化合 の商品レビュー
若手刑事とベテラン刑事が、冤罪を防ぐべく活躍する話。 もし現実も、この話のとおりに、検察が、検察官の主張、主観にて犯罪者を確定していると考えると、薄ら寒い感じがする。
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自白に頼った調書で起訴され、99%が有罪になっている。小説の中でのことが現実に起こっているようで、ある意味ほんとうに怖い小説だった
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非常に完成度の高い警察小説であると感じた。官僚組織である警察を描いた小説は世の中に多いけれど、ここまでリアリティを感じさせる作品は他に読んだことがない。といっても、警察の組織のことを知っている読者など殆どいない。何故それほどまでにリアルと感じるのかというと、建前的なルールと本音的...
非常に完成度の高い警察小説であると感じた。官僚組織である警察を描いた小説は世の中に多いけれど、ここまでリアリティを感じさせる作品は他に読んだことがない。といっても、警察の組織のことを知っている読者など殆どいない。何故それほどまでにリアルと感じるのかというと、建前的なルールと本音的な運用の部分のバランスがとても自然に感じられるからだ。これは、組織に所属している人なら誰もが理解できると思う。このような組織のメカニズムへの考察の深さが本作品の味わいの深さであるといえると思う。
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自白だけで犯人だと決めてしまうなんて信じられない。 いつもとは違う状況で迫られれば、窮屈な状況から開放されたいがためにやってもいないことをやったと言ってしまいそう。 物的証拠で判断してもらいたいものだ。 そんなことを考えると科学捜査の発展ってすごいわけだ。
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STシリーズでお馴染みの菊川を主人公とした物語。 検事VS刑事の駆け引きが展開される。 これと言って盛り上がりもなく、展開も無難。 でも、この菊川が出会った事件がきっかけで、STが結成されたと思うと、最後にちょっと愛着が生まれる。
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何故か捜査に首を突っ込む烏山検事.立場上抵抗できない警察の捜査員との争い.検事が犯人と思い込んだ容疑者を自白に追い込んだが、程なく滝下と菊川は決定的な証拠を得て真犯人を突き止める.それにしても頑固で頭の固い検事を見せつけられ、冤罪が起こる可能性を本気で排除する必要性を感じた.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある殺人事件における検事と警察捜査陣の対立を描く警察小説。 事件の筋読みは、割と簡単で(実はオチがあるのだが)、検事と警察との対立がメインストーリー。 昨今の冤罪に対する警鐘的小説だと思います。 時代が1990年設定のため、懐かしいキーワードや描写があり、世代的にもくすぐられます。 また、自分は読んだことのないシリーズの前日譚にもあたるそうで、キャラもたっていました。
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STシリーズの前の話だと分かって読んだら面白いと思います。化合と言う題名が最後になってやっと分かるので。最後は若かりしき頃の菊川刑事、すっきりとしたスーツ姿の三枝警部補、所轄の滝下刑事が犯人逮捕へ持っていく。検察側、警察側の捜査から起訴までの流れが 本当にこんな風なんだろうなぁと...
STシリーズの前の話だと分かって読んだら面白いと思います。化合と言う題名が最後になってやっと分かるので。最後は若かりしき頃の菊川刑事、すっきりとしたスーツ姿の三枝警部補、所轄の滝下刑事が犯人逮捕へ持っていく。検察側、警察側の捜査から起訴までの流れが 本当にこんな風なんだろうなぁと 少し考え深い作品でした。
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『隠蔽捜査』シリーズの世界観に近いように思いました。 うっかりSTシリーズ読む前に読んじゃった。 ST読み終えてから再読したいです。
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STシリーズの菊川と三枝の若かりし頃の話。シリーズ番外編の位置づけだが、シリーズを知らなくとも、ほぼ問題なく読める。That's 警察小説。ただし、STが結成される前の話なので、少し時代設定が古くなっているのは仕方なし。 本編の菊川ってこんなんだっけ?と思うくらい、真面...
STシリーズの菊川と三枝の若かりし頃の話。シリーズ番外編の位置づけだが、シリーズを知らなくとも、ほぼ問題なく読める。That's 警察小説。ただし、STが結成される前の話なので、少し時代設定が古くなっているのは仕方なし。 本編の菊川ってこんなんだっけ?と思うくらい、真面目で青臭い新人刑事、菊川が新鮮。所轄のベテラン、滝下とのコンビもイイ。 検事が独断で立件に突っ走る展開はちょっと強引かなぁ、と思わないでもないが、昨今、明らかな冤罪も出てきているわけで、全くあり得ない、というわけでもないか。 事件自体はそれほど複雑ではなく、平凡な感じではあるのだけれど、捜査内での人間関係や駆け引きの件は面白く読めた。今野作品らしく最後は綺麗にまとまり、読後感良し。
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