ヒットの経営学 の商品レビュー
経営学を専攻していると、ふむふむ当たり前、ふむふむ聞いたことがある、な内容が広く浅く詰まっている。 経営学って何ぞや??と思っている方には分かりやすくておすすめ。
Posted by
世の中のヒット商品を広く浅く紹介。どんな状況下で開発し、どう販売したのかが簡潔に記載されている。 ヒットの条件として ①時代のニーズを見抜く観察眼 ②本質をえぐる洞察眼 ③製品に独創的な価値を与える発想力 ④アイディアを引き出し束ねる組織力。 全てが必要と論じているが、それらを得...
世の中のヒット商品を広く浅く紹介。どんな状況下で開発し、どう販売したのかが簡潔に記載されている。 ヒットの条件として ①時代のニーズを見抜く観察眼 ②本質をえぐる洞察眼 ③製品に独創的な価値を与える発想力 ④アイディアを引き出し束ねる組織力。 全てが必要と論じているが、それらを得るにはどうすれば良いのかを示唆するところまで述べて欲しかった。 だが勉強しているマーケティング「理論」だけじゃヒットは生み出せないと実感できた。普段からアンテナを張りつつ感性を磨き、且つ理系分野に関する最低限の関心・知識も持つ必要があると反省
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1割8分台。大手メーカーの直近の「ヒット率」だ。 「消費環境がふるわず、ヒット商品が出にくくなった」というメーカーや小売関係者の嘆き節gた聞こえてくる。 この間、リーマンショックが起こり、深刻な景気悪化に見舞われた側面は確かにある。 しかし、果たして外部要因だけが理由だろうか? 「高度成長時代は『富士山型』、1980年代以降は『茶筒型』、最近は『ペンシル型』だ」 ヒットは生まれないどころか、開発費の回収もままならない。 ユニークな価値観を持たない製品の乱立は必然的に値下げ競争を呼び込み、デフレ脱却の足かせにもなる。 本書は、日経産業新聞の連載されていた「ヒットの経営学」に加筆し単行本化されたものです。 ・長打力光る食品界の”ON” 発売から30年経った大塚製薬の「ポカリスエット」が、夏本番を迎えて定番の底力を見せつけた。 2010年6月、全国のセブンイレブンでは、900ミリリットル入りの販売量が前年比7割増。異常値にも見えるこの伸びは、北日本で戦後2番目に記録した暑さだけが理由ではない。 「味がクリアになった」と開発者が胸を張る大きな進化が裏側にあった。 一方、永谷園が2009年9月に全国発売した「1杯で70個分のちから」は注文殺到で一時供給が追いつかず、卸の度肝を抜いた。 目標の3倍も売れるのは即席みそ汁で異例のこと。プライベートブランド商品が幅を利かすコンビニでも存在感を発揮する強力新人は、思いがけない発見から誕生した。 あるメーカーの研究所を訪ねたのをきっかけに、新しい技術を生かす開発がよみがえった。 「この2社はすごくよく似ている。生活者のほうだけを見て、売れない責任は流通側ではなく、製品を開発する側にあるという意識が強い」 菱食特別顧問の広田正は評する。 ともに最初、自ら売り歩き、供給者の論理で売る境遇にもなかった。 大塚グループが掲げる経営理念の中の「革新的な製品を」とは「物まねしない」と同義である。 永谷園の創始者、永谷嘉男が残した開発マン心得五ヵ条には「第一条、私は常に新製品を考えている」「第二条、私は人と同じ物を作らない。必ずひと工夫ないか?を考える」と書いてある。 食品は地域性が強く、3万社超のメーカーがひしめく。その市場を独創力で掘り返し、新しいジャンルを創出してきた食品界の「ON」。 ・女性の消費力こそ宝 女性が喜ぶ商品は”メガ”ヒットになる。 家庭用健康機器大手のタニタは2010年、2つの大記録を打ち立てた。4年前に登場し、8月に累計100万台に到達した3Dセンサー搭載歩数計と、9月に100万部を超えたタニタ著の料理書「体脂肪計タニタの社員食堂」だ。 女性が喜ぶ商品は、ヒットの上に「メガ」がつく。 価格が1台3000円前後の3D型は、機能を詰め込んでも売れなくなる歩数計の「2000円の壁」をあっさり越えた。ポケットやバッグに入れて測れるため、女性が使いやすい。購入者の3割を占めている。09年秋、淡いピンク系など女性向けのデザインを追加した機能は、出したとたんに火が付き売れ行きが倍増した。 500キロカロリー前後の日替わり定食レシピを紹介する料理書も、無理せずダイエットしたい女性の気持ちをくすぐる。中心読者は40代。「健康な社員のためタニタで実際に出されている食事に説得力がある」と大和書房の長谷川恵子は言う。前向きな意欲を呼び込むカギは信頼。「タニタの堅実な企業イメージを損なわないように、あえて地味な作りにした。」 ヒット商品を生み出すには独創的な発想を持って、消費者目線に立った製品作りが必要ということが良くわかりました。
Posted by
不況を吹き飛ばして「ヒット」の称号を授かる商品には、知恵と技術と組織力に裏打ちされた独自の価値が光る。当事者の声から「成功の方程式」の裏側を追い、売れるものづくりのストーリーの「新しい法則」を探る
Posted by
一度は聞いたことがあるような、身近なヒット商品の誕生秘話を集めた本。 マーケティングとかブランディングとか、なんとなくカッコいい言葉たちの内側に潜む、深くて鋭い洞察や泥臭い執念、そしてひらめき… 移動中の読み物としても面白いし、モノづくりへの情熱を沸き立たせてくれる栄養ドリン...
