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スプーンと元素周期表 の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

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2022/05/14

宇宙に存在する元素の9割が水素で、約1割がヘリウムで。元素周期表を形で捉えたり、安定性で模擬化した地図で捉えたり、一つ一つの元素にまつわる歴史、エピソードが満載で科学的かつ楽しみながら読める。多少難しい話もあるが、読後、必ず知識が増えて世界観が変わる。道も、空気も元素によって構成...

宇宙に存在する元素の9割が水素で、約1割がヘリウムで。元素周期表を形で捉えたり、安定性で模擬化した地図で捉えたり、一つ一つの元素にまつわる歴史、エピソードが満載で科学的かつ楽しみながら読める。多少難しい話もあるが、読後、必ず知識が増えて世界観が変わる。道も、空気も元素によって構成されている。薬も、ウイルスも。 健康のために銀を飲み続けて色が変わった人の話とか、ヘリウムのような貴ガスの話。シリコンバレーではなく、ゲルマニウムバレーと呼ばれてもおかしくなかった歴史や、酸素といつも結合していてシリカと呼ばれる二酸化ケイ素。シリカと呼ばれる。とりわけ面白かったのは、金属のガリウムは30度近くで溶けるが、見た目はアルミニウムに似ているから、それを使ったスプーンを使っての悪ふざけ。スプーン曲げならぬスプーン溶け。 化学の知識が増えれば、世の中の理屈が判るようになるのだが、専門として履修しない限り、理解せぬままスルーしてしまう。特定の元素は馴染みがあっても、全く生活に登場してこない元素の方が多い。今まで元素に苦手意識を持ってきたいわゆる文系の人にもオススメしたい一冊である。

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2020/10/17

周期表の発明、周期表を埋める元素の発見にはじまり、科学史に残る発見がどのように為されたのか、政治的駆け引きに至るまで興味を惹く筆致で書かれていて面白かった。

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2016/12/08

物理学で優等学位を取った筆者だが,研究よりも身についたのは,先生が授業を脱線して話してくれた科学の裏話の数々だった!元素周期表を「人類学上の奇跡」として愛する筆者が、あらゆるものを生み出す100余りの元素一つひとつについてのエピソードを紹介した本。

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2016/01/30

文字がびっしり詰まった本だったが、ようやっと読了。元素と周期表の説明やエピソードが満載。多少専門的な内容も入ってくるが、科学者たちのどす黒いエピソードも豊富で、私のようなバリバリ文系の人でも十分読める内容になっている。題名になんで「スプーン」が入っているのか不思議だったが、本文を...

文字がびっしり詰まった本だったが、ようやっと読了。元素と周期表の説明やエピソードが満載。多少専門的な内容も入ってくるが、科学者たちのどす黒いエピソードも豊富で、私のようなバリバリ文系の人でも十分読める内容になっている。題名になんで「スプーン」が入っているのか不思議だったが、本文を読んでみて納得。科学者が良く行うある元素を使ったイタズラに関係してた。と思って本書の原題を見てみてたら「Disappearing Spoon and other true tales (以下長いので略)」だったので、スプーンネタは著者も結構重視してた模様。本書は「世界で一番美しい元素図鑑」、文部科学省発行の「元素周期表」と併せて読むとより一層理解が深まります。 113番元素の命名権を日本が得た今、ちょっとでも元素に興味を持った方はぜひぜひ読んでみてください。

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2015/11/23

面白い。科学の本なのに一気に読ませる。多少散漫な印象はあるけどもう一度ゆっくり読みたいと思う。第5部は蛇足感を感じる。

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2014/05/09

サイエンスは突き詰めるとファンタジーみたいになる、ということを改めて実感した。 化学が物理、天文、政治、歴史…と、いろいろなものにつながっていくのが面白い

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2013/11/30

化学の授業にこういうネタを織り交ぜてくれたら!さぞかし楽しい授業になるであろう。 銀を飲むと青人間になる。 モンテカルロsimは原爆を作るときに考案された手法。 ケイ素系生物は存在し得ない。 ウンチク盛りだくさん。覚えきれないのがもどかしい。

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2013/04/27

レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11517254928.html

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2013/02/16

元素にまつわる膨大なエピソードの山。周期表の成立、それぞれの元素の特徴、発見のストーリー、歴史的な事件などがこれでもかと登場する。タイトルの「スプーン」も、ある元素の面白い性質に関係している。 「世界で一番美しい元素図鑑 http://booklog.jp/item/1/4422...

元素にまつわる膨大なエピソードの山。周期表の成立、それぞれの元素の特徴、発見のストーリー、歴史的な事件などがこれでもかと登場する。タイトルの「スプーン」も、ある元素の面白い性質に関係している。 「世界で一番美しい元素図鑑 http://booklog.jp/item/1/4422420046」でビジュアルを補いながら読むと一層楽しめるかと思われる。

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2012/10/12

周期表と元素にまつわる、人類史、科学史の話。 周期表とか化学とか分からないけど面白そう、と思ったら、絶対に面白いだろうと思う。まずもって、アメリカ人のライターというのは、文章には皮肉とユーモアが必須、と思っているような節があり、この本もたっぷりと皮肉とユーモアに溢れている。読み終...

周期表と元素にまつわる、人類史、科学史の話。 周期表とか化学とか分からないけど面白そう、と思ったら、絶対に面白いだろうと思う。まずもって、アメリカ人のライターというのは、文章には皮肉とユーモアが必須、と思っているような節があり、この本もたっぷりと皮肉とユーモアに溢れている。読み終わった後には、数々のノーベル賞を取った、あるいは取り損ねた偉大なる科学者たちが、ずいぶんと身近に感じられる。 うちの高校では、化学教員の強固な教育哲学、あるいは個人的な趣味により、3年間のほとんどの授業が実験だった。化学は実験にあり!これはとても面白く、生徒にも大変人気のある授業だったように思う。 面白かったのだけれども、授業の終わりに慌ただしく器具の片づけを行いながらの化学式の講釈は、いまいち身につかなかった。。。本書によって、化学変化とは電子の取り合いである、と知り、また周期表の形の意味、なぜ反応に違いが産まれるか、反応しやすい物質とそうでないものの間にはどういう違いがあるのか、など、改めて納得することができた。 それから、なんといっても、人物伝の面白いこと!偉大な実績とペテン、科学者たちの人間模様、エセ科学、人知れず消えて行った真実、隠された歴史・・・Wikipediaには書いてない、誰でも知ってるあの人の意外なエピソードの数々! 陽子と中性子と電子というシンプルな材料で出来ている、数々元素たちにも、そのひとつひとつにドラマがある。 それから、あちらこちらで引用&紹介されている膨大な本も興味深い。特に面白いと紹介されているある本などは、1冊7000円で上下巻!ある意味、本書自体が危険極まりない連鎖爆弾の導火線のようだ。 もし作者が高校の化学の教員だったら、今と違う人生を送っていただろう、と思う。 一つだけ苦言をいうことがあるとすれば、最初のページの周期表。見た目の美しさは素晴らしいけれども、是非とも日本語の元素名を入れておいてほしかった。

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