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プラチナタウン の商品レビュー

3.7

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2022/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらずこの筆者の作品は読みやすい。 高齢化が進む今、田舎に丸ごと高齢者の町を作るというビジネスモデルはすごく画期的であるし、実際に出てきてもおかしくなさそうや気がする。

Posted byブクログ

2022/11/15

誰にでも切実な問題となる老後の人生をどこで送るかを考えさせられる作品。 ネタとしても内容としても面白かったが、平板で盛り上がりに欠ける感じは否めない。これが例えば池井戸潤ならプロジェクトがほぼアウトというピンチに追い込まれ、読書は「この後どうなるんだろう」とハラハラするが、この作...

誰にでも切実な問題となる老後の人生をどこで送るかを考えさせられる作品。 ネタとしても内容としても面白かったが、平板で盛り上がりに欠ける感じは否めない。これが例えば池井戸潤ならプロジェクトがほぼアウトというピンチに追い込まれ、読書は「この後どうなるんだろう」とハラハラするが、この作品はそういう大きな起伏もなく割とサラ〜っとめでたく終わる。 ネタと発想は良かっただけに残念。

Posted byブクログ

2022/10/10

プラチナタウン 楡周平 ●購読動機 総合商社エリート部長。上司と意見割れして退職します。 セカンドキャリアが地元東北の町長です。 同期からの依頼を断れずに、、、。 さて、この町、大変です。 夕張のように財政再建が待ったなしなんです。 どうする? この入口に惹かれました。 ●...

プラチナタウン 楡周平 ●購読動機 総合商社エリート部長。上司と意見割れして退職します。 セカンドキャリアが地元東北の町長です。 同期からの依頼を断れずに、、、。 さて、この町、大変です。 夕張のように財政再建が待ったなしなんです。 どうする? この入口に惹かれました。 ●楡周平さん自身のコメント https://pdmagazine.jp/trend/bakanokusuri-17/ ●厚労省発表  2022年時点 ①要介護者689万人 ②介護福祉士181万人 ②は資格保有者であり、従事者ではありません。 さらに前年比6万人の増加に留まります。 ①の増加に耐えうる構造となっていないことがわかります。 ●地方自治そして高齢化問題の向きあいかた。 ①物語の着眼点 地方における ハード 1.未利用の公共施設。 2.未利用の更地。 ソフト 3.事業誘致が進まず、就業機会不足。 4.高齢化による介護需要。 これら1.2.3.4.の組み合わせで提示されたのが、地方に健康な高齢者世帯に特化した街づくりを進めること。 ②街づくりのポイント 1.施工費を下げること。 2.運用、維持費を下げること。 なぜならば、居住希望者の入居負担額を低くするためです。 ③具体的ない取り組み 1.土地 行政が無償で貸与すること。 2.集合施設として建築。 3.介護福祉士の居住施設を併設。 4.健常者、介護必要者、それぞれの施設を隣接すること。 5.地元商店を、建物近くに移設。モール化したこと。 買い物負担、移動を減らすこと 6.地元ゴルフ、公共施設/プール、渓流づり。 レクリエーションを利用しやすいパッケージ(料金、移動、プログラム)にしたこと。 ------------ 経済小説として読む面白さはもちろんです。 さらに、根底となるテーマ地方自治、介護へと思考を飛ばす機会としても興味深い小説となりました。

Posted byブクログ

2022/06/23

ドラマ化もされたという小説。読む前からいい評判を聞いていたので、ぜひ読みたいと思っていた一冊でした。 ひょんなことから大企業から田舎の町長となった主人公が、紆余曲折を経て、全国初の地域活性化策を手掛ける、という内容で、若手社員が老練な議員を一刀両断するシーンなどは痛快とは思います...

