砂漠の略奪者 の商品レビュー
バグリー連発!。こちらは久しぶりの再読らしい。 主人公が問題解決のために、一見奇妙な才能集団を集めるというのは、コンゲーム小説に良くあるタイプ。これも、新聞記者やら詐欺師といった妙な人材を集めるのだが、必然性も今一だし、うまく描けば面白いはずの詐欺師があまり生きてこない。それで...
バグリー連発!。こちらは久しぶりの再読らしい。 主人公が問題解決のために、一見奇妙な才能集団を集めるというのは、コンゲーム小説に良くあるタイプ。これも、新聞記者やら詐欺師といった妙な人材を集めるのだが、必然性も今一だし、うまく描けば面白いはずの詐欺師があまり生きてこない。それでも前半はそこそこ読ませてもらえるのだが、後半に入るとご都合主義のストーリーになって、伏線も何もなく、主人公達が真っ直ぐに解決に向かってしまう。 バグリーの中では駄作のほうでしょう。文句ばかり書いたが、それでも一気に読みきってしまった
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傑作の多いバグリイの冒険小説の中でも、僕がもっとも好きな作品。何度も読み返している。 麻薬で大儲けをする悪人と戦う医師の冒険行である。娘を失った大金持ちが資金と情報を引き受け、チームは、傭兵・詐欺師・新聞記者・エンジニア・思想主義の若い医者。舞台は中東である。敵は、妖艶で冷酷な...
傑作の多いバグリイの冒険小説の中でも、僕がもっとも好きな作品。何度も読み返している。 麻薬で大儲けをする悪人と戦う医師の冒険行である。娘を失った大金持ちが資金と情報を引き受け、チームは、傭兵・詐欺師・新聞記者・エンジニア・思想主義の若い医者。舞台は中東である。敵は、妖艶で冷酷な美女を中心にした大組織+武装勢力。豪華でしょ。 もちろんアクションシーンは盛りだくさんだし、バグリイならではのサービスも充実している。特に今回は、武器を仕込んだ改造ジープが秀逸である。ただしこの作品が他の作品に比べて異色なのは、そして僕が気に入っている所以は、メンバーに詐欺師がいることだろう。まさに詐欺!というエピソードも盛り込まれているだけではなく、全体にちょっと楽しげな雰囲気が漂う(武器のことなどもあるだろうけど)。 もちろん扱っているテーマは重いし、ある意味では復習の物語であったりもするのだけれど、特色ある登場人物たちが生き生きと動き回り、目が離せない感じで話が進んでいくのは文句なくおもしろい。 呼んで損はない話だと思う。 2011/09/17
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