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仏果を得ず の商品レビュー

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372件のお客様レビュー

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2018/12/14

文楽で大夫を担当する建 若手 身の回りのできごとから文楽の登場人物の想い、作者の想いを理解し、腕を上げる。 自らの恋愛から複雑な人間関係を理解し腕を上げる。 物語に厚みを感じない。文章に書かれている以上のことを感じられないともいえる。 小説は、話を作って語るだけだはだめで、登場...

文楽で大夫を担当する建 若手 身の回りのできごとから文楽の登場人物の想い、作者の想いを理解し、腕を上げる。 自らの恋愛から複雑な人間関係を理解し腕を上げる。 物語に厚みを感じない。文章に書かれている以上のことを感じられないともいえる。 小説は、話を作って語るだけだはだめで、登場人物たちが実際に存在するように生きる世界を作り上げなければならないのだろう。 まほろ駅前もいまいちだったし、三浦しをんはもう読むのやめるか。 舟を編むだけ読んでからにするか。 話は難しくはないが、読みにくかった。 理由は、文楽関係者や登場人物の名前が読みにくくてつっかかったことと、文楽のあらすじを簡単に説明されるが、どうも頭に入ってこなかったこと。

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2018/11/23

文楽の話って、登場人物がなんでそんな行動をとるのかがいまいちわからんかったけど、 この本は主人公の心の動きと文楽の話がリンクしてるから、文楽の登場人物の心情がよくわかった。 それから、大夫・三味線・人形遣いの人たちの日常も想像できて、文楽が身近に感じられた。

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2018/11/19

2007年三浦しをん作品。文楽の道を志した男達の物語。 自分が初めて読んだ三浦しをん作品は『まほろ駅前多田便利軒』で、萩原健一が好きな自分は、これは現代の『傷だらけの天使』だ、と興奮しました。この作品も、つい萩原健一主演ドラマを思い出し、これは現代の『前略、おふくろ様』だ、と感動...

2007年三浦しをん作品。文楽の道を志した男達の物語。 自分が初めて読んだ三浦しをん作品は『まほろ駅前多田便利軒』で、萩原健一が好きな自分は、これは現代の『傷だらけの天使』だ、と興奮しました。この作品も、つい萩原健一主演ドラマを思い出し、これは現代の『前略、おふくろ様』だ、と感動。 大阪・なんばと東京・深川、文楽と料亭、と、設定は全く違いますけど、作品全体漂う江戸情緒と、伝統的な世界に生きる男達が『前略、おふくろ様』を連想してしまうんですよね。主人公の名前も健太夫ですし。 太夫の健と、健と組んで三味線を弾く兎一郎の二人は、自分の脳内キャスティングではあの頃の萩原健一と寺田農でしたね。 文楽知識ゼロの自分でも楽しめるエンターテイメント性がありました。

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2018/11/18

『神去なあなあ日常』は林業の青春小説だったけれど、本書は人形浄瑠璃の青春小説。「人形浄瑠璃にハマったから書きたくなっちゃった」というしをんさんの声が聞こえてきそうなオハナシ。 ストーリーそのものは、青春小説としては取り立てて新しいものではないし、主人公・健(たける)は年齢にしては...

『神去なあなあ日常』は林業の青春小説だったけれど、本書は人形浄瑠璃の青春小説。「人形浄瑠璃にハマったから書きたくなっちゃった」というしをんさんの声が聞こえてきそうなオハナシ。 ストーリーそのものは、青春小説としては取り立てて新しいものではないし、主人公・健(たける)は年齢にしては幼すぎる感じはあるけれど、人形浄瑠璃という舞台設定が異色で面白い。これを読んだらやっぱり「いかにして文楽にはまっていったかの記録」としをんさんが言う『あやつられ文楽鑑賞』が読みたくなる。 ちなみに、この本の半分近くは、台風で混乱した日の夜、なかなか来ない地下鉄を待ちながら駅のホームで読んだ。ある意味、思い出に残る一冊に。

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2018/11/13

以前に読んだ「あやつられ文楽鑑賞」とセットで取り上げられることが多いため、読んでみた。ストーリーが猥雑で幼稚だし、設定も非現実的なので、全く楽しめなかった。文楽のストーリー解釈の幼稚さにも唖然としたが、巻末に載せている参考資料に浄瑠璃研究の超基礎資料といえる本が一冊もないことで妙...

以前に読んだ「あやつられ文楽鑑賞」とセットで取り上げられることが多いため、読んでみた。ストーリーが猥雑で幼稚だし、設定も非現実的なので、全く楽しめなかった。文楽のストーリー解釈の幼稚さにも唖然としたが、巻末に載せている参考資料に浄瑠璃研究の超基礎資料といえる本が一冊もないことで妙に納得してしまった。

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2018/11/05

人形浄瑠璃の世界に魅了され、義太夫として追究していくお話。人形浄瑠璃が気になっていたのですがなかなか踏み込めず、関連書籍を探すうちにたどり着きました。実際に携わる方の演劇への想いの片鱗に触れられたような気がして、親しみやすくなりました。

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2018/10/16

日本人で居ながら恥ずかしい事に今まで文楽と言う世界がある事を全く知らなかった。 義太夫と三味線が相成す物語と人形なのに人以上に人になる人形を操って創り出す舞台。 文楽と言う世界を知らない自分が読んでも、どんどん引き込まれて、読み終えた時には凄く実際の文楽の舞台を観たいと思った。 ...

日本人で居ながら恥ずかしい事に今まで文楽と言う世界がある事を全く知らなかった。 義太夫と三味線が相成す物語と人形なのに人以上に人になる人形を操って創り出す舞台。 文楽と言う世界を知らない自分が読んでも、どんどん引き込まれて、読み終えた時には凄く実際の文楽の舞台を観たいと思った。 知らない世界を教えてもらえて、読み終えた時には興味を持ったり好きになっている。 これはまさに本の醍醐味! 知らない世界を教えてくれてありがとうと言いたい。

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2018/09/25

人形浄瑠璃に人生をかけた健の物語。色々なことができて、いつでもどこにでもいける今、何をして生きていけばいいんだろうって、わからなくなるけれど、何かに没頭する人って、そういう人生ってやっぱり、アツイなぁ〜

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2018/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「舟を編む」に比べると文楽へのストイックさが伝わりにくかった。しかし著者の文楽愛は伝わった。 ヒロインとの恋と文楽に苦悩しながら、成長していくストーリーだが、ラストは兎一兄さんとの恋が成就した錯覚に陥った。

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2018/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文楽に夢中の主人公健が、文楽のプロとして(?)突き詰める中で、恋をして、また学んでいくはなし。 そもそも文楽を一度も見たことがないので、ベースの部分の理解がしきれず、導入部分はあまり入り込めずに一苦労。 読んでいくうちにだんだん面白くなってきて、文楽に興味を持ち始められたのは、さすが三浦しをんという感じがした。

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