悪霊の棲む部屋 の商品レビュー
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ミステリーじゃなくオカルトですな、これは。もしくは伝記ホラー。 ミステリーと称して書店に並べるのは少し阿漕な気が致します。 だらだらと長かったり必要以上のミスリードを狙ってきていない分読めない事もないんだけど、 日本昔話じゃないんだからこんな何の解決にもなっていないお話をミステリーと言われても・・・って感じ。 探偵役?の本条の行動にしても、第一にホテルの事を考えられるような真人間が警察を頼らないのも不自然。 警察を絡めてきてしまうと作者がオカルトとして成り立たせにくかったんだろうなーとか裏を見てしまいますよ。 オカルトを書きたいなら堂々勝負しろ、ミステリーという言葉に逃げるな、混合させたいならもう少し練れ、 というのが正直な印象でした。 山田の行動由縁についても、憑き物が深層を表出させてしまいましたー ってあまりに無難すぎやしませんかね。 個人的な精神感覚では山田を憎み切れない部分を受け取ったのが唯一と言える収穫かな。 そこから自分を客観的に見れるような気はしました。 にしてもこのミス大賞シリーズとは相性悪いなあ。いい記憶がない
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自分とは相性が悪いのか、失礼ながら良いところが全くなかった。どうして本作が「このミス」シリーズに選ばれているのか理解できず。
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途中まで夢中で読んでいったのに、水谷千春の周司に対するあまりにも子供じみた言葉で萎えました。 血をだらだら垂らしたけが人に「死んじゃったの?ねえ、ねえ、大丈夫ですか?」阿呆か! と頭を引っぱたいてやりたい。 無垢な新入社員という設定ですが、無垢というよりも無知すぎ。もうちょっと緊...
途中まで夢中で読んでいったのに、水谷千春の周司に対するあまりにも子供じみた言葉で萎えました。 血をだらだら垂らしたけが人に「死んじゃったの?ねえ、ねえ、大丈夫ですか?」阿呆か! と頭を引っぱたいてやりたい。 無垢な新入社員という設定ですが、無垢というよりも無知すぎ。もうちょっと緊張感のある子が場面的にあってたのでは? 社会人にもなってこの物言いをする人はいないでしょ。と作者に言いたい。
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地の文章の冗漫さは、私だけではなくて多方面でコメントを見かけた。 それに関して大森望さんが、この文章こそが練られているのに、 いわゆる一般的なホラーを求める読者どもよ、お前らが愚かなんじゃい。 みたいな文章を寄せていたが、そうなの? 文章を引き延ばし引き延ばすことで、 確かに...
地の文章の冗漫さは、私だけではなくて多方面でコメントを見かけた。 それに関して大森望さんが、この文章こそが練られているのに、 いわゆる一般的なホラーを求める読者どもよ、お前らが愚かなんじゃい。 みたいな文章を寄せていたが、そうなの? 文章を引き延ばし引き延ばすことで、 確かに一種熱に浮かされたようなずるずる感を与えるのはいい。 でも、ホテルと言うシチュエーションにそのけだるさは、 くどい、というか、食い合わせの悪さを感じる。 もちろん気軽にホテルを旅館にしたり、 いわくつきの古い家屋にしなかったのは狙いもあったのだと思う。 でも、囚われた手記の書き手があまりに愚鈍にダメになってゆくのを目にすると、 なんか古くさいな、と思ったのも事実。 この本はホラー対象の最終選考に残った作品の改題だと言うことで、 見てみるとその発表は2004年。 であればインターネットで調べるとかなんかあるんじゃないの? どうもその、古さばかりが鼻につく。 現代物を書くのであれば状況を固定するなり、 ツールを利用しない必然があってしかるべきでは。 作者が50才近い、ということを考えると、 しかたがないのかな?なんて思ってナットクしたいほどに、 あたしには響かなかった物語。 途中から視点が大きく変わって部屋の不調の元が明かされたあたりから、 大きな転換を期待したんだけど。 どうにもあたしにとっては、この作品、響きませんでしたね。 ざーんねーん。
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不穏な出来事がよく起きる、ビジネスホテルの一室をめぐるお話。 しかしどうも、長所を探すのが難しい一冊です。 文章が読みにくいのは、まあ多分わざとだと思いますが、饒舌というよりは冗長。 キャラクターもなんだか薄い。 ホテルの悪霊と、旧家の狐の呪いを結び付けるのは面白いと思うけど、そのかわり「ホテルの怪談」としての面白さは半減している気がします。 短編で充分だったんじゃないかな。
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いわくつきの部屋で起こる恐怖の物語…というよりは、憑き物筋のお話です。 因果はめぐるというか、これはこれでコワイです。
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久々にホラーが読みたくなって購入。現在、積読状態。(2011.9.30) 読了(2011.11.20) 時同じく、「感染夢」購入。久しくホラー系から遠ざかっていたのだが。原題「ホテル奇談」タイトルとしてどっちがいいのかなぁ…。1夜で読了。まぁ、不眠症だし。ホラーと推理の中...
久々にホラーが読みたくなって購入。現在、積読状態。(2011.9.30) 読了(2011.11.20) 時同じく、「感染夢」購入。久しくホラー系から遠ざかっていたのだが。原題「ホテル奇談」タイトルとしてどっちがいいのかなぁ…。1夜で読了。まぁ、不眠症だし。ホラーと推理の中間。 ホテルって、なにがあっても不思議はないかも…と思う。過去、東京品川プリンスホテルに宿泊したら、数日後、現役国会議員が自殺したし。議員さんてどうしてホテルで自殺するかなぁ。自宅ですりゃいいのに…。ホテルは迷惑でしょうよ、そりゃ。 でも、人の噂も75日。再開するんですね。多分その部屋も。私だって忘れましたよ、何号室だったかなんて。品川プリンスホテル、それだけは覚えているけど。そこ、フツーにディズニーパックプランたてたりしてるし(私は2度と泊まらないけど) 「感染夢」もそうだが、不眠症で悩んでる人間が読むべき本でなかったな、と。しかも、風邪で寝込んでるときに…。 悪霊、といわれたものの正体は、途中でははぁ…ときた。その正体と関連して、小松左京の「件」を思い出した。あのときの衝撃が思い出され、小松左京=日本沈没、しかしらない人はこの短編の「件」をご覧あれ、と思った。 という訳で不眠症は悪化の一途の人間としては、まだその入り口の人は読むな、と。感染夢同様。
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このミス大賞優秀賞らしいのですが、ミステリというよりホラー小説なんかな。 ホテルに怪談はつきものですね。
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ホテルを舞台にしたホラー。泊まったら不幸になると言うありきたりな話を予想していたら、民間伝承に旧家の没落を交えてきちんとしたバックボーンを用意しており、なかなか面白かった。日本的な妖怪と西洋式ホテルは一見相容れないようだが、作りがしっかりしてさえすれば十分楽しめることを証明してい...
ホテルを舞台にしたホラー。泊まったら不幸になると言うありきたりな話を予想していたら、民間伝承に旧家の没落を交えてきちんとしたバックボーンを用意しており、なかなか面白かった。日本的な妖怪と西洋式ホテルは一見相容れないようだが、作りがしっかりしてさえすれば十分楽しめることを証明している。ただ文章に読みづらいところがあるのが難点。
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この作品がホラーサスペンス大賞の選考に残るなんて、俄かには信じ難い。というかむしろ信じたくない。 ★一つさえ惜しい。
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