一度は聞いたことがあるような、身近なヒット商品の誕生秘話を集めた本。 マーケティングとかブランディングとか、なんとなくカッコいい言葉たちの内側に潜む、深くて鋭い洞察や泥臭い執念、そしてひらめき… 移動中の読み物としても面白いし、モノづくりへの情熱を沸き立たせてくれる栄養ドリンク的に摂取するのも効果的だと思います。
Posted by
「どうせ作っても売れないという既成概念の陰には、往々にしてヒットの神様が隠れている」 まさしく! 12/0/28-37
Posted by
常識の壁の打破や革新的な製品によるイノベーションがヒットを産む。いかに同質化から抜け出すか。提言は至極当たり前の内容ではあったが、現在の仕事を振り返るきっかけになった。後半は過去のヒット商品の事例集。
Posted by
不況を吹き飛ばして「ヒット」の称号を授かる商品には、知恵と技術と組織力に裏打ちされた独自の価値が光る。この本の中に現状を打ち破るためのヒントがあると思います。 この本を手にしたのはまったくの偶然でした。直感で手にとって読んでみました。書かれている内容は、「ヒット商品」はいかに...
不況を吹き飛ばして「ヒット」の称号を授かる商品には、知恵と技術と組織力に裏打ちされた独自の価値が光る。この本の中に現状を打ち破るためのヒントがあると思います。 この本を手にしたのはまったくの偶然でした。直感で手にとって読んでみました。書かれている内容は、「ヒット商品」はいかにして生まれたのか?ということが多彩な具体例を用いて説明されています。僕が特に興味を引いたものは大塚ホールディングズの大塚明彦会長がはじめて語ったヒットを生み出す「秘訣」特に今では大豆と炭酸を組み合わせるという前代未聞の「ソイッシュ」や統合失調症治療薬の「エビリファイ」の「ゴリゴリ」に行うといわれる商品開発にまつわる話は非常に興味を持ちました。 あえて東京に本社をおかず徳島から世界をにらむ、という会長の言葉にも反骨精神を感じることができました。そして、東京にいたことよくお世話になっていたコンビニのファミリーマートがツイッターで新開発をするおにぎりの具のアイディアを募って、実際に店頭に並ぶまでのプロセスは、時代を感じさせるものがありました。こうしてみると、ヒットを生み出す背景というのは会社ごとにさまざまで、常識とされることに真っ向から立ち向かったり、その地方限定で発売されていたものを東京に持ってきて、それがヒットしたりと、十人十色だということがよくわかりました。僕も、こういうものをヒントに、今やっていることがいかにヒットするのか?その答えを模索していければ、と思っています。
Posted by
開発の裏話は面白い。 でも結局、定石とか法則がある訳でもないし、あくまでエンターテインメントとして読める一冊。
Posted by
商品のヒットする理由を、 ①負けない価値を創れ、②誰もがヒーロー、③成熟の壁を越える、 ④買いたくなる新発想、⑤先取の眼を開くという5章立てにし、 それぞれ数多くの実例を挙げ、汎用性を高める論理展開。 出てくる実例はポカリスウェットやポケットドルツ等、 知っているものばかりで、...
商品のヒットする理由を、 ①負けない価値を創れ、②誰もがヒーロー、③成熟の壁を越える、 ④買いたくなる新発想、⑤先取の眼を開くという5章立てにし、 それぞれ数多くの実例を挙げ、汎用性を高める論理展開。 出てくる実例はポカリスウェットやポケットドルツ等、 知っているものばかりで、開発や発売の裏話などにも触れられており、 全編に亘って、興味深く、そして楽しく読むことが出来る本。 しかし、数多くの実例がどれも底が浅い。 イノベーションの視点だったり、カイゼンの視点だったり、 きっともっと泥臭い話があるはずなのに、実にアッサリしてしまっている。 マーケティングは結果論では?との論調に拍車を掛けかねない内容だった。 自社ネタも出てきたが、やはり浅かったな・・・
Posted by
- 1
- 2