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法と国家 の商品レビュー

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2015/06/05

フランスの著名な公法学者L. デュギーの英語論文の邦訳。全体を通してのテーゼは、「個人主義的・形而上学的国家理論」は個人の権利を保障することには役に立たず、「実在論的国家観」に取って代わられなければならない、というもの。そのためにデュギーは、ルソー、カント、ヘーゲル、ラーバント、...

フランスの著名な公法学者L. デュギーの英語論文の邦訳。全体を通してのテーゼは、「個人主義的・形而上学的国家理論」は個人の権利を保障することには役に立たず、「実在論的国家観」に取って代わられなければならない、というもの。そのためにデュギーは、ルソー、カント、ヘーゲル、ラーバント、イェリネックといった人々がまず形而上学的国家理論、すなわち絶対的主権を国家の特徴とするものとして批判される。それからデュギーは、実在論的国家観の系譜をドイツとフランスの思想の中に見いだしていくことになる。主権概念に対する強力な批判を提示しているという点で、今でも一読する価値があると思われる良書。

Posted byブクログ