嘘みたいな本当の話 の商品レビュー
読者がテーマに沿って応募してきた実話集 もちろん素人だから、文章の展開などは普通だけど タイトル通り、嘘みたいな話は実に面白い 予想もつかなかった人やモノとの再会も良いが 当事者だったら青ざめてしまうような展開の方が 読者として面白いのが不思議だ 一つひとつは、とても短い文...
読者がテーマに沿って応募してきた実話集 もちろん素人だから、文章の展開などは普通だけど タイトル通り、嘘みたいな話は実に面白い 予想もつかなかった人やモノとの再会も良いが 当事者だったら青ざめてしまうような展開の方が 読者として面白いのが不思議だ 一つひとつは、とても短い文章なんだけれど それが飾り気のない真実味があって面白い 自分にも一つくらい・・・と思いだそうとしてみるが 人に聞かせるような話はそうそう無いことに気付く もし、そんなことが自分の身の上に起こったとしたら その時はぜひこの本に応募することにしよう
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日本版ナショナル・ストーリープロジェクト~戻ってくるはずがないのに,戻ってきたものの話:犬と猫の話:あとからぞっとした話:空に浮かんでいたものの話:変な機械の話:おばあさんの話:私が会ったなかで,いちばん粗忽な人の話:そっくりな人の話:マジックナンバーの話:ばったり会った話:私が...
日本版ナショナル・ストーリープロジェクト~戻ってくるはずがないのに,戻ってきたものの話:犬と猫の話:あとからぞっとした話:空に浮かんでいたものの話:変な機械の話:おばあさんの話:私が会ったなかで,いちばん粗忽な人の話:そっくりな人の話:マジックナンバーの話:ばったり会った話:私が会ったなかで,いちばん物忘れのはげしい人の話:予知した話:終電車の話:壮絶にまずい食べ物の話:私が会ったなかで,いちばんカラフルな人生を送った人の話:あの人,高貴な方だったのね,という話:私が会ったなかでいちばん酔っぱらっていた人の話:今年いちばん,嘘みたいだった話~アメリカのいろいろな人たちに寄稿して貰ったショート・ストーリーの中から佳作をラジオでポール・オールスターが朗読するというのが面白く,日本でもやってみようと,トライアルの結果,1000字以内でテーマを絞って募集したところ,国民的定型がみつかった。アメリカの個性あふれる物語ではない。どこが違うかは,前書き・対談・あとがきを読んで納得しましょう。「起きたら夜だった」(おはようございます)がいちばん好き。ほしのよりこ(猫村さんで有名)のイラストが気にくわないけど,これもニッポンらしさかも知れない。書いた人に印税は入らない。149話が収納されている
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本家アメリカ版は、友達に薦められたもののあまり面白くなく、途中で放棄。 日本版はソレとは正反対で、実に愉快な話が多く十分楽しめた。 国民性の違いかなあ。
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いろんな人の人生が垣間見えると言うか、ショートショートの集まりと見なすべきか。いずれにしても寝転んで読む価値あり。ちなみにあとがきは結構読み応えがありました。
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「内田樹」という文字に弱い。見るとつい買ってしまう。結果「あー、ブログで読んだわ、この話。」とか「いつか読んだあの本と似てるかも、内容」とかいう残念な展開もしばしば。でもまた買っちゃう。なんでだろ。で、本作は、その失敗パターンでした。そもそも、本家アメリカのナショナル・スートーリ...
「内田樹」という文字に弱い。見るとつい買ってしまう。結果「あー、ブログで読んだわ、この話。」とか「いつか読んだあの本と似てるかも、内容」とかいう残念な展開もしばしば。でもまた買っちゃう。なんでだろ。で、本作は、その失敗パターンでした。そもそも、本家アメリカのナショナル・スートーリー・プロジェクトをよく知らなかった。中身の投稿文章には面白いものもあるにはあったが、スマッシュヒットとまではいかず。最後の翻訳者との対談で、アメリカと日本の国民性などを比較するあたりも、ふむふむと思わないでもないが、いまいち議論が深まらないというか、もっとずっと面白い話になりそうなところを手前で終わってしまったような、不完全燃焼な感じ。
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一般公募の『嘘みたいな本当の話』を集めたもの。超短編集。もともとアメリカであった企画の日本版。 軽い。デザート的。短い文に制限されているので逆に内容が端的に核心をついている。粒ぞろい。 公募を厳選したのは、高橋源一郎と内田樹という方。この二人の考察も興味深い。アメリカ人は投稿文章...
一般公募の『嘘みたいな本当の話』を集めたもの。超短編集。もともとアメリカであった企画の日本版。 軽い。デザート的。短い文に制限されているので逆に内容が端的に核心をついている。粒ぞろい。 公募を厳選したのは、高橋源一郎と内田樹という方。この二人の考察も興味深い。アメリカ人は投稿文章をみただけで、その人の環境(どの層か)がわかるが、日本人は分からないとか…いろいろ。ふーむなるほどと思った。
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内田さんと柴田さん!で、ポール・オースターのアレ。いいねいいね。 鶏の話が怖かったなぁ。最後の部分がまた生理的な恐怖を。 夢を本当だと思っちゃったか単なる嘘か、それとも実話なら本当にそういう風に見えたってこと?記憶の書き換えも起こってそう。どっちにしろ人の脳って怖い、ってかなり跳躍力のある結論ですかね。
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祖母と歌番組を見ていた。 とあるロックバンドが演奏していた。当時、若者に人気のバンドだった。 すると祖母がひとこと、 「彼らは、ロックをわかっていない」 と言った。 そして祖母は無言で演奏を見続けた。
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本編よりも、選者である内田樹と元ネタの訳者である柴田元幸の対談が面白かった。 正直なところ、本編として収録されている作品は何だか嘘臭くてしようがないのだ。 「嘘みたい」ではなく、それって嘘だろ~と感じてしまうものばかりだった。 それは単に、わたしの世間知が少ないからかもしれない。 ただ、内田氏の「そもそもどうして人間が物語というものを発明したかというと、「リアルが持つ毒性を抑制するため」だったと思うんですよ。」というひとことだけで、この本を読んだ価値があったと思った。
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