渡さなければ泡のように消えてしまう、はかないもの。だからこそ、けっして手放したくない、何より大切なもの。歴史の終わりとは、家が途絶えることでも墓がなくなることでも、財産がなくなることでもない、忘れること。思っているかぎり、人生は生き続ける。忘れること、忘れることを恐れながら、それでも生きていこう。私はいま、そんな風に感じている。→仮面ライダー電王か。

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