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逆境を越えてゆく者へ の商品レビュー

4.2

22件のお客様レビュー

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2023/06/18

約100年前に刊行された『修養』『自警』から、東日本大震災後に逆境に立ち向かう全ての人に向けて2011年に編集されていますが、現代でもその内容は少しも色褪せる事なく、多くの気づきを与えてくれます。 逆境は全ての人にある。得意の絶頂にある人にも大統領の地位にある人にも、必ず自分の...

約100年前に刊行された『修養』『自警』から、東日本大震災後に逆境に立ち向かう全ての人に向けて2011年に編集されていますが、現代でもその内容は少しも色褪せる事なく、多くの気づきを与えてくれます。 逆境は全ての人にある。得意の絶頂にある人にも大統領の地位にある人にも、必ず自分の思い通りにならないことがある。この自分の思い通りにならない事には二種類ある。つまり、天の授けるものと自分が作り出すものである。 前者は運命と称され、後者は自業自得と言われる。二種類の禍いのうち人生でどちらが多いかといえば、自ら作り出すものの方がはるかに多い。ただ人は普通、なぜ逆境に陥ったかを良く考えないから、天を怨んだり他人を怨んだりするのだ。知恵が少ない人ほど罪を他人に転嫁する事が多い。 逆境も善用すれば、修養のための大きな糧となり、順境に到達する手段となる。 逆境の時、一歩退いて、さて、この先は・・・と考えれば、前途が少しは見え、光も希望も認められるはずである。もう少しつま先立ちをして前を見る事が大事だ。 逆境を善用する方法 1.悲しみを共にするという同情心 2.他人の欠点を許す寛容さ 3.不幸の中に一条の光を見出す感謝の念 4.逆境は自他に対する試金石 5.逆境から得られる超俗的修養 順境にあるとついつい油断が生まれる。 人生の禍福は全て自分の心が作り出す。 人生の4つの力を貯蓄する 1.金銭、2.体力、3.知識、4.精神力 最も大切なのは『徳』の貯蓄をする事だ。 人生の決勝点を高いところに置き、自分に克つことが大事。

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2021/08/19

震災後に編まれた本ですが、コロナ禍の今、特に役に立つと感じた金言が多くありました。 意外だったのは、新渡戸先生の時代は、貯金することや健康を省みることが、軽んじられていたようで、これらの大切さについても切々と説いておられます。

Posted byブクログ

2021/05/02

「牛の歩みのように遅くてもいいから、一歩一歩と進み続ければやがて必ず千里の遠きに達することができる」 本書は、東日本大震災によせて復刊されたことを知る。平易で、わかりやすく、100年前に書かれたことに驚きを禁じ得ない。

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2019/02/10

第4章 四つの力を貯蓄する 金銭の貯蓄、体力の貯蓄、知識の貯蓄、徳の貯蓄。 非常にためになりました。 特に体力の貯蓄は、今まさに体力が落ちて気が滅入っていたところなので、なるほどと思いました。 徳の貯蓄、実践したいと思います。 第5章 臆病を克服する工夫 弱点の自覚から起きる気...

第4章 四つの力を貯蓄する 金銭の貯蓄、体力の貯蓄、知識の貯蓄、徳の貯蓄。 非常にためになりました。 特に体力の貯蓄は、今まさに体力が落ちて気が滅入っていたところなので、なるほどと思いました。 徳の貯蓄、実践したいと思います。 第5章 臆病を克服する工夫 弱点の自覚から起きる気弱 。 自分の最善を尽くせば無作法も許される 。 正を守って恐れることなかれ。 自分の弱さに嫌になっていたので、弱さを乗り越えるヒントになりました。 柔らかく、そして力強い、そんな印象の本です。

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2018/11/14

底本ではありますが、はじめての新渡戸稲造さん。お札で有り難がってることしかなかったけど、今の世にもぴったりな金言が沢山でした。どんな時代でも、本筋は変わらないのでしょうか。 体力のある時に武士道とか読んでみたいです。

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2018/11/04

逆境のときは、天が自分の力をためす機会を与えてくれたものだと思って楽しみ、順境のときは決して驕らず、逆境に在ったときを思い出す。そのような認識はあるが、油断しているといつでもその逆で、逆境を恨み、順境で慢心している懲りない自分がいる。自己啓発の名著を読むと、いつも甘えた精神に喝を...

逆境のときは、天が自分の力をためす機会を与えてくれたものだと思って楽しみ、順境のときは決して驕らず、逆境に在ったときを思い出す。そのような認識はあるが、油断しているといつでもその逆で、逆境を恨み、順境で慢心している懲りない自分がいる。自己啓発の名著を読むと、いつも甘えた精神に喝を入れられた気持ちになるが、この気持ちを忘れぬようにせねばと思う。

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2017/10/02

再読3回目。特に逆境ではないが、順境に関する記述があったことを思い出し再読。逆境や順境の時に陥りやすい罠や、その時の心の持ちようなどについて、日本語特有のやわらかい言い回しが絶妙。勇気やアイデアが湧く。読むときで感じたり気付いたりするのが異なるのが本のいいところ。

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2014/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

武士道等を著した明治の人、新渡戸稲造の語録集。 意外にも新渡戸稲造はキリスト教を信仰していていた。 しかし持っている人格は何とも明治の人格者らしい。 本書は逆境に陥った人を温かく励まし、順境の人を戒めるような内容で、苦しいなと思ったときに紐解くと良いかなと思った。 いいなと思ったこと 逆境に陥ったときはヤケになるのではなく、さてこの先は。。とつま先立ちで先を見てみる。 決心を継続させるにはここだなという感覚を大切にする。

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2014/09/15

全力で努力する人は、遅かれ早かれ逆境から浮かび上がる。 牛のように遅くてもいいから一歩一歩と進み続ければ、やがて千里の遠きに淘汰することができる。磯雄がう、休まず 最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて、記憶すること。

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2013/04/26

「人の幸不幸は、その人の心の内にある」境遇の順逆は、心がけ一つでいかようにでもなる。逆境にあっても心がけ一つで一条の光明が発見出来る。その通り!!

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