ドラマ化もされたという小説。読む前からいい評判を聞いていたので、ぜひ読みたいと思っていた一冊でした。 ひょんなことから大企業から田舎の町長となった主人公が、紆余曲折を経て、全国初の地域活性化策を手掛ける、という内容で、若手社員が老練な議員を一刀両断するシーンなどは痛快とは思いますが、首長が出身企業と開発の契約を結ぶ、なんというところは本当に大丈夫かなあといらぬ心配をしてしまいます。 少子高齢化に悩む地方の自治体にとって、全く同じことは無理にしても、これまでとは違う新たな策で活性化していこうという内容に元気付けられました。 出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負債を抱えた故郷緑原町の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが…。

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2022/02/07

ここに書かれたことは、10年が経っても、 多くの自治体が課題としている高齢化を如何に、 転換させていくかというテーマである。 もちろん、民間企業が高齢者向け施設を作り、 それをベースとして町に活気があふれるというのは絵空事かもしれない。 ただし、どうにかして貯蓄を持つ高齢者層を安...

ここに書かれたことは、10年が経っても、 多くの自治体が課題としている高齢化を如何に、 転換させていくかというテーマである。 もちろん、民間企業が高齢者向け施設を作り、 それをベースとして町に活気があふれるというのは絵空事かもしれない。 ただし、どうにかして貯蓄を持つ高齢者層を安心させることで、消費を誘導するかは2022年に置いても大きなテーマである。 目先のことばかり志向する議会を変えるためにも、分別ある首長が必要不可欠というのは、この作品から学べる最大のポイントではなかろうか。

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2022/01/16

元商社マン。潰れそうな地方行政の建て直し。経済小説というか、町おこしプロジェクトの創作小説というか。初めての作家で癖が分からぬため、最後の最後まで、プロジェクト成功するのか失敗するのかが見えない。読書にそうした面白さがあった。 リバースモゲージ、高齢者介護、企業誘致、地元企業の...

元商社マン。潰れそうな地方行政の建て直し。経済小説というか、町おこしプロジェクトの創作小説というか。初めての作家で癖が分からぬため、最後の最後まで、プロジェクト成功するのか失敗するのかが見えない。読書にそうした面白さがあった。 リバースモゲージ、高齢者介護、企業誘致、地元企業の活用、雇用確保。小説は、企業における企画書と同水準に緻密なプランを描き、登場人物の心理描写やそれによるリスクも表現しながらプロジェクトを進ませる。確かに、リアルは小説のようにピタピタとパズルは嵌らない。しかし、これはある種のシミレーションであり、フィージビリティスタディの変容とも見れるかも知れない。 と小難しい事も考えるが、娯楽としての軽めの読書。

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2021/07/16

面白かった。 もっと利権が絡むとかバタバタするところがあれば面白いかも。 あと後日談もうちょっと読みたい

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2021/05/01

日本は2008年をピークに人口減少社会にシフトし、少子高齢化が加速度的に進んでいる。昨年度の高齢化率は28.7%だった。また新型コロナウイルス感染症の影響で出生数も80万人を割込み、この数字は人口減少へ一層拍車がかかるか、緩やかな回復となるのか大きな社会問題となっている。 今後確...

日本は2008年をピークに人口減少社会にシフトし、少子高齢化が加速度的に進んでいる。昨年度の高齢化率は28.7%だった。また新型コロナウイルス感染症の影響で出生数も80万人を割込み、この数字は人口減少へ一層拍車がかかるか、緩やかな回復となるのか大きな社会問題となっている。 今後確実に日本の社会保障制度の維持は困難になり、数年単位で行政サービスの維持が難しい自治体が出てくる。人口5万人以下の市町村はその変化が顕著だろう。 人口減少社会である事を悲観的に捉えているわけではないが、この小説を読んで、定住自立圏構想等を推進している自治体が100人定住者を増やしたら凄いことかもしれないが、民間企業の誘致で法人税収入を期待するならやはり5000とか8000規模の人の流入が見込め、維持出来ないと誘致は難しいのだろうと思った。民間企業は投資を回収し、収益を見込める事が大前提だから当たり前である。 また、行政組織が内部から変革するのは、昨年の給付金やコロナ禍の対応を見ていて難しいのだろうと思う。 デジタル社会が世の中を変えるというのは、安易だ。昨年の給付金やCOCOA、予防接種のシステム不具合の話を聞いていれば市町村には情報システムに明るい人材が乏しいことは理解に難くない。 本書は最終的に未来へ期待を持てる話であったが、私達はもっと真剣に住んでいる地域や行政サービスに目を向け、税金がどのように使われているか声を挙げる納税者となるべきではないか、と思いました。

