路上の人 の商品レビュー
堀田善衛の信奉者をもって任じる自分として、堀田にこの著作あるを知らなかったのは迂闊であった。 幸い古本で1985年刊の新潮社の箱入り本を入手することが出来た。 「アリストテレスの笑いに関する論文とキリストが笑ったか(このことはキリストの人としての面があるか否か、として重大な問題...
堀田善衛の信奉者をもって任じる自分として、堀田にこの著作あるを知らなかったのは迂闊であった。 幸い古本で1985年刊の新潮社の箱入り本を入手することが出来た。 「アリストテレスの笑いに関する論文とキリストが笑ったか(このことはキリストの人としての面があるか否か、として重大な問題を提起する)?」 「カトリック以前に成立したキリスト教がはたして異端といえるか?」 本著は全文をバルセロナにて執筆したという。
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中世ヨーロッパの世界観がわかり易く物語に織り込まれています。後半は特に路上の人、ヨナの旅にどんどん引き込まれました。キリスト教の異端論争など、普段なかなか得る事の出来ない深い世界もきっちり書かれていて、その意味でも勉強になります。
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