外道の巻 の商品レビュー

半村良(著者)

2024/10/29

"「非人とは、もともと仏法の言葉だ。仏にもあらず人にもあらず、天竜八部衆、夜叉、悪鬼、羅刹を総じて非人と称する」" p.12

祖は『タイタンの妖女』であろうか。裔は数しれず。石川賢の虚無系には濃厚な気配がある。『デスレス』を思い出したり。

かつてWARESの小説とTRPGのギャップに首を傾げたものだ。練法は魔法ではなく忍法であると得心して腑に落ちた。サスケ系の体術ではなく、巨大ガマに乗ったりするほうの。
TRPGのプレイヤークラスであるからにはいわゆる魔法使い的なスキルセットに落着せざるを得なかったのだろうが、体術も含めるべきではなかったかと、当時も思ったものである。
鬼道衆から、そんなことを想起されつつ。