悪霊の棲む部屋 の商品レビュー
第一章は期待できる感じだったのですが…。 鬱屈した人間の描写が長くて、恐怖感がみるみる減少していき。 かといって人物描写が面白いわけでもなく…。 非モテとか不倫とか紋切型で…。 主人公が祟りとは直接関係のない第三者的な立場だったのも、怖さを感じなかった原因かな。 とはいえ本を放り...
第一章は期待できる感じだったのですが…。 鬱屈した人間の描写が長くて、恐怖感がみるみる減少していき。 かといって人物描写が面白いわけでもなく…。 非モテとか不倫とか紋切型で…。 主人公が祟りとは直接関係のない第三者的な立場だったのも、怖さを感じなかった原因かな。 とはいえ本を放り投げたく酷さではなく、退屈はせずに最後まで読めました。
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大当たり!! 初作家にしてこの引き!最高です。 読みたかった話がここにありました。 タイトルはホラーっぽいけど背表紙にはこのミス大賞、迷いつつ手に入れた結果、ド直球のホラーで大感激。 舞台がホテルっていうのも好み、その後にある家族の因習話への流れにうっとりです。 ミステリー作家さんのようですがこれの他にはホラーを書いていないのか興味津々。 書店の棚からの偶然の出会い本、これだから本屋通いはやめられない!! 大満足です。
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悪霊の怖い話かと思い、恐る恐る読み始めたが その他の人間模様が多く書かれており飽きることなく楽しく読めた 横道に逸れたかと思いきや いつの間にかちゃんと元に戻って 話の流れもスムーズ 私好みの文章だったよう 最後の関係性は?
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【あらすじ】 1泊7,000円、都内にあるビジネスホテル・ホテルリバーサイトには、使用禁止になっている「705号室」がある。新しく支配人に就任した本城は、利益向上のため部屋を改装し、十数年ぶりに予約をとることにした。改装中のある日、デリヘルの運転手が、店の娘が行方不明だとやってきて―。宿泊客やデリヘル嬢、支配人、客室係など、「705号室」にかかわった者たちに、次々と災いが襲いかかる。 【感想】
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設定は面白い。 人間には支配しきれないあやかしと、何かを得れば何かを失うという明快な決まりごと。 言い伝えられてきた約束事が途切れたとき、再びあやかしは活動を始める。 おのれの思うがままに・・・。 登場人物も物語の展開も、いまひとつ物足りない。 描ききれていないのか、それともあ...
設定は面白い。 人間には支配しきれないあやかしと、何かを得れば何かを失うという明快な決まりごと。 言い伝えられてきた約束事が途切れたとき、再びあやかしは活動を始める。 おのれの思うがままに・・・。 登場人物も物語の展開も、いまひとつ物足りない。 描ききれていないのか、それともあえてまとまりのない描写にしたのか。 妙に細かな描写があると思えば、いきなりざっくりとした感じになってみたりと、読んでいて落ち着かない気分にさせられた。 「このミステリーがすごい!」優秀賞を受賞しての2作目だという。 ホラー小説としての狙いはわかるけれど、もう少しだけ物語からにじみでる恐怖感がほしかった。
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とあるビジネスホテルの1室で起こる不可解な出来事。そしてこのタイトル名。もう読むしかないでしょ!と期待を胸に手に取る。完全に憑き物メインの心霊ホラーかと思いきやそう来たか。いい意味で裏切られたこの伝承・伝奇ホラー…いや、ホラーというよりミステリー・サスペンス色のが強いかも知...
とあるビジネスホテルの1室で起こる不可解な出来事。そしてこのタイトル名。もう読むしかないでしょ!と期待を胸に手に取る。完全に憑き物メインの心霊ホラーかと思いきやそう来たか。いい意味で裏切られたこの伝承・伝奇ホラー…いや、ホラーというよりミステリー・サスペンス色のが強いかも知れない本作品は僕を大いに楽しませてくれた。後半より災いの謎が紐解き始め、読み手に疾走感を誘うがオチはどうしても勘づいてしまう。ブルっちゃう程の怖さは無いが安定して楽しめます。でもタイトルは文庫化前の『705号室』のがやっぱりいいですね。
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ミステリー?ホラー?オカルト? 色々な要素を独特の文体で読ませてくれます。 最初はくせのある文章だなと思っていたが、独特のリズム感で視点が捻じ曲げられるよう。 解説によるとわざとらしいですが、私の場合は見事にはまりました。 途中の予想も見事に裏切られて、最後は... ありきたりの...
ミステリー?ホラー?オカルト? 色々な要素を独特の文体で読ませてくれます。 最初はくせのある文章だなと思っていたが、独特のリズム感で視点が捻じ曲げられるよう。 解説によるとわざとらしいですが、私の場合は見事にはまりました。 途中の予想も見事に裏切られて、最後は... ありきたりのホラーに飽きた人にもおすすめ。
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リバーサイドホテルの705号室は10年ほど前から客室ではなく倉庫として使われていた。 10年ほど前にこの部屋に宿泊していた客が、外出先で亡くなり、それからしばらくして部屋は使われなくなった。 その客は長期間に渡り宿泊していたが、昔は栄えていた温泉旅館の関係者だった。その旅館の奥部屋には祭壇があり、おくだり様が守り神として祀られていた。 おくだり様は家の守り神として崇め奉れば他に類がないほどの功徳をもたらすが、少しでも扱いを間違えて機嫌を損ねれば一族郎党が祟り殺されるほどの危険性がある、どうにも厄介な存在らしい。 ホテルの支配人が代わり、705号室を改装し客室として使用しようとしていた時、内装業者が壁の中から竹筒を見つけ、管内管理担当の山田に渡したところから事件が起こりだす。
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理屈抜きの因襲と現実に現代に起きたことを絡ませているが、白けないで、面白さだけを楽しむことができる。大大傑作と思った。
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「このミス」の文庫だけど内容は完全にホラー。 日本の伝承やしきたりを絡めつつ、超常現象が主にホテル内で起こる話で、物語は良くできてるし、ラストもホラーっぽくて良い。 が、地の文が独特…というかあまりにも冗長で読みにくく(特に心理描写で顕著)、狙って書いたなら確実に失敗している。
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