ひゃくはち の商品レビュー
著者のデビュー作。ひゃくはちは野球の硬式ボールの縫い目の数と煩悩の数をかけたタイトル。社会人となった主人公が高校野球生活と彼女とのエピソードを思い出し懐かしむ。おすすめ。 しかし、同級生だった女の子と再会し恋愛に発展するシチュエーションというのは、越谷オサム『陽だまりの彼女』でも...
著者のデビュー作。ひゃくはちは野球の硬式ボールの縫い目の数と煩悩の数をかけたタイトル。社会人となった主人公が高校野球生活と彼女とのエピソードを思い出し懐かしむ。おすすめ。 しかし、同級生だった女の子と再会し恋愛に発展するシチュエーションというのは、越谷オサム『陽だまりの彼女』でも描かれているように、男にとっても心ときめくものである。それに実社会でも以外と多く耳にする。
Posted by
青春って主張がとにかく強いなーという印象。登場人物たちみんな熱い。けどストーリーはあっさりしていると思った。
Posted by
久々に読んで良かった青春モノに巡り会いました。陰でひっそりと応援しているオヤジさんの存在がいいですね。
Posted by
読んでるあいだに夏の甲子園がはじまって、地元の育英が初出場初優勝をしていた。 暑かった。 今じゃないと読み切らなかったかもしれない。 ゆっくり読んだら先を思い描けてしまうし、青すぎて涙なんかでなかったんじゃないかなあ。 それくらいに勢いと暑さに溢れていた。期間限定だからこそ泣け...
読んでるあいだに夏の甲子園がはじまって、地元の育英が初出場初優勝をしていた。 暑かった。 今じゃないと読み切らなかったかもしれない。 ゆっくり読んだら先を思い描けてしまうし、青すぎて涙なんかでなかったんじゃないかなあ。 それくらいに勢いと暑さに溢れていた。期間限定だからこそ泣ける学生スポーツそのものの空気を纏っていた。
Posted by
名門高校野球部の万年補欠部員が主人公の物語です。 中村蒼くんめあてで映画『ひゃくはち』を観たらものすごーーくよかったので、原作もと思って読んでみたら……、結構違いました! まず、映画は高校2年から3年までの間だけだったけど、原作では社会人になってからの場面と高校生時代が交互に...
名門高校野球部の万年補欠部員が主人公の物語です。 中村蒼くんめあてで映画『ひゃくはち』を観たらものすごーーくよかったので、原作もと思って読んでみたら……、結構違いました! まず、映画は高校2年から3年までの間だけだったけど、原作では社会人になってからの場面と高校生時代が交互に描かれます。 社会人になってからできた彼女・佐知子の存在感が強いです。 映画ではかなり男くさくて女の子はあんまり出てこなかったもの……。笑 次に、映画では主人公の雅人とノブ+同じ部屋の純平と健太郎が仲良し4人組だったけど、原作では春山球道という野球をするために生まれてきたような名前の少年がいて5人組でした。 まあそれはいいんだけど。 一番びっくりしたのは物語の展開ですね……! 途中から、え、全然違うやん!!みたいな。 キャラクターは同じなんだけど、途中までの展開もだいたい同じなんだけど、ある場面からぷっつり二つに分かれてそれぞれがドラマになってる、みたいな。 ラストも全く違う。 どっちもものすごくおもしろいし、結末も含めてどっちも甲乙つけがたい展開だと思います。 まあ、蒼くんがノブ役だってことを考えると、わたしにとっては映画の方がいいけど。笑 あと、原作では雅人が語り手だから雅人が主人公って感じがとても強いけれど、映画では雅人とノブという二人の関係により重きが置かれているという感じがしました。 映画化にあたっては森義隆監督も悩んだだろうなあ。 文庫版の解説は森監督が書いていて、早見和真さんとはとても仲がいいようだから、お互い納得して大幅に変えたんじゃないかなと思いますが。 わたしは映画もだいすきですが、原作もとてもとてもよかったです。 クライマックスからラストにかけてはドトールで読んでいたので泣けなかったけど笑、感動した。 8年?という歳月が経っているからこその物語って感じ。 『ひゃくはち』、すきだわ。 高校野球がすきな人には特におすすめです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青春スポーツ小説。 主人公雅人は、恋人佐知子の告白をきっかけに高校時代を思い出す。野球とたばこ、女の子に明け暮れていた日々。そのうち、親友ノブが彼女を妊娠させてしまいー。こう書くとつまらない感じがするが、世代が近いからするっと入ってくる。
Posted by
甲子園出場を目指す名門高校野球部の高校生達を描いた青春野球小説。 とは言っても、主人公が社会人として転機を迎えた8年後の視点から、回想の形式でメインパートの高校生活は描かれており、主人公がかつての仲間達に対して8年後の現在もかかえる「わだかまり」の正体が何なのかが、ラストに向け...
甲子園出場を目指す名門高校野球部の高校生達を描いた青春野球小説。 とは言っても、主人公が社会人として転機を迎えた8年後の視点から、回想の形式でメインパートの高校生活は描かれており、主人公がかつての仲間達に対して8年後の現在もかかえる「わだかまり」の正体が何なのかが、ラストに向けたストーリー上の大きな鍵となっているが、読者である自分が高校野球としての「あるべき論」にあまり興味がないからか、その「わだかまり」が生じざるを得なかった原因に対して、今ひとつ納得感を感じられなかった。 ただ、醒めていなながらも結局は野球が大好きで甲子園に無条件に憧れる高校生達の姿は読んでいて楽しいし、かつての友人達と再会するエンディングも、見え見えではあっても期待通り。 爽やかな青春小説が好きな方におすすめの本。
Posted by
面白かったけど、最初に張られた伏線は驚くほどの結末じゃなかったかなぁと。単なる野球小説として読めば十分楽しめる。
Posted by
すごい面白かった。競技は違えど、チームが大好き、勝ちたい、けど試合に出て活躍したい、けどいざ勝敗のかかった場面で出ろと言われたら嫌、みたいな気持ちもとても共感できて、感情移入して読めた。他のが文庫化されるのを期待。
Posted by
新感覚(←死語か?)の高校野球小説。 主人公が名門高校野球部の準レギュラー、という設定が何とも絶妙。 主人公といいい仲間たちといい、等身大の高校球児とゆうモノがよく描き込まれているのではと思いました。 あ、でも、喫〇とか飲〇とか合コ〇とかのシーンは、もちろん純然たるフィクシ...
新感覚(←死語か?)の高校野球小説。 主人公が名門高校野球部の準レギュラー、という設定が何とも絶妙。 主人公といいい仲間たちといい、等身大の高校球児とゆうモノがよく描き込まれているのではと思いました。 あ、でも、喫〇とか飲〇とか合コ〇とかのシーンは、もちろん純然たるフィクションだと信じております。はい。 いやはや、久々にいい本をめっけたもんだ。
Posted by