希望 の商品レビュー
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タイトルで、前向きさを期待して買ったのだけど、現実でここのとこへこみがちなところを、最後に収録されてる表題作は、希望をもたせてくれない感じだった(^_^;) いえ、全体的には嫌いじゃないし、表題作のも、元気な時だったら結構好きかもしれない。 <森○嗣ぽいなーと思う… 表題作は、根底に敵意や怒り、みたいなものを感じるんだけど…瀬名さん、何かに怒ってます? 最初の方の短編は、後味悪くない。 途中、ぜんっぜん解らない短編もあった。 全体的に3.5くらいかな。 そろそろ8月が来るから、『八月の博物館』が読みたくなりました。
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初の短編集。懐かしい登場人物があったりして楽しめた。 「希望」は解説を読んで納得した。確かに挑発的な内容だ。でも面白い。
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とても楽しみにしていた第一短編集。しかし、難解だなぁ。再読しよう。ちょうどヒッグス粒子発見の報が入ったばかりの実世界にちょうど良いSFだなぁ。 作品は、読みやすい義手のマジシャンもの「魔法」、とても静かで味わい深い「静かな恋の物語」、シートン動物記を知らないと面白くないもの...
とても楽しみにしていた第一短編集。しかし、難解だなぁ。再読しよう。ちょうどヒッグス粒子発見の報が入ったばかりの実世界にちょうど良いSFだなぁ。 作品は、読みやすい義手のマジシャンもの「魔法」、とても静かで味わい深い「静かな恋の物語」、シートン動物記を知らないと面白くないもののケンイチが出てくるから満足な「ロボ」、再読だがイマイチ理解しにくい「For a breath I tarry」、面白くない「鶫と鷚」、再読だがこれも理解しにくい「光の栞」、最後も再読だが話題のヒッグス粒子が出てくる「希望」。 再読したいと思う。 追伸) 作中ヒッグス粒子発見時のコメントは以下の通り。 この発見によって宇宙の姿が明日から変わることはありません。しかし人間社会の相貌は、いまこの瞬間から変わるでしょう。みなさんには残念ながら、不可逆的に、永遠に。
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「希望」瀬名秀明 SF文学。鉛白。 作者の第一短編集。 瀬名さんは貪欲。 SFに色眼鏡を持っている人も、「パラサイト・イヴの瀬名秀明」のイメージの人も、ぜひ読んで欲しい一冊です。 科学は哲学の範疇から、世界を追求し、記述することを目指している。 通常は、現代の科学の記述方法で、...
「希望」瀬名秀明 SF文学。鉛白。 作者の第一短編集。 瀬名さんは貪欲。 SFに色眼鏡を持っている人も、「パラサイト・イヴの瀬名秀明」のイメージの人も、ぜひ読んで欲しい一冊です。 科学は哲学の範疇から、世界を追求し、記述することを目指している。 通常は、現代の科学の記述方法で、論文・数式を用いていて、それはとても明瞭に一意です。 (あくまでもフィクションではあるが)抒情的に、ロマン的に、含意的に記述する〈科学〉はこんな感じです。 瀬名さんは意欲的。おすすめ。(4)
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宇宙よりも科学理論系よりのSF短篇集。どれも日本国内SFだと割と王道なものだと思う。 やはり表題作「希望」が良いが、「光の栞」もなかなかの傑作。 前半のロマンス混じりのSFは個人的に頭を捻ったが(単にラヴストーリーへの理解が足りないだけ)、その2編なんかは内容が濃い好SF短編。
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SF部会課題本。レベルの高さは感じられるけれど、面白いかというと、よくわからない。疲れた頭で無理に読むものではないね。
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一月ほど前に読み終わっていたんだけど、感想を書き忘れていたので。 パラサイト・イブの瀬名秀明さんの短編集として期待して読みましたが、巷の高評価とは裏腹に僕にはちょっと読みにくいモノでした。全体を通して長編のモチーフ的なモノが多く、長編になればもっと面白くなるのかなぁと。単に自分の...
一月ほど前に読み終わっていたんだけど、感想を書き忘れていたので。 パラサイト・イブの瀬名秀明さんの短編集として期待して読みましたが、巷の高評価とは裏腹に僕にはちょっと読みにくいモノでした。全体を通して長編のモチーフ的なモノが多く、長編になればもっと面白くなるのかなぁと。単に自分の読解力が無いだけかもしれませんが、僕にとっては残念な作品です。
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この人は、現実の科学の上に架空のディテールを接合することで、SF世界に説得性を持たせることが実に巧妙だと思う。 この小説集の構成も、精密なロボットを登場させて親しみを感じさせる物語から始まり、最終話では宇宙の構成自体を密かに崩してしまう。狼王を下敷きにした「ロボ」では生物とロボットの間の模倣と親近感の関係を掘り下げ、「For a breath I tarray」では自然界にある対称性と在り得る世界の選択を、「光の栞」では本という形に実体化された人体パーツによる声語りを提示してくれる。 いずれも、科学と人間との接点をぎりぎりまで突き詰めた題材であり、ただサイエンスであれば未来的であったSFとは一線を画した作品群になっている。それにしても、「鶫とひばり」のなんと美しいことか。「パラサイト・イブ」から始めた作者の到達した世界に、感動を覚えた。
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SF短篇集。概念的なアプローチが強いかと思った。「魔法」「静かな恋の物語」は好きだった。ツッコミたくなるところは多数あったが、本筋は共感できたから。「恋愛」自体がSFだよね、という観点で。 逆に、全く共感できず、観念に走りすぎていて、イメージの描出と実際に起こっていること空想科学的な部分の実態が捉えられなかったのが、「希望」と「光の栞」。特に、「光の栞」に関しては、「何のために本を生体でつくるのか」ということに関して、諸々の設定を何度読み返しても理解に苦しんだ。首を捻りながらも結局最後まで読めたので、筆力のある作家さんだな、と思った。
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SF短編集。表題作含む7編収録。 SFの短編って初めて読んだせいか、自分の知識が無さ過ぎるせいなのか、世界に入り込む前に読み終わってしまって・・・ 扱ってるテーマは興味あるものばかりなだけにすごく残念...
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