Posted byブクログ

2021/01/11

商社から故郷の町長に転じた主人公が、借金まみれの町の財政再建をめざすストーリー。 本著の帯にあるように、衆院議長を務めた伊吹氏が石破茂氏に「地方創生大臣なら読まなきゃダメだよ」と薦めたという1冊。文庫で500ページ弱の分厚さでしたが、読ませる力があってスムーズに読了しました。 (...

商社から故郷の町長に転じた主人公が、借金まみれの町の財政再建をめざすストーリー。 本著の帯にあるように、衆院議長を務めた伊吹氏が石破茂氏に「地方創生大臣なら読まなきゃダメだよ」と薦めたという1冊。文庫で500ページ弱の分厚さでしたが、読ませる力があってスムーズに読了しました。 (調べたらWOWOWでドラマ化されていたようですが、主人公が大泉洋?イメージ合わないなぁ。。) さて本著、確かに地方創生を考えるにあたっては重要な1冊だと思います。 過去、都会に追い付こうと必死に整備したインフラが、結果的には都市への人材流出を招き、各市町村の負債を増やすだけになったという皮肉。 負債解消の切り札として主人公が打ち出した「老人向けテーマパークタウンの誘致」というのも肯ける話です。 実現に向けたしがらみが多々あったり、都会と地方で文化の違いがあったり、というのもリアリティを感じる描写でした。 ただ、同時に感じたのは、著者が提示したこのケースは恵まれた条件下における1事例に過ぎず、全ての地方自治体が同じやり方を取ったら途端にレッドオーシャン化するので、各自治体が「高齢者向けで生きる」「観光客向けで生きる」「発電所で生きる?」等のコアコンピタンスを考えないといけない時代なんだろうなぁと。。 ストーリー展開としては、思いのほか一本調子。 障害も無いことはないのですが、もっと地域ならではの大変さに直面するんだと思ってました。 町議会のドンがした昭和っぽいハラスメントに対して、商社の若手が思いっきり昭和な返し方をするくだりはどうなんだろうか。。いっそSNSなりライブ配信なり、と思ったのですが、これは敢えてなのかしら。 あと、終章で都市からの人口流入が始まったくだりで、地元の飲食店の味が「ソフィスティケイトされて来た」というくだりはどうなのかなぁと思いました。 単純に都会と同じものを出すというのは、地元の文化が消えるだけなんじゃないか。 ついでに、主人公の奥様の扱いがほぼ空気…。 と、諸々言ってしまいましたが、基本的には安心して読めて面白いビジネス?(自治体?)小説です。続編らしきものもあるようなので、読んでみようかと思います。

Posted byブクログ

2020/07/16

ひょんな出来事から、大手総合商社を 辞職して、田舎町の 町長に就任した 主人公。 地方の 過疎化や、日本の 高齢者問題を 解決するヒントが、この物語には あるように思う。 個人的には、物語 結末に、辞職の原因となった 上司との、その後の因縁を 期待したが… … それについては...

ひょんな出来事から、大手総合商社を 辞職して、田舎町の 町長に就任した 主人公。 地方の 過疎化や、日本の 高齢者問題を 解決するヒントが、この物語には あるように思う。 個人的には、物語 結末に、辞職の原因となった 上司との、その後の因縁を 期待したが… … それについては、「もう、どうでもよい事」としか 書かれてなくて、少々がっかり した。

Posted byブクログ