今夜もひとり居酒屋 の商品レビュー
面白い。グルメ探訪記でもウンチク本でもない、居酒屋での酒と食べ物、店主と客が織りなす風景を描いた本。 居酒屋好きなら、我が身を振り返ってクスリと笑ってしまうだろう。好著。 (特に常連3箇条!気をつけねばw)
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私は、スナックであれ、居酒屋であれ、気に入った店があると通い続けるタイプでしたw。一方で、仕事柄、いろんなところを訪れる機会があったので、立ち寄った酒場のマッチやライターが沢山残っています。眺めると当時の店の雰囲気や自分の姿が思い出されます(^-^) 池内紀さんの「今夜もひとり居...
私は、スナックであれ、居酒屋であれ、気に入った店があると通い続けるタイプでしたw。一方で、仕事柄、いろんなところを訪れる機会があったので、立ち寄った酒場のマッチやライターが沢山残っています。眺めると当時の店の雰囲気や自分の姿が思い出されます(^-^) 池内紀さんの「今夜もひとり居酒屋」(2011.6)、楽しく読了しました。ドイツ文学者らしいといいますかw、几帳面に観察され、論理的に分析されてると思います(^-^) 行きつけの店、食べる愉しみ、呑む喜び、千客万来、そろそろ看板 の5つの章立てです。
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こんなタイトルで、一冊の本を出版するなんて、池波正太郎か。 とは言え、読み進めるごとに、頷かざるをえないな、こりゃ。 女性が懇意にするネイルサロンや美容院、果てはメゾンがあるように、酒呑みにも行きつけの店があるもんで。 たまには、違う店にも入り、あれが良いだの悪いだの。 店も...
こんなタイトルで、一冊の本を出版するなんて、池波正太郎か。 とは言え、読み進めるごとに、頷かざるをえないな、こりゃ。 女性が懇意にするネイルサロンや美容院、果てはメゾンがあるように、酒呑みにも行きつけの店があるもんで。 たまには、違う店にも入り、あれが良いだの悪いだの。 店も変われば、客層、料理、色んなものが変わるわけで。 ああ、酒場って良いですね。 最近のハマってるアテは、潤目鰯と銀杏です。 本書は居酒屋、割烹、小料理屋に特化されており、バー、パブなどには触れられておらず。今でこそのバルは、昔はスタンドって呼んでたんだなんて、いかにも赤提灯で横隣になったオヤジが言いそうなことも書かれていて、話の種にはなりそうな節が多々。
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図書館で借りてて、返却日前に飛ばし読みで。 割烹と小料理屋の違い等が面白かった。 他は飛ばしすぎて、あんまり残ってない。
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東海林さんの丸かじりシリーズのエッセイをいくぶん学術的にして新書にまとめればこうなる。日本の居酒屋文化を、店のしつらえ、店主、客、酒、肴それぞれに着目し、適切な分析により愉快に考察する。確かに、こだわりを強く持ち、料理も店構えもきっちり仕上げた店があれば、工夫もやる気も欠落した店...
東海林さんの丸かじりシリーズのエッセイをいくぶん学術的にして新書にまとめればこうなる。日本の居酒屋文化を、店のしつらえ、店主、客、酒、肴それぞれに着目し、適切な分析により愉快に考察する。確かに、こだわりを強く持ち、料理も店構えもきっちり仕上げた店があれば、工夫もやる気も欠落した店主が惰性でやっている店もある。当然前者が流行って、後者は閑古鳥かと思いきや、必ずしもそうでもないのが居酒屋の不思議。なるほどそうだ。居酒屋とは読んで字の如く、心休まる我が居場所となる酒屋でなきゃならない。家庭と職場に次ぐサードプレイスだ。
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ほんとに僕の親くらいの世代が営んでいる「飲み」の生態だなあという印象。 こういった飲み方を自分はやりたいとは思わないが、ある年代以上の人にとっては楽しくて仕方がないのはわかる。そういった意味で興味深い。 あとときおり出てくる分類が微妙。
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これは具体的な居酒屋のガイドではない。居酒屋論である。居酒屋の分析はなかなか面白く、客であることの修行を思わせる。大人が分かる文化なのだ。
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ドイツ文学者の池内紀(1940-)による居酒屋哲学。エッセイ。 のれん、赤提灯、カウンターと小上がり、突き出しへのこだわり、メニューの書き方、そして主人と客あるいは客同士の人間風景。居酒屋という不思議な世界。実のところ、 酒の話はあまり出てこない。 いい酒飲みになるためには、...
ドイツ文学者の池内紀(1940-)による居酒屋哲学。エッセイ。 のれん、赤提灯、カウンターと小上がり、突き出しへのこだわり、メニューの書き方、そして主人と客あるいは客同士の人間風景。居酒屋という不思議な世界。実のところ、 酒の話はあまり出てこない。 いい酒飲みになるためには、居酒屋という空間をていねいに興味深く観察する必要があることを教えられる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前書きみたいなとこが一番面白い 後はつまらないと思ったが後半盛り上がってきた 主人のこだわりが完璧主義すぎると客はつかれる 主人と仲良くなりすぎるのもつかれる 閉店少し前に追加注文するのは邪道 店の気配を感じ取れないのは失格
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今日も居酒屋が方々の町の片隅で慎ましやかに提灯を掲げている。よく知る店もよし、見知らぬ町の見知らぬ店もよし。酒に食べ物店主と客が織りなす独特の時間がそこにある。 そんなことを思い出しました。一人酒最高。 著者の経歴を見てみると、『ドイツ文学者、エッセイスト』とかかれており、僕...
今日も居酒屋が方々の町の片隅で慎ましやかに提灯を掲げている。よく知る店もよし、見知らぬ町の見知らぬ店もよし。酒に食べ物店主と客が織りなす独特の時間がそこにある。 そんなことを思い出しました。一人酒最高。 著者の経歴を見てみると、『ドイツ文学者、エッセイスト』とかかれており、僕自身はタイトルに惹かれて読んでいたので、こういうエッセイを読んでイイナと思うのは筆者と、偏屈だけど、心を開いた人間には優しい主人との交流。酒と肴。個人的には離れて久しいものがこの本にはあって、こういうものに出会いたいからこそ酒場を巡っていたんだよな、と。そんなことを思い出させてくれる一冊でした。 『飲み物は?』と聞かれ、『まずはビール』と答える。その注ぎ方にも一家言書かれてあって、多分、そういう機会がなければこの先覚えることはなかったろうな、などということを思い出してしまいました。 個人的に行きたい店は、チェーン店でもいいんですけれど、主人がおかみさんと一緒に切り盛りして30年。店の壁は脂ですすけているようなやきとん屋など、まず女性を連れてはいけないような店をいくつか連想したので、因果な自分のことを考えつつ、こういう品のいい居酒屋についての本も読んでみるとこれまた面白かったので、ここに紹介するしだいでございました。
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